テレビを買い替えた直後に映らないときは、新しいテレビの初期設定(地域・郵便番号)とチャンネルスキャン、アンテナ線の差し間違い、BS・CSアンテナ電源の設定の3つを確認すれば直ることがほとんどです。古いテレビで映っていたなら、アンテナそのものはまだ使える可能性が高いといえます。ただし、BSや4K放送だけが映らない場合は、家の中のブースターや分配器、ケーブルが古く、新しいテレビの受信に合っていないこともあります。設定と配線を見直しても家中で映りが悪いときは、アンテナ設備の点検が必要です。
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テレビを買い替えたら映らない主な原因
買い替えの直後に映らない場合、新しいテレビが壊れていることはあまりありません。多くは、テレビの設定がまだ済んでいないか、つなぎ方が古いテレビのときと変わってしまったことが原因です。まずは症状から、どこを確かめればよいかを見当をつけましょう。
| 症状 | 考えられる原因 | 最初に確かめること |
|---|---|---|
| 地デジもBSもすべて映らない | アンテナ線の抜け・初期設定が終わっていない | アンテナ線の接続と初期設定 |
| 地デジだけ映らない | 地域の選び間違い・地デジ端子への差し忘れ | 地域設定とチャンネルスキャン |
| BS・CSだけ映らない | BS・CSアンテナ電源が「切」・端子の差し間違い | アンテナ電源の設定と分波器の出力 |
| NHKや一部の局だけ映らない | スキャンで局が登録されていない | 初期スキャンのやり直し |
| 4K放送だけ映らない | アンテナや配線機器が4K8Kに対応していない | アンテナとブースター・分配器の対応帯域 |
| 家中のテレビで映りが悪い | アンテナの向きのずれやブースターの故障 | アンテナ設備の点検 |
表の上の4つは、テレビまわりの設定と配線を見直すだけで直ることが多い症状です。下の2つは、屋根の上や屋根裏の設備に原因がある可能性があります。次の章から順に確かめていきましょう。
まず確認したい初期設定とチャンネルスキャン
新しいテレビは、電源を初めて入れたときに「かんたん初期設定」などの画面が出て、住んでいる地域や郵便番号を入力し、受信できる局を探すチャンネルスキャンを行います。この初期設定を途中で飛ばしたり、地域を違う県にしたりすると、局がうまく登録されずに映りません。
1. 地域と郵便番号を正しく設定する
パナソニックのビエラのサポート情報では、設定メニューの中にテレビを使う都道府県・地域と郵便番号を設定する項目があると案内されています。ほかのメーカーのテレビにも同じような項目があります。地域が合っていないと、地元の局が正しい番号で並ばなかったり、局が足りなかったりします。設定を開いて、今の住所と合っているか確かめてください。
2. 初期スキャンをやり直す
地域を直したら、今のチャンネル設定をいったん消して最初から探し直す「初期スキャン」を行います。今の設定を残したまま局を足す「再スキャン」より、買い替え直後は初期スキャンのほうが確実です。スキャンには数分から10分程度かかり、途中で止めると局がそろわないことがあります。0局で終わる場合や一部の局しか出ない場合の確かめ方は、テレビのチャンネルスキャンができない原因と直し方で詳しく解説しています。
3. B-CASカードやACASチップを確かめる
以前のテレビにはB-CASカードという小さなカードを差し込む必要がありましたが、4Kチューナーを内蔵した最近のテレビの多くは、カードの代わりにACASチップを本体に内蔵しています。シャープのサポート情報でも、ACASチップを内蔵した機種にはB-CASカードが付いていないと案内されています。カードが付属している機種で「カードが挿入されていません」などの表示が出るときは、向きを確かめて差し直しましょう。
アンテナ線のつなぎ方を見直す
古いテレビを外して新しいテレビをつなぐときに、アンテナ線の差し間違いが起きやすくなります。新しいテレビは背面に「地上デジタル」と「BS・110度CS」の入力端子が別々にあるので、それぞれに正しい線がつながっているか確認してください。
壁の端子が1つのときは分波器の出力を確かめる
壁のアンテナ端子が1つで、地デジとBS・CSの電波が1本の線に混ざって届いている家では、分波器で2本に分けてテレビにつなぎます。分波器の「UHF」や「地上デジタル」と書かれた出力をテレビの地上デジタル端子へ、「BS・CS」と書かれた出力をBS・110度CS端子へつなぎます。逆につなぐと、地デジもBSも映らなくなります。
レコーダーを通している場合は順番を確かめる
ブルーレイレコーダーを使っている家では、壁の端子からレコーダーに入り、レコーダーの出力からテレビへつなぐのが一般的です。テレビだけ買い替えたときに、レコーダーの入力と出力を逆にしてしまうと、テレビに電波が届きません。差し直しても変わらないときは、アンテナ線そのものを新しいものに替えて試してみましょう。芯線が曲がった古いケーブルは、映りが悪くなる原因になります。
BS・CSだけ映らないときはアンテナ電源の設定
地デジは映るのにBS・CSだけ映らない場合に多いのが、BS・CSアンテナ電源の設定です。BS・CSのアンテナは、テレビやブースターから電気を送ってもらわないと動きません。古いテレビがアンテナに電源を送っていた家では、新しいテレビの設定が「切」のままだとBS・CSが映らなくなります。
シャープの取扱説明書では、BSデジタルが映らない場合に「BS・CSアンテナ電源」を「オート」または「入」にするよう案内されています。初期値が「切」になっている機種もあるので、設定メニューの「アンテナ設定」などから確かめてください。ブースターがある家では、ブースター側から電源を送っている場合もあります。どちらから電源を送るかの考え方は、BSアンテナの電源供給とテレビの設定方法で解説しています。
| 家の配線 | テレビのアンテナ電源 |
|---|---|
| BS・CSアンテナにつながるテレビが1台だけ | 「入」または「オート」にする |
| BS・CS対応のブースターがある | ブースター側から送っていれば「切」のままでよいことが多い |
| 分配器で複数のテレビにつないでいる | どのテレビから送るかを決めて1台だけ「入」にする |
| マンションの共同アンテナ | 「切」のままでよいことが多い |
なお、ケーブルテレビの線から受信している家では、専用の受信機を通さないと映らないチャンネルもあります。テレビを替えたら映らなくなった場合は、契約しているケーブルテレビ会社に受信方法を確認しましょう。
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古いブースターや分配器が新しいテレビに合わない場合
設定も配線も正しいのに、4K放送や一部のBSチャンネルだけが映らない場合は、家の中の配線機器が新しいテレビの受信に対応していない可能性があります。
新4K8K衛星放送の一部のチャンネルは、これまでより高い周波数(最大3224MHz)で送られています。シャープの案内では、新4K8K衛星放送をすべて見るには、右旋・左旋の両方に対応したアンテナに加えて、ブースター・分配器・分波器・壁の端子・ケーブルも3224MHzまでの帯域に対応した機器にする必要があるとされています。エレコム(DXアンテナ)も、周波数が高いほどケーブルや機器での減衰が大きくなり、古い機器では電波が足りずに映らなくなるおそれがあると説明しています。
古いテレビでは4K放送を見ていなかったので気付かなかっただけで、テレビを替えて初めて配線の古さがわかることもあります。今のアンテナのまま4K放送が見られるかどうかは、4Kテレビはアンテナそのままで見られるかでケース別にまとめています。
新しいテレビの初期不良かどうかを確かめる
初期不良の可能性もゼロではありませんが、買い替え直後に映らない原因の多くは設定と配線です。古いテレビを同じ線につないで映るか、新しいテレビを別の部屋の端子につないで映るかを試すと、テレビ側かアンテナ側かを切り分けやすくなります。新しいテレビだけがどの端子でも映らないときは、購入した店やメーカーのサポートに相談しましょう。
別のテレビでも映らないならアンテナ側の不具合
買い替えたテレビだけでなく、別の部屋のテレビでも映りが悪い場合は、アンテナの向きのずれやブースターの故障など、アンテナ設備そのものに原因があると考えられます。テレビの設定メニューでアンテナレベル(受信強度)を見て、低い数値が出ているなら点検を頼みましょう。屋根の上の作業は転落の危険があるので、自分で直そうとしないでください。
アンテナや配線機器を直すときの費用相場
原因がアンテナや家の中の配線機器にあった場合の費用の目安です。アンテナ工事の費用を紹介している複数のサイトをもとにした一般的な幅で、家の構造や使う部材、業者によって変わります。作業の前に必ず見積もりで金額を確かめてください。
| 作業内容 | 費用の目安 |
|---|---|
| 受信状況の点検・アンテナの向き調整 | 5,000円〜20,000円程度 |
| 分配器・分波器の交換(4K8K対応品) | 5,000円〜15,000円程度 |
| 壁のテレビ端子の交換(1か所) | 5,000円〜10,000円程度 |
| 屋内ケーブルの交換 | 10,000円〜25,000円程度 |
| ブースターの交換 | 15,000円〜40,000円程度 |
| BS・CSアンテナの交換(右左旋対応品へ) | 20,000円〜45,000円程度 |
4K放送を見るために、すべての機器を一度に替える必要があるとは限りません。どの機器が対応していないかを測ってもらい、必要なところだけ替えれば費用を抑えられます。見積もりのときに、作業の内容と追加料金がかかる条件を確認しておきましょう。
テレビの買い替えで映らないときにおすすめのアンテナ工事業者
設定と配線を見直しても映らないときや、4K放送に合わせて配線機器を替えたいときは、受信レベルを測って原因を特定し、交換までまとめて任せられるアンテナ工事業者に相談するのが近道です。
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まとめ
テレビを買い替えて映らないときは、テレビ本体の故障を疑う前に、設定と配線を順に見直しましょう。
- 地域と郵便番号を設定して初期スキャンをやり直す
- 地デジとBS・CSの端子の差し間違いを確かめる
- BSが映らないならアンテナ電源の設定を確かめる
- 4K放送だけ映らないなら配線機器の対応を確かめる
- 家中で映りが悪いならアンテナ設備を点検してもらう
ブースターや分配器、屋根の上のアンテナは自分で直すのが難しいので、アンテナ工事の業者に点検と見積もりを頼むのが確実です。








