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BS左旋アンテナは必要?右旋との違いと交換が必要な家の見分け方

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BS左旋のアンテナは本当に必要? 右旋との違いと交換費用

BSの「左旋」に対応したアンテナが必要かどうかは、NHK BS8Kを見たいかどうかでほぼ決まります。2026年10月時点で、BSの左旋を使って放送しているのはNHK BS8Kだけです。NHKや民放のBS4K、ショップチャンネル4K、4K QVCはすべて従来のBSと同じ右旋で放送されているため、BSが映っている家なら左旋対応のアンテナに替えなくても4Kテレビで受信できます。

8Kを見たい場合は、右左旋対応のBS・110度CSアンテナに加えて、ブースター・分配器・壁の端子などを3224MHz対応の機器にそろえる必要があります。アンテナだけの交換なら2万円〜6万5千円程度、配線機器までまとめて替えると数万円上乗せになるのが一般的な目安です。

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BSの右旋と左旋の違い

BS・110度CSの衛星放送では、電波を回転させながら送る「円偏波」という方式が使われています。回転の向きが違う2種類の電波を使い分けることで、同じ周波数でより多くのチャンネルを送れるしくみです。

右旋は従来からのBS放送で使われている電波

右旋円偏波(右旋)は、NHK BSやBS日テレなどのハイビジョン放送で以前から使われている電波です。昔からあるBSアンテナはこの右旋だけを受信するつくりになっています。現在のBS4K放送もこの右旋を使っているため、従来のBSアンテナと配線で受信できます。

左旋は4K8K放送のために新しく使われ始めた電波

左旋円偏波(左旋)は、2018年12月に始まった新4K8K衛星放送のために新たに使われ始めた電波です。右旋だけを受けるアンテナでは左旋の電波を受信できないため、左旋の放送を見るには「右左旋対応」と書かれたアンテナが必要になります。

家の中の配線で使う周波数が違う

アンテナで受けた衛星の電波は、アンテナのコンバーターで低い周波数に変換されてから家の中のケーブルを通ります。このとき右旋と左旋では使う周波数の帯域が違い、左旋はより高い周波数を使います。そのため、左旋を家の中に通すには、ブースター・分配器・分波器・壁の端子などを、上限が3224MHzまで対応した機器にそろえる必要があります。

比べる点右旋左旋
使われ始めた時期従来のBS放送から2018年12月の新4K8K衛星放送から
家の中で使う周波数約1032〜2072MHz約2224〜3224MHz
必要なアンテナ従来のBS・110度CSアンテナ右左旋対応のBS・110度CSアンテナ
必要な配線機器従来の機器で受信できることが多い3224MHz対応の機器
主な放送(2026年10月時点)BSのハイビジョン放送とBS4K放送NHK BS8K

左旋の電波は家の中で高い周波数を使うため、ケーブルや機器から電波が漏れると無線LANなどに影響するおそれがあります。左旋に対応した配線機器は、こうした電波漏れを抑える性能も求められています。

BSの左旋で見られるチャンネル(2026年10月時点)

新4K8K衛星放送が始まった当初は、左旋でもいくつかの4Kチャンネルが放送されていました。しかし、その後に放送の終了や右旋への移行が続き、左旋で見られるチャンネルは大きく減っています。

チャンネル電波2026年10月時点の状況
NHK BS8KBS左旋放送中(左旋で見られる唯一のチャンネル)
WOWOW 4KBS左旋2025年2月末で放送終了
ショップチャンネル4K・4K QVCBS左旋から右旋へ2025年4月1日から右旋で放送
スカパー!の4Kチャンネル110度CS左旋2024年3月31日で放送終了
NHK BS4K・民放BS5局の4KBS右旋放送中(民放5局の4Kは2027年1月に終了予定)

つまり、今から左旋対応の設備にしても、新しく見られるようになるのはNHK BS8Kだけです。110度CSの左旋で放送されていたスカパー!の4Kチャンネルも終了しているため、CS側でも左旋の放送はありません。

なお、BS日テレ・BS朝日・BS-TBS・BSテレ東・BSフジの5局は、4K放送を2027年1月に終える予定を発表しています。これらは右旋の放送なので、左旋対応のアンテナに替えても終了後に見られるようになるわけではありません。各局のハイビジョン(2K)のBS放送は引き続き見られます。チャンネルの最新の状況は、放送サービス高度化推進協会(A-PAB)や各放送局の公式サイトで確認してください。

「4Kの一部のチャンネルだけ映らない」という悩みは、以前は左旋のチャンネルが受信できていないことが主な原因でした。今はほかの原因を疑う必要があります。確認の手順はBS4Kが映らない原因と対処法で詳しく紹介しています。

左旋対応のアンテナに替える必要があるかの判断

左旋対応のアンテナに替えるべきかどうかは、見たい放送と、今のアンテナの状態で考えると決めやすくなります。

あなたの状況左旋対応への交換
BSのハイビジョン放送とBS4Kが見られればよい不要
8Kテレビを買ってNHK BS8Kを見たい必要(配線機器も含む)
今のBSアンテナが古く交換を考えている右左旋対応を選ぶと安心
新築でBSアンテナを新しく付ける右左旋対応が一般的
マンション・アパートに住んでいる管理会社・大家さんに確認

4Kまで見られればよい家は替えなくてよい

BS4Kはすべて右旋で放送されているので、BSのハイビジョン放送が問題なく映っているなら、4Kチューナー内蔵のテレビをつなぐだけで4Kを見られることが多いです。4Kテレビに買い替えたときにアンテナがそのまま使えるかは4Kテレビはアンテナそのままで見られる?で詳しく解説しています。

NHK BS8Kを見たいならアンテナから端子までそろえる

NHK BS8Kを見るには、8Kチューナー内蔵のテレビ(または外付けの8Kチューナー)と、右左旋対応のアンテナ、3224MHz対応の配線機器のすべてが必要です。アンテナだけを替えても、途中のブースターや分配器、壁の端子が古いままだと左旋の電波が届かず、8Kは映りません。どの機器が古いのかは家によって違うため、業者に受信レベルを測ってもらってから工事の範囲を決めるのが確実です。

アンテナが古いなら交換のついでに右左旋対応を選ぶ

今のBSアンテナが10年以上前のもので、映りが悪い・サビが目立つなどの理由で交換を考えているなら、新しく付けるアンテナは右左旋対応のものを選んでおくと安心です。現在売られているBS・110度CSアンテナの多くは右左旋対応で、右旋専用のものとの値段の差も小さくなっています。将来8Kを見たくなったときに、アンテナを替え直さずに済みます。

マンションは共用の設備を確認する

マンションやアパートでは、屋上のアンテナや建物内の配線は共用の設備です。自分の部屋だけで左旋対応に替えることはできないため、建物の設備が4K8Kに対応しているかを管理会社や大家さんに問い合わせましょう。

今のアンテナや配線が左旋対応か見分ける方法

今の設備が左旋に対応しているかは、機器に書かれている表示で見分けられます。屋根の上のアンテナは自分で登って確かめず、取扱説明書や購入時の書類、業者の点検で確認してください。

アンテナに「右左旋」「2K・4K・8K対応」と書かれているか

左旋に対応したBS・110度CSアンテナには、本体や箱、取扱説明書に「右左旋」「右旋・左旋対応」「2K・4K・8K対応」といった表示があります。2018年より前に付けたアンテナは右旋専用のものが多く、表示がなければ左旋には対応していない可能性が高いです。

配線機器に「SHマーク」や「3224MHz」の表示があるか

ブースター・分配器・分波器・壁の端子・ケーブルは、「SHマーク」や「4K8K対応」「3224MHz対応」の表示が左旋対応の目安です。分配器や壁の端子に「2150MHz」「2602MHz」などと書かれているものは、左旋の電波を通せません。ケーブルの種類や古いタイプの見分け方はアンテナケーブルの種類と古いタイプの見分け方を参考にしてください。

テレビ側に8Kチューナーがあるか

設備が左旋に対応していても、テレビに8Kチューナーがなければ8K放送は見られません。4Kテレビには8Kチューナーは入っていないため、NHK BS8Kを見るには8Kチューナー内蔵のテレビか外付けの8Kチューナーが必要です。

左旋対応のアンテナ・配線機器への交換費用の相場

費用は、アンテナだけを替えるのか、家の中の配線機器までそろえるのかで大きく変わります。下の表は、複数のアンテナ工事関連の情報をもとにした一般的な目安です。屋根の形や高さ、部屋の数、使う部材、業者によって金額は変わるため、作業前に必ず見積もりで確認してください。

作業内容費用の目安
右左旋対応のBS・110度CSアンテナへの交換20,000円〜65,000円程度
ブースターの交換(3224MHz対応)15,000円〜45,000円程度
分配器・分波器の交換5,000円〜25,000円程度
壁のアンテナ端子の交換(1か所)5,000円〜10,000円程度
同軸ケーブルの引き直し(1系統)15,000円〜30,000円程度

アンテナの交換だけなら1回の工事で済みますが、8Kを見るために家じゅうの配線機器をそろえる場合は、テレビをつなぐ部屋の数だけ壁の端子の交換が増え、合計が10万円近くになることもあります。8Kを見たい部屋が1か所だけなら、その部屋までの経路だけを対応品にして費用を抑える方法もあるため、見積もりのときに相談してみましょう。古いアンテナの撤去・処分費が別にかかることもあるので、追加料金が出る条件もあわせて確認しておくと安心です。

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左旋対応の工事におすすめのアンテナ工事業者

左旋対応の工事では、アンテナの交換だけでなく、家の中のどの機器が古いかを測定器で調べて、必要な範囲だけを替えてくれる業者を選ぶのが大切です。4K8K対応の工事に対応している業者を紹介します。

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BSの左旋アンテナでよくある質問

左旋対応のアンテナに替えると4Kがきれいに映るようになりますか?

BS4Kは右旋で放送されているため、左旋対応のアンテナに替えたことで4Kの画質が変わるわけではありません。ただし、古くなったアンテナを新しいものに替えると受信レベルが上がり、雨の日に4Kが途切れるといった症状が出にくくなることはあります。

右左旋対応のアンテナで従来のBS放送は見られますか?

見られます。右左旋対応のアンテナは右旋と左旋の両方を受信できるので、BSのハイビジョン放送やBS4Kもこれまでどおり受信できます。

左旋の放送が少ないのに右左旋対応のアンテナを選ぶ意味はありますか?

今の時点で左旋を使っているのはNHK BS8Kだけなので、8Kを見る予定がなければ必須ではありません。ただ、アンテナを新しく付けるなら右左旋対応のものが主流で、値段の差も小さいため、選んでおいて損はありません。

左旋対応のブースターに替えるとき気をつけることはありますか?

ブースターは機種ごとに出力の調整方法が違い、左旋の帯域まで通すには適切なレベル調整が必要です。調整が合わないと逆に映りが悪くなることがあるため、測定器を持っている業者に任せるのが確実です。

まとめ

BSの左旋アンテナが必要になるのは、NHK BS8Kを見たい場合だけです。2026年10月時点ではBS4Kのチャンネルはすべて右旋で放送されているため、BSが映っている家なら左旋対応に替えなくても4Kを見られます。

  • 左旋で放送しているのはNHK BS8Kだけ
  • WOWOW 4KとスカパーのCS左旋4Kは放送を終了した
  • ショップチャンネル4Kと4K QVCは右旋に移った
  • 8Kを見るにはアンテナと配線機器と8Kチューナーが必要
  • アンテナを替えるなら右左旋対応を選ぶと安心
  • アンテナ交換は2万円〜6万5千円程度が目安

8Kを見るための工事や、古いBSアンテナの交換を考えているなら、まずは今の設備のどこが左旋に対応していないかを業者に調べてもらいましょう。必要な範囲だけを替えれば、費用を抑えて工事できます。

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この記事を書いた人

最安アンテナ工事.jp アンテナ工事担当

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