新築の家づくりが進み、引き渡しの日が見えてくると「テレビのアンテナ工事っていつ頼めばいいの?」「ハウスメーカーに任せるのと自分で業者を探すのはどっちがいい?」と迷う方は多いのではないでしょうか。照明やカーテンの手配と違って、アンテナ工事は後回しにされやすく、気づいたら入居日が迫っていたというケースも少なくありません。
結論から言うと、新築のアンテナ工事は「引き渡しを受けた後から入居(引っ越し)前まで」に行うのが基本です。業者への連絡は引き渡しの1か月前を目安に始め、工事日は引き渡しの2〜3週間前までに予約しておくと安心です。依頼先は、手間を省くならハウスメーカー経由、費用を抑えたいならアンテナ工事の専門業者に直接頼むのが一般的です。
この記事では、新築のアンテナ工事を依頼するベストなタイミングとスケジュール、建築中に決めておきたいこと、ハウスメーカー経由と専門業者の違い、費用相場、失敗しないための注意点をまとめています。
新築のアンテナ工事は「引き渡し後〜入居前」が基本
アンテナ工事の専門業者に自分で依頼する場合、工事をするのは引き渡しを受けた後、引っ越しをする前の期間が基本です。理由は大きく2つあります。
引き渡し前はハウスメーカーの管理下にある
引き渡し前の建物は、まだハウスメーカーや工務店が管理している状態です。そのため、施主が手配した外部の業者が勝手に立ち入って工事をすることは原則できません。どうしても引き渡し前に工事をしたい場合は、ハウスメーカーに相談して許可をもらい、担当者に鍵を開けてもらったうえで立ち会いのもと工事をする、といった調整が必要になります。
入居後だとテレビが見られない期間ができる
反対に、入居してから業者を探し始めると、工事日まではテレビを見られません。引っ越しシーズンの春先や、台風の後などは業者の予約が混み合いやすく、希望の日に工事ができないこともあります。また、家具や荷物が運び込まれた後だと、テレビ端子やブースターの確認、配線の作業がしにくくなる場合もあります。
引き渡しから入居までの間に工事を済ませておけば、引っ越したその日からテレビを見られ、荷物のない状態で落ち着いて作業してもらえます。まだ引き渡し日が決まっていない段階でも、見積もりや現地調査の相談だけ先にしておくと、日程が決まった後の予約がスムーズです。
新築のアンテナ工事を依頼するスケジュールの目安
専門業者に直接依頼する場合の、おおまかなスケジュールは次のとおりです。家づくりの進み方はハウスメーカーによって違うため、あくまで目安として参考にしてください。
| 時期 | やること |
|---|---|
| 建築中(設備の打ち合わせ) | テレビ端子の位置・分配器やブースター電源の場所をハウスメーカーと確認する |
| 引き渡しの1か月前 | アンテナ工事業者に連絡し、見積もり・電波状況の確認を依頼する |
| 引き渡しの2〜3週間前 | 見積もり内容を比べて業者を決め、工事日を予約する |
| 引き渡し後〜入居前 | アンテナ工事を実施し、各部屋のテレビ端子で映るか確認する |
| 入居後 | テレビを設置してチャンネル設定をする |
一般的な戸建てのアンテナ工事は、半日程度で終わることがほとんどです。ただし、アンテナの種類や設置場所、ブースターの有無によって作業時間は変わります。当日の流れや所要時間の目安はアンテナ工事は何時間かかる?種類別の所要時間と当日の流れで紹介しています。
なお、引き渡しから入居までの期間が短い場合は、早めに業者へ「この日までに工事を終えたい」と伝えておきましょう。
建築中に決めておきたい3つのこと
アンテナ本体の工事は引き渡し後でも、家の中の配線は建築中にしか決められない部分があります。あとから変更すると壁の中の配線をやり直すことになり、費用も手間もかかるため、設備の打ち合わせの段階で次の3つを確認しておきましょう。
1. テレビ端子の数と位置
リビングだけでなく、寝室や子ども部屋など、将来テレビを置くかもしれない部屋にもテレビ端子を付けておくと安心です。テレビの置き場所が変わると端子の位置が合わなくなるため、家具の配置もあわせて考えておきます。
2. 分配器とブースター電源の設置場所
アンテナで受けた電波は、分配器で各部屋のテレビ端子に分けられます。新築では、分配器は屋根裏や天井の点検口の中、マルチメディアボックス、屋外のボックスなどに設置されることが多く、場所はハウスメーカーによって異なります。テレビ端子が多い家や電波が弱い地域ではブースターが必要になることがあり、その場合はブースター用の電源も必要です。アンテナからの配線をどこに引き込むのか、分配器の近くにコンセントがあるかを確認しておくと、アンテナ工事がスムーズに進みます。
3. アンテナの種類と、BS・CSを見るかどうか
屋根の上に立てる八木式アンテナにするか、外壁に取り付けるデザインアンテナにするかで、配線の引き込み位置が変わることがあります。また、BS・CS放送を見る予定があるなら、BS・CSアンテナを設置する場所と、4K8K放送に対応した配線にするかも確認しておきましょう。デザインアンテナを検討している場合は、デザインアンテナのデメリットと後悔しない選び方もあわせて読んでおくと判断しやすくなります。
新築のアンテナ工事はどこに頼む?依頼先ごとの違い
新築のアンテナ工事の主な依頼先は、ハウスメーカー・工務店、アンテナ工事の専門業者、家電量販店の3つです。それぞれの特徴を一般的な傾向として比べると、次のようになります。
| 依頼先 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| ハウスメーカー・工務店 | 建築の打ち合わせと一緒に頼めて手間が少ない。引き渡し時にはテレビが見られる状態になっていることが多い | 実際の工事は提携先の業者が行うことが多く、中間マージンで費用が高くなりやすい。アンテナの種類や設置場所の選択肢が少ないこともある |
| アンテナ工事の専門業者 | 中間マージンがかからず費用を抑えやすい。電波状況に合わせてアンテナの種類や設置場所を提案してもらえる | 自分で業者を探して日程を調整する手間がかかる。業者によって料金や保証の内容に差がある |
| 家電量販店 | テレビの購入と一緒に申し込める | 実際の工事は下請けの業者が行うことが多い。工事日までに時間がかかったり、現地の状況によって追加費用がかかったりすることがある |
「とにかく手間をかけたくない」「窓口をひとつにまとめたい」という場合はハウスメーカー経由も選択肢になります。一方、少しでも費用を抑えたい、アンテナの種類や設置場所を自分で選びたいという場合は、専門業者に直接見積もりを依頼するのがおすすめです。ハウスメーカーからアンテナ工事の見積もりが出ている場合は、その金額と専門業者の見積もりを比べてから決めると納得しやすくなります。
ハウスメーカーにアンテナ工事を頼まないことにした場合は、その旨と、自分で業者を手配することを担当者に早めに伝えておきましょう。建築中の配線の打ち合わせがスムーズになります。依頼先の選び方はテレビアンテナ工事はどこに頼む?失敗しない選び方でも詳しく解説しています。
新築のアンテナ工事の費用相場
専門業者に直接依頼した場合の費用の目安は、次のとおりです。金額はアンテナ本体と標準的な工事費を含めた目安で、業者や家の構造、電波状況によって変わります。
| 工事内容 | 費用の目安(本体・工事費込み) |
|---|---|
| 八木式アンテナの新規設置(地デジのみ) | 15,000円〜50,000円程度 |
| デザインアンテナの新規設置(地デジのみ) | 20,000円〜60,000円程度 |
| BS・CSアンテナの追加設置 | 15,000円〜40,000円程度 |
| 地デジ+BS・CSのセット設置 | 40,000円〜100,000円程度 |
| ブースターの設置 | 15,000円〜30,000円程度 |
| 分配器・分波器の設置 | 5,000円〜10,000円程度 |
ハウスメーカーや工務店を通して依頼する場合は、ここに中間マージンが上乗せされるため、同じ内容の工事でも専門業者に直接頼むより高くなるのが一般的です。新築ではテレビ端子が多い家も多く、ブースターの有無で総額が大きく変わるため、見積もりではブースターが必要かどうかも確認しておきましょう。戸建てのアンテナ工事費用の内訳は戸建てテレビアンテナ工事の料金相場で詳しく紹介しています。
※まずは症状の相談・見積もりからでもOK
新築のアンテナ工事で失敗しないための注意点
新築のアンテナ工事で後悔しないために、業者選びや見積もりの段階で次の点を確認しておきましょう。
- 事前に電波の強さを測ってもらう:電波の強さや方向によって、選べるアンテナの種類や設置場所が変わります。電波調査をせずに「デザインアンテナなら大丈夫」と決めてしまうと、映りが不安定になることがあります。
- 見積もりに含まれる内容と追加料金の条件を確認する:アンテナ本体、取り付け金具、ケーブル、ブースター、出張費などが含まれているか、どんな場合に追加料金がかかるかを確認します。
- 外壁に穴を開けるかどうかを確認する:デザインアンテナの取り付けや配線の引き込みで外壁に穴を開ける場合は、防水処理の方法を確認しましょう。住宅の保証との関係が気になる場合は、ハウスメーカーにも事前に確認しておくと安心です。
- 工事後の保証期間を確認する:アンテナは長く使う設備です。台風などで向きがずれたときにどこまで対応してもらえるか、保証期間と内容を比べておきます。
- 複数の業者で見積もりを比べる:同じ工事内容でも業者によって金額や提案が違います。2〜3社の見積もりを比べると、相場からかけ離れた金額かどうかが判断しやすくなります。
また、引き渡し前に工事をしたい場合は、必ずハウスメーカーの許可を取ってから日程を決めましょう。許可なく業者が立ち入ると、トラブルの原因になります。
新築のアンテナ工事におすすめのアンテナ工事業者
新築のアンテナ工事を相談しやすい業者を紹介します。アンテナパンダは見積もり・現地調査が無料で、デザインアンテナを得意としており、工事後は15年保証がついています。アンテナドクターは完全自社施工で、見積もり後の追加料金がなく、24時間365日受付しています。街角アンテナ工事相談所はWebから条件を選ぶと業者を手配してくれるサービスです(群馬・東北・北海道・九州は対象外)。
アンテナパンダ
- 関東エリアに多数のスタッフが巡回しており最短即日で駆けつける早さ
- 大量仕入れによる部材コストダウンで高性能なデザインアンテナ等をお得に設置可能
- 年間施工実績が圧倒的に多く15年の長期保証をつける確かな技術力
| 受付時間 | 電話:9時〜21時(365日)/WEB:24時間365日 |
|---|---|
| 支払い方法 | 現金、銀行振込、クレジットカード、PayPay |
とにかくテレビが映らないから早く直してほしいという要望に最速で応えてくれるスピード特化型の体制です。大手の規模を活かして最新のアンテナ機材を安く大量に仕入れているため見た目の良いデザインアンテナなどもお得に選べます。施工件数の多さに裏打ちされたノウハウがあり15年という業界最長クラスの保証で長期間の安心が得られます。
アンテナドクター
- 外注を使わない完全自社施工により余計な費用をカットした適正な安さを実現
- 熟練の専属職人が直接担当するため家の外壁や外観を損ねない美しい仕上がり
- 見積もりから工事まで連携がスムーズで待ち時間が発生しない圧倒的なスピード感
| 受付時間 | 24時間365日対応 |
|---|---|
| 支払い方法 | 現金、銀行振込、クレジットカード、PayPay |
間に別の業者を挟まない完全自社施工のため余分な費用が上乗せされず純粋な工事費用のみで安く抑えられます。技術力の高い本職の電気職人が直接伺うため外壁に合わせた配線隠しなど見栄えの良さも抜群です。受付から工事まで連携がスムーズで待たされることがなく安さと仕上がりの美しさを両立したい方に間違いのない選択肢となります。
街角アンテナ工事相談所
- スマホから希望条件を選ぶだけで最短で来られる業者をシステムが自動選定
- 自分で複数業者へ相見積もりを取る手間を省き最安値クラスの施工を素早く実現
- ホームページ上に基本料金が分かりやすく明記されており予算が立てやすい
| 受付時間 | 24時間 365日対応 |
|---|---|
| 支払い方法 | 現金、PayPay、クレジットカード |
自分で色々な業者に電話をかけて比較する手間を省きシステムが一番早くて条件の良い業者をマッチングしてくれます。WEBからの申し込みに特化しているため余計な経費がかからず工事費用全体も安く抑えられる仕組みです。仕事が忙しくて手っ取り早く適正価格で工事を済ませたいという効率重視の方にぴったりなサービスです。
新築のアンテナ工事に関するよくある質問
引き渡し日が決まっていなくても見積もりは頼めますか?
業者によりますが、建物の場所や間取り、希望するアンテナの種類を伝えれば、概算の見積もりや相談に応じてもらえることが多いです。正確な金額は現地で電波を測ってから決まるため、引き渡し日が決まった段階で改めて現地調査と工事日の予約をするとスムーズです。
入居してからアンテナ工事をしても問題ありませんか?
入居後でも工事はできます。ただし、工事が終わるまではテレビを見られないことと、荷物や家具が置かれた状態での作業になることは覚えておきましょう。入居後に依頼する場合も、できるだけ早めに業者へ連絡して日程を押さえておくのがおすすめです。
アンテナ工事の当日は立ち会いが必要ですか?
家の中のテレビ端子やブースター電源の確認、各部屋で映るかどうかのチェックがあるため、基本的には立ち会いが必要です。工事内容の説明や、設置場所の最終確認をその場でできるので、できるだけ施主本人が立ち会うようにしましょう。
まとめ
新築のアンテナ工事をいつ・どこに頼むかのポイントをまとめます。
- 工事は「引き渡し後〜入居前」に行うのが基本。引き渡し前の工事はハウスメーカーの許可が必要
- 業者への連絡は引き渡しの1か月前、工事日の予約は2〜3週間前までが目安
- テレビ端子の位置、分配器とブースター電源の場所、BS・CSを見るかは建築中に決めておく
- 手間を省くならハウスメーカー経由、費用を抑えたいなら専門業者に直接依頼するのが一般的
- 電波調査・見積もりの内訳・追加料金の条件・保証期間を確認し、複数の業者で比べる
引き渡しの日程が見えてきたら、まずはアンテナ工事の専門業者に見積もりを依頼してみましょう。ハウスメーカーの見積もりと比べることで、費用や提案内容に納得したうえで依頼先を決められます。

