新築やアンテナの交換を機に、家の外観になじむデザインアンテナを選びたい。でも「映りが悪い」「後悔した」という声も目にして、本当に選んで大丈夫なのか迷っている方も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、デザインアンテナの主なデメリットは「八木式アンテナより受信性能が低めで、電波の弱い地域や周りに建物が多い場所では映りにくいことがある」「本体・工事費が八木式より高くなりやすい」「BS・CSは別にアンテナが必要」の3点です。逆に言えば、設置前に電波の強さを測ってもらい、設置できる場所かどうかを確認すれば、多くの失敗は避けられます。
この記事では、デザインアンテナのデメリットとメリット、向いている家・向いていない家の見分け方、設置費用の相場、後悔しないための業者選びのポイントをまとめています。
デザインアンテナとは?八木式アンテナとの違い
デザインアンテナは、地デジ放送(UHF)を受信するための薄い箱型のアンテナです。「平面アンテナ」「壁面アンテナ」とも呼ばれ、家の外壁やベランダ、条件が合えば屋根裏などに取り付けます。白・黒・ブラウン・グレーなど色の種類があり、外壁の色に合わせて目立たなくできるのが特徴です。
一方、昔からよく見かける魚の骨のような形のアンテナが八木式アンテナです。屋根の上に支柱を立てて設置するのが一般的で、受信性能が高く本体価格も安いのが強みですが、見た目が目立つことや、屋根の上で風や雪の影響を受けやすいことが弱点とされています。
| 比較項目 | デザインアンテナ | 八木式アンテナ |
|---|---|---|
| 見た目 | 薄い箱型で外壁になじむ。色を選べる | 屋根の上で目立ちやすい |
| 主な設置場所 | 外壁・ベランダ・屋根裏など | 屋根の上 |
| 受信性能 | 八木式より低め。電波の強い〜中程度の地域向き | 高い。電波の弱い地域でも選びやすい |
| 風・雪の影響 | 受けにくい | 受けやすい |
| 費用 | 八木式より高くなりやすい | 比較的安い |
どちらが優れているというより、「家の外観を優先するか」「受信の安定性と費用を優先するか」で向き不向きが分かれるアンテナです。
デザインアンテナの主なデメリット5つ
ここからは、デザインアンテナを選ぶ前に知っておきたいデメリットを順番に見ていきます。
1. 八木式より受信性能が低く、電波の弱い地域では映りにくい
もっとも大きなデメリットは受信性能です。デザインアンテナは薄型に収めている分、同じ条件で比べると八木式アンテナより電波を拾う力が弱めとされています。メーカーからは中・弱電界向けのモデルも出ていますが、送信所や中継局から遠い地域、山や丘の陰になる地域では、デザインアンテナでは十分な受信レベルが確保できないことがあります。
受信レベルがぎりぎりの状態だと、晴れた日は映っていても雨や雪の日にブロックノイズが出たり、一部のチャンネルが映らなくなったりすることがあります。
2. 設置位置が低く、周りの建物に電波をさえぎられやすい
デザインアンテナは外壁やベランダに付けることが多いため、屋根の上に立てる八木式よりも低い位置での受信になります。電波が来る方向に隣の家やマンション、高い木などがあると、電波がさえぎられて映りが悪くなることがあります。住宅が密集している地域では、「壁のどの面にも十分な電波が来ていない」というケースも珍しくありません。
また、デザインアンテナは電波が来る方向に正確に向ける必要があり、取り付けられる壁の向きが限られる点にも注意が必要です。
3. 本体・工事費が八木式より高くなりやすい
デザインアンテナは本体価格が八木式より高めで、工事費込みの総額も高くなる傾向があります。さらに、受信レベルが足りない場合は電波を強めるブースターの追加が必要になり、その分の費用もかかります。具体的な金額の目安は後半の「費用相場」で紹介します。
4. BS・CS放送を見るには別にアンテナが必要
デザインアンテナは地デジ専用です。BS・110度CS放送を見たい場合は、お椀型のBS・CSアンテナを別に設置する必要があります。「外観をすっきりさせたくてデザインアンテナにしたのに、結局BSアンテナが目立つ」という後悔は少なくありません。BSアンテナを目立たせたくない場合は、ベランダの内側や建物の死角に設置する方法もあります。詳しくはBSアンテナを外から見えないように設置する方法と失敗しないポイントで解説しています。
5. 外壁に穴を開けることがある
外壁にデザインアンテナを取り付ける場合、金具を固定するために外壁へビス穴を開けたり、配線を通したりすることがあります。施工が雑だとすき間から雨水が入るおそれがあるため、防水処理をきちんと行う業者を選ぶことが大切です。新築の場合は、外壁に穴を開けることが住宅の保証に影響しないか、事前にハウスメーカーや工務店に確認しておくと安心です。
デメリットの多くは「その家で十分な電波を受信できるか」で決まります。設置前に電波の強さを測り、デザインアンテナで映るかどうかを判断してくれる業者に相談すれば、後悔するリスクを大きく減らせます。デザインアンテナの施工を得意とする業者としては、次の会社があります。
それでもデザインアンテナが選ばれる理由(メリット)
デメリットがある一方で、デザインアンテナには次のようなメリットがあり、新築の戸建てを中心に選ばれています。
- 外観になじむ:薄型で外壁の色に合わせられるため、家の見た目を損ねにくいです。
- 風や雪の影響を受けにくい:屋根の上に高く突き出さないため、八木式に比べて強風や積雪の影響を受けにくいとされています。
- 屋根を傷めにくい:屋根に支柱を立てないので、屋根材への負担がかかりません。
- 点検や交換がしやすい場合がある:壁面の低い位置に付けることが多く、屋根の上より作業しやすい場合があります。
- サビや劣化に強い製品が多い:本体がカバーで覆われており、八木式よりも耐久性が高いと紹介されることがあります。
なお、アンテナの寿命は設置場所や気候によって変わり、デザインアンテナは10年〜20年程度、八木式は10年程度が目安と紹介されることが多いです。あくまで目安なので、映りが悪くなってきたら早めに点検を受けましょう。
デザインアンテナが向いている家・向いていない家
デザインアンテナで後悔するかどうかは、家の立地条件で大きく変わります。次の表で、ご自宅がどちらに近いかを確認してみてください。
| 向いている家 | 向いていない(慎重に検討したい)家 |
|---|---|
| 送信所や中継局に比較的近く、電波が強い地域にある | 送信所から遠い、山の陰など電波が弱い地域にある |
| 電波が来る方向の壁に、さえぎる建物や木がない | 電波が来る方向に隣家やマンションが近接している |
| 家の外観を重視したい新築の戸建て | 受信の安定性や費用の安さを最優先したい |
| 屋根に支柱を立てたくない、台風や雪の影響を減らしたい | 壁に穴を開けられない、または壁面の設置スペースがない |
自分の家が電波の強い地域かどうかは、見た目だけでは判断できません。同じ地域でも、家の向きや周りの建物で受信レベルが大きく変わります。アンテナ工事業者に依頼すると、多くの場合は現地で電波の強さを測ったうえで、デザインアンテナで映るか、八木式のほうがよいかを提案してもらえます。
屋根裏設置は条件がそろった場合のみ
「外から完全に見えないようにしたい」と屋根裏への設置を希望する方もいますが、屋根材や断熱材によって電波が弱まるため、電波がかなり強い地域でないと難しい方法です。屋根裏のスペースや点検口の有無も条件になるので、必ず事前に電波を測ってもらいましょう。
デザインアンテナの設置費用の相場
デザインアンテナの費用は、本体の性能、設置場所、ブースターの有無などで変わります。下の表は、複数のアンテナ工事関連の情報をもとにした一般的な目安です。
| 工事内容 | 費用の目安(本体・工事費込み) |
|---|---|
| デザインアンテナの新規設置(地デジのみ) | 20,000円〜60,000円程度 |
| 八木式アンテナの新規設置(地デジのみ) | 16,000円〜50,000円程度 |
| ブースターの追加 | 20,000円〜30,000円前後 |
| BS・CSアンテナの追加設置 | 15,000円〜40,000円程度 |
業者によっては、デザインアンテナ・ブースター・BSアンテナをまとめたセット料金を用意していることもあります。金額は家の構造や電波状況で変わるため、必ず事前に見積もりを取り、追加料金が発生する条件を確認しておきましょう。戸建てのアンテナ工事費用の内訳は戸建てテレビアンテナ工事の料金相場で詳しく紹介しています。
費用で後悔しないためのチェックポイント
- 見積もりにブースターや配線工事が含まれているか
- 電波が足りなかった場合に、どのような追加工事・追加費用があるか
- BS・CSも見たい場合、その費用が含まれているか
- 工事後の保証期間と、保証の対象になる内容
デザインアンテナで後悔しないための業者選び
デザインアンテナは八木式よりも設置場所や向きの判断が難しく、業者の経験によって仕上がりに差が出やすいアンテナです。業者を選ぶときは、次の点を確認しましょう。
- 事前に電波の強さを測ってくれるか:測定せずに設置すると、映りが悪くなるリスクがあります。
- デザインアンテナが映らない場合の提案があるか:八木式への変更やブースターの追加など、代わりの方法を説明してくれる業者は安心です。
- 外壁の防水処理や配線の見た目に配慮してくれるか
- 見積もり後の追加料金の有無と、保証期間が明確か
新築の場合は、引き渡しの時期に合わせて早めに見積もりを取っておくと、入居後すぐにテレビを見られます。
デザインアンテナの相談におすすめのアンテナ工事業者
当サイトのランキングから、デザインアンテナの設置を相談しやすい業者を紹介します。アンテナパンダはデザインアンテナを得意としており、15年保証がついています。アンテナドクターは完全自社施工で、24時間365日受付しています。
アンテナパンダ
- 関東エリアに多数のスタッフが巡回しており最短即日で駆けつける早さ
- 大量仕入れによる部材コストダウンで高性能なデザインアンテナ等をお得に設置可能
- 年間施工実績が圧倒的に多く15年の長期保証をつける確かな技術力
| 受付時間 | 9時〜21時365日対応 |
|---|---|
| 支払い方法 | 現金、銀行振込、クレジットカード、PayPay |
とにかくテレビが映らないから早く直してほしいという要望に最速で応えてくれるスピード特化型の体制です。大手の規模を活かして最新のアンテナ機材を安く大量に仕入れているため見た目の良いデザインアンテナなどもお得に選べます。施工件数の多さに裏打ちされたノウハウがあり15年という業界最長クラスの保証で長期間の安心が得られます。
アンテナドクター
- 外注を使わない完全自社施工により余計な費用をカットした適正な安さを実現
- 熟練の専属職人が直接担当するため家の外壁や外観を損ねない美しい仕上がり
- 見積もりから工事まで連携がスムーズで待ち時間が発生しない圧倒的なスピード感
| 受付時間 | 24時間365日対応 |
|---|---|
| 支払い方法 | 現金、銀行振込、クレジットカード、PayPay |
間に別の業者を挟まない完全自社施工のため余分な費用が上乗せされず純粋な工事費用のみで安く抑えられます。技術力の高い本職の電気職人が直接伺うため外壁に合わせた配線隠しなど見栄えの良さも抜群です。受付から工事まで連携がスムーズで待たされることがなく安さと仕上がりの美しさを両立したい方に間違いのない選択肢となります。
デザインアンテナのデメリットに関するよくある質問
デザインアンテナで映りが悪いときはどうすればいいですか?
まずは向きのズレや配線の緩みがないかを業者に点検してもらいましょう。受信レベルが足りない場合は、ブースターの追加や設置場所の変更で改善することがあります。それでも難しい場合は、屋根の上の八木式アンテナへの変更を提案されることもあります。
デザインアンテナにブースターは必ず必要ですか?
必ず必要というわけではありません。電波が十分に強く、テレビの台数が少なければブースターなしで映ることもあります。一方、電波が弱めの地域や、複数の部屋でテレビを見る場合はブースターが必要になることが多いです。必要かどうかは、現地での電波測定で判断してもらいましょう。
黒やブラウンなど色によって性能は変わりますか?
同じ型番であれば、色の違いは見た目のためのもので、受信性能に差はないのが一般的です。外壁の色や家のデザインに合わせて選んでかまいません。
まとめ
デザインアンテナは家の外観になじみ、風や雪の影響を受けにくい一方で、次のようなデメリットがあります。
- 八木式アンテナより受信性能が低めで、電波の弱い地域では映りにくい
- 壁面など低い位置への設置になり、周りの建物に電波をさえぎられやすい
- 本体・工事費が八木式より高くなりやすく、ブースターが必要になることもある
- BS・CSを見るには別にアンテナが必要
- 外壁に穴を開ける場合があり、防水処理が大切
こうしたデメリットで後悔するかどうかは、ほとんどが「その家で十分な電波を受信できるか」で決まります。デザインアンテナを検討しているなら、まずは電波の強さを測って設置場所を提案してくれるアンテナ工事業者に見積もりを依頼しましょう。デザインアンテナが難しい場合も、八木式など別の方法を含めて比べられます。


