LGのテレビで地デジは映るのにBSだけ映らないときは、テレビからBSアンテナへ電気を送る「アンテナ電源供給」の設定が住まいに合っていないことがよくあります。LGの操作ガイド(2022年モデル)では、この設定は「詳細設定」→「機器設定」→「チャンネル」→「チャンネルスキャンと設定」→「アンテナ設定」の中の「衛星」の項目にあり、オンかオフを選べます。
戸建てで自分の家のBSアンテナにこのテレビから電気を送るなら「オン」、マンションの共用アンテナや、レコーダー・ブースターなどほかの機器から電気を送っている家なら「オフ」が基本です。設定を直しても映らないときは、配線や分配器、天候を確認し、それでも映らなければBSアンテナ本体や屋外の配線の故障を疑います。
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LGのテレビでBSが映らない原因を症状から見分ける
BSが映らないといっても、どの放送が、どのテレビで映らないのかによって疑う場所が変わります。まずは家の中の状況を次の表に当てはめてみてください。
| いまの状況 | 考えられる原因 | まずやること |
|---|---|---|
| 地デジは映るがBS・CSがすべて映らない | アンテナ電源供給の設定、BS用のアンテナ線の抜け、分配器の種類 | アンテナ電源供給の設定を確認する |
| BS・CSの一部のチャンネルだけ映像が乱れる | アンテナ線のシールド性能、周りの機器の電波の影響 | シールド性の高いアンテナ線や対応機器を使う |
| 4K放送の一部のチャンネルだけ映らない | アンテナや配線の機器が左旋の放送に対応していない | アンテナと分配器の種類を確認する |
| 強い雨や雪の日だけ映らない | 天候による一時的な受信障害 | 天気の回復を待つ |
| 晴れていても家じゅうのテレビでBSが映らない | BSアンテナの向きのずれ、コンバーターや屋外の配線の故障 | 信号強度を確認して業者に点検を頼む |
LGの操作ガイドの「困ったとき」の項目でも、映像が出ずに雑音だけのときは、アンテナ線の接続、アンテナが放送に合ったものか、断線やショートがないか、BS・110度CSの電源供給の設定を確認するよう案内されています。地デジとBSの両方で「受信できません(E202)」と出ているなら、BSだけの問題ではないので、LGテレビのE202エラーの直し方の手順から確認してください。
BS放送を受信できるテレビかも確認する
BSが一度も映ったことがない場合は、そのテレビがBS放送の受信に対応しているかも確かめておきましょう。メーカーを問わず「チューナーレス」と呼ばれるテレビや、パソコン用のモニターには、放送を受信するチューナーがありません。また、LGの操作ガイドでは、4K・8K放送は対応するチューナーを内蔵したモデルでしか受信できないとされています。お使いの型番の仕様表で、BS・110度CSや4Kの受信に対応しているかを確認してください。
LGのテレビのBSアンテナ電源供給の設定方法
BSアンテナの皿の前に付いているコンバーターという部品は、電気がないと動きません。戸建ての家では、テレビやレコーダー、ブースターの電源部のどれか1台から、アンテナ線を通して電気を送る必要があります。LGの操作ガイド(2022年モデル)に記載されている手順は次のとおりです。
1. アンテナ設定の画面を開く
リモコンの設定ボタンを押し、「詳細設定」→「機器設定」→「チャンネル」→「チャンネルスキャンと設定」→「アンテナ設定」の順に進みます。アンテナ設定の画面には「地デジ」と「衛星」の項目があり、4K・8K放送に対応したモデルでは「衛星(4K/8K)」の項目も表示されます。
2. 衛星の項目でアンテナ電源供給をオンかオフにする
「衛星」の項目にある「アンテナ電源供給」を選び、住まいに合わせてオンかオフを選びます。操作ガイドでは、個別にアンテナを設置している場合は「オン」、マンションなどの共同受信で本機以外の機器から電源が送られている場合は「オフ」と説明されています。
3. トランスポンダを選んで信号強度を確かめる
同じ画面で「トランスポンダ」を選ぶと、衛星放送の信号強度を確認できます。設定を変えたあとに数値が出るようになれば、電源が届いてアンテナが動き始めたということです。
| 住まいの状況 | アンテナ電源供給 |
|---|---|
| 戸建てで、BSアンテナにつながっているのがこのテレビだけ | オン |
| レコーダーやブースターの電源部から電気を送っている | オフ(送っている側の機器の設定を確認) |
| マンション・アパートの共用アンテナ | オフ |
メニューの場所は発売年によって違う
LGのテレビは、発売年やwebOSのバージョンによって設定メニューの並び方が変わります。たとえば2016年モデルの操作ガイドでは「ホーム」→「設定」→「詳細設定」→「チャンネル」→「チャンネルスキャンと設定」→「アンテナ設定」の順になっていて、「機器設定」の段がありません。どの年のモデルでも「チャンネル」の設定の中にある「アンテナ設定」を探すのが近道です。見つからないときは、LGの公式サイトで型番から操作ガイドや取扱説明書を開いて確認してください。
ショートのメッセージが出たときはプラグを抜く
アンテナ電源供給をオンにしたとき、アンテナ線の芯線とまわりの金属部分がふれてショートしていると、画面にメッセージが表示されます。操作ガイドでは、この場合は電源プラグをコンセントから抜き、原因を取り除いてから差し直すよう案内されています。プラグの先の芯線が曲がっていたり、細い線がはみ出していたりしないかを確認しましょう。
レコーダーを経由しているならレコーダーの設定も見る
アンテナ線をブルーレイレコーダーに通してからテレビにつないでいる場合は、レコーダーの側にもアンテナ電源の設定があります。レコーダーから送る設定にしている家では、テレビ側はオフでかまいません。レコーダーもテレビも送らない設定になっていると、どちらの機器でもBSが映りません。複数の機器から送るか送らないかの考え方は、BSアンテナの電源供給とは?テレビの設定方法とブースターがある家の注意点で詳しく解説しています。
設定のほかに自分で確認できること
アンテナ電源供給の設定が合っているのにBSが映らないときは、部屋の中でできる確認を順番に試します。作業の前にはテレビの電源を切り、電源プラグを抜いておきましょう。雷が鳴っているあいだは、アンテナ線や電源プラグに触らないでください。
1. BS用のアンテナ線を差し直す
テレビの背面にアンテナの入力端子が地デジ用とBS・110度CS用に分かれている場合は、BS用の線が地デジ用の端子に差さっていないかを確認します。プラグが奥まで入っているか、プラグの中心の細い芯線が曲がっていないかも見ておきましょう。壁の端子から地デジとBS・CSが1本の線で来ている家では、分波器で正しく分けているかも確かめます。
2. 入力がテレビ放送になっているか確かめる
操作ガイドでは、「信号がない」と表示されるときは、アンテナの接続に加えて、入力の切り換えや外部機器の電源も確認するよう案内されています。ゲーム機やレコーダーを使ったあとにHDMIなどの入力のままになっていないか、リモコンの入力切換で確かめてください。
3. 分配器や分波器が電気を通すタイプか確かめる
1本のアンテナ線を複数の部屋に分けている家では、分配器の種類にも注意が必要です。電気を通さない端子にテレビをつないでいると、テレビから送った電気がアンテナまで届きません。分配器には、すべての端子に電気が通る「全端子通電型」と、決まった端子だけ通るタイプがあります。最近、分配器を追加したり交換したりしたなら、まずここを疑いましょう。
4. 天候が回復するまで待つ
BS・CSの電波は、強い雨や雪のときに弱まります。LGの操作ガイドでも、天候が悪いときに映りが乱れるのは天候が回復すれば元に戻ると説明されています。降雨時は、画質や音質を落とした「降雨対応放送」に切り換わることがあるとも書かれています。晴れてからも映らない状態が続く場合は、別の原因を考えます。
5. 電源プラグを抜いてテレビを再起動する
配線も設定も問題なさそうなのに映らない場合は、テレビの一時的な不調も考えられます。電源プラグを抜いて1分以上待ってから差し直し、電源を入れ直してみましょう。操作ガイドでも、デジタル放送が止まったり映らなくなったりしたときは、リモコンで電源を入れ直し、直らなければ電源プラグを抜き差しするよう案内されています。録画中や録画予約の直前にプラグを抜くと、録画が失敗することがあるので注意してください。
BSの一部のチャンネルだけで「E203」と表示される場合は、アンテナの故障ではなく放送が休止しているだけのこともあります。見分け方はLGテレビのE203エラーの原因と直し方を参考にしてください。
4K放送の一部のチャンネルだけ映らないとき
BSの2K放送は映るのに、4K放送の一部のチャンネルだけが映らない場合は、アンテナや配線の機器の種類が原因のことがあります。LGの操作ガイドでは、新4K・8K衛星放送には「右旋円偏波」の放送と「左旋円偏波」の放送があり、左旋の放送を見るには左旋に対応した設備が必要だと説明されています。
| 放送の電波 | 従来のBSアンテナ | 4K8K対応のBSアンテナ |
|---|---|---|
| BSの2K放送(右旋) | 受信できる | 受信できる |
| BS4Kの右旋の放送 | 受信できる | 受信できる |
| BS4Kの左旋の放送 | 受信できない | 受信できる(配線の機器も対応品が必要) |
左旋の放送は、これまでより高い周波数(3.2GHzまで)の信号を家の中に通すため、アンテナを替えるだけでなく、分配器やブースター、壁の端子、アンテナ線も対応品にそろえないと映らないことがあります。また、4Kチューナーを内蔵していないモデルでは、アンテナを替えても4K放送は見られません。
信号強度で「テレビ側か、アンテナ側か」を判断する
ここまでの確認をしても映らないときは、アンテナ設定の画面で衛星の信号強度を見てみましょう。操作ガイドでは、電波の状況が十分でないときは、数値が最大に近づくようにアンテナの向きを調整するか、接栓・分配・混合などの接続を確認するよう案内されています。あわせて、家にほかのテレビやレコーダーがあれば、同じBSの番組が映るかを見比べると原因の場所が絞り込めます。
| 確認した結果 | 考えられる状態 |
|---|---|
| 電源供給をオンにしても信号強度が0のまま | コンバーターの故障、屋外のアンテナ線の断線、分配器の端子違い |
| 家じゅうのテレビでBSが映らない | BSアンテナの向きのずれ、アンテナ本体や配線の故障 |
| ほかのテレビでは映るのにLGのテレビだけ映らない | テレビの設定、その部屋の配線や端子、テレビ本体の不具合 |
| 日や時間によって数値が大きく上下する | 天候の影響、接続部の劣化や浸水 |
同じ壁の端子とアンテナ線につないだほかのテレビでは映るのに、LGのテレビだけ信号強度が上がらない場合は、テレビ本体の不具合も考えられます。保証期間内であれば、購入した販売店かLGのサポート窓口に相談しましょう。反対に、どのテレビでも映らないなら、テレビを替えても直りません。
BSアンテナは向きが少しずれただけでも映らなくなりますが、屋根やベランダの手すりに登って自分で調整するのは転落の危険があるのでやめてください。LGの操作ガイドでも、アンテナの設置は専門の業者に頼むよう案内されています。マンションやアパートの共用アンテナで映らない場合は、建物の設備の問題も考えられるので、管理会社や大家さんに相談しましょう。
※見積もりだけでもOK
BSアンテナ側が原因のときの修理費用の目安
BSアンテナや屋外の配線に原因がある場合は、修理や交換が必要です。下の表は、アンテナ工事について公開されている複数の料金情報をもとにした一般的な目安です。屋根の形や設置する高さ、使う部材、業者によって金額は変わるため、実際の費用は見積もりで確認してください。
| 作業内容 | 費用の目安 |
|---|---|
| BSアンテナの向き調整 | 5,000円〜20,000円程度 |
| 分配器の交換(全端子通電型への交換など) | 5,000円〜20,000円程度 |
| アンテナケーブルの交換・引き直し | 10,000円〜25,000円程度 |
| ブースターの交換(BS・CS対応) | 15,000円〜40,000円程度 |
| BS・CSアンテナの交換や新設(4K8K対応品を含む) | 15,000円〜35,000円程度 |
見積もりを頼むときは、表の金額にアンテナ本体などの部材費が含まれているか、出張費や高所作業費が別にかかるか、見積もりのあとで追加料金が出る条件があるかを、作業の前に確認しておくと安心です。BSアンテナはコンバーターだけを交換するより、アンテナ本体ごと交換するのが一般的です。テレビ本体の修理を頼む前に、アンテナ側かテレビ側かを切り分けておくと、無駄な出費を防げます。
台風や落雷のあとに壊れたなら火災保険も確認する
台風・強風・雪・落雷などの自然災害でBSアンテナやブースターが壊れた場合は、加入している火災保険の補償の対象になることがあります。ただし、経年劣化による故障は対象外で、補償されるかどうかや自己負担額は契約内容によって変わります。申請は契約者本人が保険会社に行うものなので、修理の前に壊れた箇所の写真を残し、契約内容を確認しておきましょう。
LGのテレビでBSが映らないときに相談できるアンテナ工事業者
設定や配線を見直してもBSが映らない場合は、受信の強さの測定から原因の特定、修理までまとめて対応できるアンテナ工事業者に相談しましょう。見積もりの頼みやすさや受付時間の長さに強みがある業者を紹介します。
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|---|---|
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まとめ
LGのテレビでBSが映らないときは、テレビの故障とは限りません。次の順番で確認していきましょう。
- 地デジとBSのどちらが映らないか、ほかのテレビでも映らないかを確かめる
- アンテナ設定の「アンテナ電源供給」を住まいに合わせてオンかオフにする
- レコーダーを経由しているなら、レコーダー側の電源の設定も見る
- アンテナ線の差し直しと、分配器が電気を通すタイプかを確認する
- 4K放送の一部だけ映らないなら、アンテナや配線が左旋に対応しているかを確かめる
- アンテナ設定の画面で衛星の信号強度を確認する
どのテレビでも信号強度が上がらない、台風や落雷のあとから映らないといった場合は、BSアンテナの向きのずれやコンバーター、屋外の配線に原因がある可能性が高くなります。高所での作業は危険なので自分で直そうとせず、アンテナ工事の業者に点検と見積もりを依頼しましょう。








