東芝のレグザで地デジは映るのにBSだけ映らないときは、テレビからBSアンテナへ電気を送る「衛星アンテナ電源供給」の設定が住まいに合っていないことがよくあります。新しい機種は[設定]→[放送受信設定]→[BS・110度CSアンテナ設定]、古い機種は[設定]→[初期設定]→[アンテナ設定]の中に電源供給の項目があります。
戸建てで自分の家のBSアンテナにつながっているのがこのレグザだけなら「する(供給する)」、マンションの共用アンテナなら「しない」が基本です。設定を直しても映らないときは、分波器の種類や配線、天候を確認し、晴れていても家じゅうのテレビでBSが映らなければ、BSアンテナ本体や屋外の配線の故障を疑います。
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レグザでBSが映らない原因を症状から見分ける
BSが映らないといっても、どの放送が、どのテレビで、いつから映らないのかによって疑う場所が変わります。まずはリモコンの[地デジ][BS][CS]ボタンを順に押して、どの放送で映らないのかを確かめ、次の表に当てはめてみてください。
| いまの状況 | 考えられる原因 | まずやること |
|---|---|---|
| 地デジは映るがBS・CSがすべて映らない | 衛星アンテナ電源供給の設定、BS用のアンテナ線の抜け、分波器の種類 | 電源供給の設定を確認する |
| レコーダーの電源を切るとBSが映らなくなる | レコーダーからBSアンテナへ電気を送っている | レグザ側の電源供給の設定を見直す |
| BSの一部のチャンネルだけ選局できない | チャンネル情報の更新の失敗、4K放送のアンテナの対応 | チャンネルの再スキャンを試す |
| 強い雨や雪の日だけ映らない | 天候による一時的な受信障害 | 天気の回復を待つ |
| 晴れていても家じゅうのテレビでBSが映らない | BSアンテナの向きのずれ、コンバーターや屋外の配線の故障 | アンテナレベルを確認して業者に点検を頼む |
画面に「E202」と表示されている場合も、考え方は同じです。E202は放送の電波を受信できていないことを知らせる表示で、レグザのよくあるご質問でも、BS・110度CSが見られずE202が出るケースがアンテナ環境とケーブルテレビ環境に分けて案内されています。地デジとBSの両方でE202が出ているなら、レグザのE202エラーの直し方で地デジ側の確認もあわせて進めてください。
反対に、BSは映るのに地デジだけが映らないという場合は、BSアンテナではなく地デジアンテナや地デジ側の配線に原因があります。その場合の確認手順はBSは映るのに地デジだけ映らない原因で解説しています。
ケーブルテレビやひかりテレビで見ている家の場合
BSをアンテナではなくケーブルテレビやひかりテレビの回線で見ている家では、この記事のアンテナ電源の設定は関係しないことがあります。レグザのよくあるご質問でもケーブルテレビ環境は別の項目で案内されているので、契約している会社の機器の電源や配線を先に確認し、それでも映らなければ契約先のサポートに問い合わせましょう。
レグザの衛星アンテナ電源供給の設定方法
BSアンテナの皿の前に付いているコンバーターという部品は、電気がないと動きません。レグザの取扱説明書でも、BS・110度CS共用アンテナは電源を必要とすると書かれており、テレビのBS・110度CS入力端子からアンテナ線を通してコンバーターへ電気を送る仕組みになっています。戸建ての家では、テレビやレコーダー、ブースターの電源部のどれか1台から電気を送る必要があります。
レグザは発売時期によってメニューの名前が違います。公式のよくあるご質問や取扱説明書で案内されている主な操作は次のとおりです。
| 機種 | リモコン操作(メニューの順番) | 選ぶ項目 |
|---|---|---|
| 主に新しい機種 | [設定]→[放送受信設定]→[BS・110度CSアンテナ設定]→[衛星アンテナ電源供給] | [する]または[しない] |
| 主に古い機種 | [設定]→[初期設定]→[アンテナ設定]→[BS・110度CSアンテナ電源供給] | [供給する]または[供給しない] |
機種によっては、ほかの名前の選択肢が表示されることもあります。メニューが見つからないときや表示が違うときは、レグザの公式サイトで型番から取扱説明書を開いて確認してください。
住まいに合わせて「する」か「しない」を選ぶ
どちらを選ぶかは、BSアンテナに電気を送っている機器がほかにあるかどうかで決まります。迷ったときは次の表を目安にしてください。
| 住まいの状況 | 衛星アンテナ電源供給 |
|---|---|
| 戸建てで、BSアンテナにつながっているのがこのレグザだけ | する(供給する) |
| レコーダーやブースターの電源部から電気を送っている | しない(送っている側の機器の設定を確認) |
| マンション・アパートの共用アンテナ | しない |
取扱説明書では、マンションなどの共同受信の場合はテレビから電源を送る必要はなく、「しない」に設定するよう案内されています。共用アンテナには建物側から電気が送られているためです。設定を直しても映らない場合は建物の設備の問題も考えられるので、管理会社や大家さんに相談しましょう。
レコーダーを経由しているならレコーダーの設定も見る
アンテナ線をブルーレイレコーダーに通してからレグザにつないでいる家では、レコーダーからBSアンテナへ電気を送っていることがあります。レグザのよくあるご質問には「レコーダーの電源を切ると、テレビでBS・110度CSデジタル放送が見れなくなる」という項目があり、レコーダーの電源の状態によってアンテナへの電気が止まるケースがあることがわかります。
レコーダーの電源を切るとBSが映らなくなるなら、レグザ側の衛星アンテナ電源供給を「する」にするか、レコーダー側で電源を切っていてもアンテナへ電気を送り続ける設定があるかを、レコーダーの取扱説明書で確認してください。電源供給の考え方と、ブースターがある家での注意点は、BSアンテナの電源供給とは?テレビの設定方法とブースターがある家の注意点で詳しく解説しています。
設定のほかに自分で確認できること
衛星アンテナ電源供給の設定が合っているのにBSが映らないときは、部屋の中でできる確認を順番に試します。作業の前にはテレビの電源を切っておきましょう。雷が鳴っているあいだは、アンテナ線や電源プラグに触らないでください。
1. BS用のアンテナ線を差し直す
レグザの背面には、「地上デジタル」と「BS・110度CS」の2つのアンテナ入力端子があります。BS用の線が地デジ用の端子に差さっていないか、テレビ側と壁の端子側の両方でプラグが奥まで入っているか、プラグの中心の細い芯線が曲がっていないかを確認します。レコーダーを経由している場合は、壁からレコーダー、レコーダーからテレビの各区間で入力と出力が逆になっていないかも見てください。
2. 分波器や分配器が電気を通すタイプか確かめる
壁の端子から1本で来たアンテナ線を地デジ用とBS用に分ける分波器は、アンテナへの電気を通せる「電流通過型」のものが必要です。取扱説明書でも、混合器や分波器は電流通過型を使うよう案内されています。また、1本のアンテナ線を複数の部屋に分ける分配器を使っている家では、電気が通らない端子にレグザをつないでいると、テレビから送った電気がアンテナまで届きません。最近、分波器や分配器を追加したり交換したりしたなら、まずここを疑いましょう。
3. 天候が回復するまで待つ
BS・CSの電波は、強い雨や雪のときに弱まり、映像が乱れたり一時的に映らなくなったりします。これは故障ではなく、天候がよくなれば元に戻ります。荒天の最中にベランダや屋根に出てアンテナを確認するのはやめましょう。晴れてからも映らない状態が続く場合は、別の原因を考えます。
4. 電源プラグを抜いてテレビを再起動する
配線も設定も問題なさそうなのに映らない場合は、テレビの一時的な不調も考えられます。レグザの取扱説明書では、電源プラグをコンセントから抜き、1分以上待ってから差し込み直して電源を入れる手順が案内されています。USBハードディスクで録画している場合は、録画中やダビング中にプラグを抜くと録画番組が再生できなくなるおそれがあるので、録画予約の時間帯を避けて行ってください。
BSの一部のチャンネルだけ映らないとき
BSの多くのチャンネルは映るのに、一部のチャンネルだけが選局できない、または映らないという場合は、アンテナの故障ではないことがあります。代表的な原因は2つあります。
チャンネル情報の更新がうまくいっていない
2026年8月9日の早朝から11日の夜にかけて、NHKのBS放送の送出信号に古いチャンネル情報が入っていたことが原因で、一部のテレビでBSテレ東・BS10・BS10プレミアム・BSアニマックス・日本映画専門チャンネル・ディズニー・チャンネルが選局できなくなる不具合が起きました。NHKは古いチャンネル情報を削除しましたが、テレビの機種によっては、いまもチャンネルの再スキャンなどの操作をしないと選局できないままのことがあると報じられています。
この時期から特定のチャンネルだけ映らない場合は、BSのチャンネル設定のやり直し(再スキャン)を試してください。レグザで対象になる機種や操作の手順は機種ごとに違うため、公式のサポート情報や取扱説明書で確認しましょう。
4K放送のチャンネルだけ映らない
BSの2K放送は映るのに、4K放送の一部のチャンネルだけが映らない場合は、BSアンテナの種類が原因のことがあります。4K放送の一部は、これまでのBS放送と同じ「右旋」という電波ではなく、新しく使われ始めた「左旋」という電波で放送されていて、右旋だけに対応した従来のBSアンテナでは受信できません。左旋の放送を見るには、4K8K対応のBSアンテナに替え、分配器やブースター、壁の端子も対応品にそろえる必要があります。
4K放送の受信状態は、レグザの[設定]→[放送受信設定]→[BS/CS 4K設定]→[BS/CS 4Kアンテナ設定]で確認できます(機種によって表示が異なります)。
アンテナレベルで「テレビ側か、アンテナ側か」を判断する
ここまでの確認をしても映らないときは、アンテナレベル(受信の強さ)の画面を見てみましょう。古い機種では[初期設定]→[アンテナ設定]の中に「BS・110度CSアンテナレベル」の確認画面があり、新しい機種では[放送受信設定]の中のアンテナ設定で信号の強さや品質を確認できます。レグザのアンテナレベル画面では、現在の数値が推奨値(目安)以上かどうかで受信状態を判断できるようになっています。
取扱説明書では、アンテナ線がショートしていると、アンテナレベルの画面に「アンテナ線がショートしています。」というメッセージが出ることも案内されています。この表示が出たら、アンテナ線のプラグの芯線と外側の金属が触れていないかを確認し、直らなければ線を交換しましょう。家にほかのテレビやレコーダーがあれば、同じBSの番組が映るかを見比べると、原因の場所がさらに絞り込めます。
| 確認した結果 | 考えられる状態 |
|---|---|
| 電源供給を「する」にしてもアンテナレベルが0のまま | コンバーターの故障、屋外のアンテナ線の断線、分配器の端子違い |
| 家じゅうのテレビでBSが映らない | BSアンテナの向きのずれ、アンテナ本体や配線の故障 |
| ほかのテレビでは映るのにレグザだけ映らない | レグザの設定、その部屋の配線や端子、テレビ本体の不具合 |
| 日や時間によって数値が大きく上下する | 天候の影響、接続部の劣化や浸水 |
同じ壁の端子とアンテナ線につないだほかのテレビでは映るのに、レグザだけアンテナレベルが上がらない場合は、テレビ本体の不具合も考えられます。保証期間内であれば、購入した販売店かレグザのサポート窓口に相談しましょう。反対に、どのテレビでも映らないなら、テレビを買い替えても直りません。BSアンテナは向きが少しずれただけでも映らなくなりますが、屋根やベランダの手すりに登って自分で調整するのは転落の危険があるのでやめてください。
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BSアンテナ側が原因のときの修理費用の目安
BSアンテナや屋外の配線に原因がある場合は、修理や交換が必要です。下の表は、アンテナ工事について公開されている複数の料金情報をもとにした一般的な目安です。屋根の形や設置する高さ、使う部材、業者によって金額は変わるため、実際の費用は見積もりで確認してください。
| 作業内容 | 費用の目安 |
|---|---|
| BSアンテナの向き調整 | 5,000円〜20,000円程度 |
| 分配器・分波器の交換(電気を通すタイプへの交換など) | 5,000円〜20,000円程度 |
| アンテナケーブルの交換・引き直し | 10,000円〜25,000円程度 |
| ブースターの交換(BS・CS対応) | 15,000円〜40,000円程度 |
| BS・CSアンテナの交換や新設(4K8K対応品を含む) | 15,000円〜35,000円程度 |
見積もりを頼むときは、表の金額にアンテナ本体などの部材費が含まれているか、出張費や高所作業費が別にかかるか、見積もりのあとで追加料金が出る条件があるかを、作業の前に確認しておくと安心です。BSアンテナはコンバーターだけを交換するより、アンテナ本体ごと交換するのが一般的です。古いBSアンテナを交換するなら、4K8K対応品にしておくと左旋の4K放送も見られるようになります。
台風や落雷のあとに壊れたなら火災保険も確認する
台風・強風・雪・落雷などの自然災害でBSアンテナやブースターが壊れた場合は、加入している火災保険の補償の対象になることがあります。ただし、経年劣化による故障は対象外で、補償されるかどうかや自己負担額は契約内容によって変わります。申請は契約者本人が保険会社に行うものなので、修理の前に壊れた箇所の写真を残し、契約内容を確認しておきましょう。
レグザでBSが映らないときに相談できるアンテナ工事業者
設定や配線を見直してもBSが映らない場合は、受信の強さの測定から原因の特定、修理までまとめて対応できるアンテナ工事業者に相談しましょう。見積もりの頼みやすさや受付時間の長さに強みがある業者を紹介します。
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まとめ
レグザでBSが映らないときは、テレビの故障とは限りません。次の順番で確認していきましょう。
- 地デジとBSのどちらが映らないか、ほかのテレビでも映らないかを確かめる
- 衛星アンテナ電源供給を住まいに合わせて「する」か「しない」にする
- レコーダーを経由しているなら、レコーダー側の設定も見る
- アンテナ線の差し直しと、分波器が電流通過型かを確認する
- 一部のチャンネルだけ映らないなら、BSの再スキャンを試す
- 4K放送だけ映らないなら、アンテナが左旋に対応しているかを確かめる
どのテレビでもアンテナレベルが上がらない、台風や強風のあとから映らないといった場合は、BSアンテナの向きのずれやコンバーター、屋外の配線に原因がある可能性が高くなります。高所での作業は危険なので自分で直そうとせず、アンテナ工事の業者に点検と見積もりを依頼しましょう。








