BSやCSの番組は問題なく見られるのに、地デジのチャンネルに切り替えると「受信できません」と表示されて映らない。テレビは壊れていないようなのに、なぜ地デジだけ映らないのか分からず困っていませんか。
結論から言うと、BSは映って地デジだけ映らないときは、テレビ本体よりも「地デジの電波が通る経路」に原因がある可能性が高いです。地デジとBSは、電波を出している場所も受けるアンテナも別々なので、地デジ用のアンテナやケーブル、分波器・混合器・ブースターの地デジ側など、片方だけに関わる部分で不具合が起きると、このような症状になります。
この記事では、地デジだけ映らない原因を経路ごとに整理し、室内で安全に試せる確認手順、業者に頼む目安と修理費用の相場をまとめています。
地デジだけ映らずBSは映るのはなぜ?仕組みの違いから考える
地デジとBSは、同じテレビで見ていても電波の届き方がまったく違います。この違いを知っておくと、原因を探す場所を絞り込めます。
| 項目 | 地デジ | BS・CS |
|---|---|---|
| 電波を出している場所 | 地上の送信所・中継局 | 赤道上空の放送衛星 |
| 受けるアンテナ | 地デジ用(UHF)アンテナ。八木式やデザインアンテナなど | BS・CS用のパラボラアンテナ |
| アンテナの向き | 送信所・中継局の方向 | 南西の空(衛星の方向) |
| テレビ側の入力端子 | 「地上デジタル」「UHF」などの端子 | 「BS・110度CS」などの端子 |
つまり、BSが映っているということは、テレビの電源やチューナー全体、B-CASカード(またはACASチップ)といった地デジとBSに共通する部分は、おおむね正常に動いていると考えられます。B-CASカードは地デジとBSで共通なので、カードの不具合なら両方とも映らなくなるのが普通です。
反対に、疑うべきなのは地デジだけが通る部分です。具体的には「地デジアンテナ本体」「地デジアンテナから出ているケーブル」「混合器の地デジ側」「ブースターの地デジ(UHF)側」「分波器の地デジ側の出力」「テレビの地デジ入力端子」「地デジのチャンネル設定」などです。
家中で映らないか、1台だけかを最初に確認
家に複数のテレビがある場合は、ほかの部屋のテレビでも地デジが映らないかを見てください。1台だけなら、そのテレビ周りのケーブルや設定が原因のことが多く、自分で直せる可能性があります。家中のテレビで地デジだけが映らないなら、屋根の上のアンテナや、家全体に電波を送るブースター・混合器など、屋外や家の共用部分の設備を疑います。
家中で地デジが映らず、室内の確認をしても変わらない場合は、屋根の上の設備を点検してもらう必要があります。屋根に登っての確認は転落の危険があるため、自分では行わず業者に相談しましょう。
※まずは症状の相談・見積もりからでもOK
地デジだけ映らない主な原因を経路ごとに切り分ける
戸建て住宅では、地デジとBSのアンテナからの電波を混合器(または混合機能つきのブースター)で1本のケーブルにまとめ、各部屋に送っているケースが多くあります。そして部屋の壁端子からテレビにつなぐところで、分波器を使って地デジとBSに分け直しています。この流れの中で、地デジだけに関わる場所を表にまとめました。
| 場所 | 地デジだけ映らなくなる原因 | 見分けるヒント |
|---|---|---|
| テレビの設定 | 引っ越しや中継局の変更でチャンネル設定が合っていない | 引っ越し直後や、一部の局だけ映らない |
| テレビ周りの配線・分波器 | 地デジ側ケーブルの抜け・差し間違い、分波器の故障 | 1台だけ映らない |
| ブースター・混合器 | 地デジ側の回路の故障、接続部への浸水やさび | 家中で地デジだけ映らない、落雷のあとから映らない |
| 地デジアンテナ・屋外ケーブル | 向きのズレ、倒れ、劣化による破損、ケーブルの断線 | 台風・強風・大雪のあとから映らない、アンテナが傾いて見える |
| 周囲の環境・放送側 | 近くの建物による電波の遮り、送信所・中継局の点検による停波 | 近所に高い建物が建った、特定の時間帯だけ映らない |
テレビ周りの配線・分波器
もっとも多く、自分で確認しやすい原因です。分波器は、1本のケーブルから地デジとBSを取り出す小さな部品で、出力側に「UHF」「BS・CS」などの表示があります。掃除や模様替えで地デジ側のケーブルだけが抜けかけていたり、地デジ用のケーブルがテレビのBS端子に差さっていたりすると、地デジだけが映りません。分波器そのものが故障していることもあるため、予備があれば交換して試すのも手です。
テレビのチャンネル設定
BSは日本全国どこでも同じ設定で見られますが、地デジは地域ごとに受信するチャンネルが異なります。引っ越しをしたあと、または近くの中継局の状況が変わったあとに、地デジの設定が合っていないと映らないことがあります。テレビのメニューから地域を選び直し、チャンネルの再スキャン(初期スキャン)を行うと直る場合があります。
ブースター・混合器の地デジ側
地デジとBSの両方を増幅するブースターは、内部で地デジ(UHF)とBSの回路が分かれています。落雷や経年劣化で地デジ側の回路だけが壊れると、BSは映るのに地デジだけ映らない状態になります。混合器も同様に、地デジアンテナからのケーブルをつなぐ部分が傷んだり、雨水が入ってさびたりすると地デジ側だけが通らなくなります。どちらも屋根裏やアンテナの近くに付いていることが多く、点検は業者に任せるのが安全です。
地デジアンテナ本体・屋外のケーブル
地デジアンテナは送信所や中継局の方向に向けて設置されています。台風や強風、雪の重みで向きがズレたり倒れたりすると、BSのパラボラアンテナは無事でも地デジだけが受信できなくなります。長年使っているアンテナでは、本体やケーブルの接続部のさび、ケーブルの被覆の傷みによる断線もよくある原因です。
周囲の建物や放送側の事情
地デジの電波は送信所の方向から横に近い角度で届くため、アンテナと送信所の間に高い建物ができると、電波が遮られて映りが悪くなることがあります。詳しくは近くにビル、テレビが映らなくなった時の原因と対策で解説しています。また、送信所や中継局の点検作業で一時的に放送が止まることもあります。深夜など特定の時間だけ映らない場合は、放送局のお知らせも確認してみてください。
地デジだけ映らないときに自分で試せる確認手順
業者に連絡する前に、室内で安全にできる確認を順番に試しましょう。手間の少ないものから並べています。
- 映らない範囲を確認する:すべての地デジチャンネルか、一部の局だけかを確認します。一部の局だけなら、設定や電波の弱さが原因のことがあります。
- 分波器とケーブルを確認する:壁端子・分波器・テレビ背面のケーブルを一度抜いて差し直します。分波器の「UHF」側の出力が、テレビの「地上デジタル」端子につながっているかを確認してください。
- テレビの電源を入れ直す:テレビの電源プラグをコンセントから抜き、数分おいてから差し直します。一時的な不具合ならこれで直ることがあります。
- アンテナレベルを確認する:設定メニューで地デジのアンテナレベル(受信レベル)を確認します。目安の数値はメーカーや機種によって違うので、取扱説明書で確認しましょう。
- チャンネルの再スキャンを行う:設定メニューから地域を選び直し、地デジのチャンネルスキャンをやり直します。
- ほかのテレビ・ほかの部屋で試す:別のテレビや別の部屋の端子でも地デジが映らないなら、テレビではなく家の設備側の原因と考えられます。
アンテナレベルが0のまま動かない場合の詳しい切り分けは、地デジのアンテナレベル0の原因と確認手順にまとめています。画面にE202が表示されている場合は、テレビのE202エラーの原因と直し方もあわせて参考にしてください。
自分で直せないケースと業者に頼む目安
次のような場合は、室内の確認だけでは直らない可能性が高く、アンテナ工事の業者に点検を頼むタイミングです。
- 家中のテレビで、地デジだけが映らない
- ケーブルの差し直しや再スキャンをしても、アンテナレベルが低いまま、または0のまま
- 台風・強風・大雪・落雷のあとから地デジが映らなくなった
- 屋根の上の地デジアンテナが傾いている、向きが変わっているように見える
- アンテナやブースターを設置してから10年以上たっている
業者は専用の測定器を使って、アンテナの直下、ブースターや混合器の前後、壁端子など各ポイントの電波の強さを測り、地デジの電波がどこで弱くなっているかを特定してから修理します。原因が分からない状態でも相談できるので、「BSは映るが地デジだけ映らない」と症状をそのまま伝えれば大丈夫です。
なお、マンションやアパートでは、屋上のアンテナやブースターは建物の共用設備です。室内の確認をしても直らない場合は、自分で業者を呼ぶ前に管理会社や大家さんに連絡しましょう。
地デジだけ映らないときの修理費用の相場
修理費用は、どこに原因があるかで大きく変わります。下の表は、複数のアンテナ工事関連の情報をもとにした一般的な目安です。屋根の形状や高さ、使う部材、業者によって金額は変わるため、必ず作業前に見積もりを確認してください。
| 作業内容 | 費用の目安 |
|---|---|
| 地デジアンテナの向き調整 | 5,000円〜20,000円程度 |
| 分波器・分配器の交換 | 5,000円〜15,000円程度 |
| 混合器の交換 | 10,000円〜20,000円程度 |
| 配線ケーブルの点検・交換 | 10,000円〜25,000円程度 |
| ブースターの交換 | 20,000円〜40,000円程度(性能や地デジ・BS対応かで変動) |
| 地デジアンテナの交換(八木式) | 25,000円〜50,000円程度 |
| 地デジアンテナの交換(デザインアンテナ) | 30,000円〜60,000円程度 |
アンテナを交換する場合は、古いアンテナの撤去・処分費が別にかかることがあります。原因が向きのズレや接続部の不具合なら比較的安く済みますが、アンテナ本体が破損していると交換になります。見積もりの段階で、追加料金が発生する条件があるかどうかも確認しておくと安心です。
台風や落雷が原因なら火災保険の対象になる場合も
台風・強風・雪・落雷などの自然災害でアンテナやブースターが壊れた場合は、加入している火災保険の補償対象になることがあります。ただし、経年劣化による故障は対象外です。補償されるかどうかや自己負担額は契約内容によって異なり、申請は契約者本人が保険会社に対して行います。必ず保険で直せるわけではないので、まずは契約内容を確認し、修理前に破損箇所の写真を残しておきましょう。
地デジだけ映らないときの点検・修理におすすめのアンテナ工事業者
地デジだけが映らない症状は、アンテナ・ブースター・混合器・配線のどこが原因かを測定して特定する必要があります。受信レベルの測定から修理まで対応してくれる、急ぎのトラブルに強い業者を紹介します。
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| 受付時間 | 24時間365日対応 |
|---|---|
| 支払い方法 | 現金、銀行振込、クレジットカード、PayPay |
間に別の業者を挟まない完全自社施工のため余分な費用が上乗せされず純粋な工事費用のみで安く抑えられます。技術力の高い本職の電気職人が直接伺うため外壁に合わせた配線隠しなど見栄えの良さも抜群です。受付から工事まで連携がスムーズで待たされることがなく安さと仕上がりの美しさを両立したい方に間違いのない選択肢となります。
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|---|---|
| 支払い方法 | 現金、銀行振込、クレジットカード、PayPay |
とにかくテレビが映らないから早く直してほしいという要望に最速で応えてくれるスピード特化型の体制です。大手の規模を活かして最新のアンテナ機材を安く大量に仕入れているため見た目の良いデザインアンテナなどもお得に選べます。施工件数の多さに裏打ちされたノウハウがあり15年という業界最長クラスの保証で長期間の安心が得られます。
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地デジだけ映らないときによくある質問
テレビの故障の可能性はありませんか?
BSが映っているなら、テレビ全体が壊れている可能性は低いです。ただし、テレビ内部の地デジ用チューナーだけが故障していることもまれにあります。別のテレビを同じ端子につないで地デジが映るなら、元のテレビ側の不具合が考えられるので、メーカーのサポートに相談しましょう。別のテレビでも映らないなら、設備側の原因です。
一部の局だけ映らない場合も同じ原因ですか?
一部の局だけ映らない場合は、チャンネル設定が合っていない、またはアンテナの向きのズレや劣化で電波が弱くなり、受信しにくい局から映らなくなっている可能性があります。再スキャンをしても変わらないときは、アンテナの点検を依頼しましょう。
BSが映るなら地デジアンテナはなくしてもいいですか?
BSのパラボラアンテナでは地デジは受信できません。地デジを見るには、地デジ用のアンテナなどの受信手段が別に必要です。地デジアンテナを撤去すると地上波の番組は見られなくなるので注意してください。
まとめ
BSは映るのに地デジだけ映らないときは、地デジの電波だけが通る経路に原因がある可能性が高い状態です。
- BSが映るなら、テレビ全体やB-CASカードの不具合の可能性は低い
- まずは分波器とケーブルの接続、電源の入れ直し、チャンネルの再スキャンを試す
- 家中で地デジだけ映らないなら、地デジアンテナ・ブースター・混合器などの設備を疑う
- 台風・強風・落雷のあとから映らない場合は、アンテナの破損やブースターの故障が考えられる
- 修理費用は原因によって5,000円程度から60,000円程度まで幅がある
室内の確認で直らないときは、屋根の上の作業が必要になる可能性が高いです。自分で屋根に登らず、受信レベルの測定から対応してくれるアンテナ工事業者に見積もりを相談しましょう。
※まずは症状の相談・見積もりからでもOK

