使っていないVHFアンテナを業者に外してもらう費用は、処分費や高所作業費を含めた総額で1基あたりおよそ10,000円〜20,000円程度が目安です。地デジ用のUHFアンテナは残してVHFアンテナだけを外すこともでき、配線を正しく処理すれば地デジの映りは変わりません。
VHFアンテナは2011年に終わったアナログ放送用で、今の地デジは受信できません。錆びて重くなったアンテナは台風で倒れたり、錆び汁で外壁を汚したりする原因になるので、屋根工事や外壁塗装の予定に合わせて早めに外しておくと安心です。屋根の上の作業は危険なので、自分では外さずに業者へ頼みましょう。
※見積もりだけでもOK
VHFアンテナの撤去費用の相場
アンテナの撤去費用は、取り外しの作業費に、外したアンテナの処分費と、屋根の形や高さに応じた作業費が足されて決まります。下の表は、アンテナ工事業者の料金案内や暮らしのサービスの比較サイトなど、複数の情報をもとにした一般的な目安です。金額は業者や家の状況によって変わります。
| 工事の内容 | 費用の目安(税込) |
|---|---|
| VHFアンテナだけを外す(UHFアンテナは残す) | 10,000円〜20,000円程度 |
| VHFとUHFのアンテナをまとめて撤去する(支柱・屋根馬・支線を含む) | 10,000円〜25,000円程度 |
| 外したアンテナの処分費(撤去費に含まれない場合) | 2,000円〜5,000円程度 |
| 高所作業費・急な屋根・3階建てなどの追加費用 | 3,000円〜20,000円程度 |
| 不要なケーブルの処理・ビス穴の防水処理 | 3,000円〜8,000円程度 |
業者のなかには「撤去のみ5,000円〜」「1か所10,000円」のように作業費だけを大きく表示しているところもあります。表示の金額に処分費や出張費が含まれているかで総額が変わるので、比べるときは必ず総額で見ましょう。
見積もりで確認しておきたい内訳
撤去の見積もりは「工事一式」とまとめて書かれることがあります。あとから追加の請求をされないように、次の項目が見積もりに入っているかを確認しておくと安心です。
- アンテナを外す作業費
- 外したアンテナと金具の処分費
- 出張費
- 高所作業費や屋根の状態による追加費用
- 不要なケーブルの処理とビス穴の防水処理
- 工事後に地デジの映りを確認する作業
支柱が錆びて折れかけている、屋根に太陽光パネルが載っていて作業がしにくいといった場合は、当日に追加費用がかかることがあります。現地を見てから金額を決める業者に頼めば、当日になって金額が変わる心配を減らせます。アンテナ撤去全体の費用の考え方はテレビアンテナ撤去費用の相場とぼったくり業者の回避策でも解説しています。
屋根のアンテナがVHFかどうかを見分ける方法
VHFアンテナは、アナログ放送の1〜12チャンネルを受けるためのアンテナです。地デジはUHFという別の周波数の電波で放送されているため、VHFアンテナでは地デジを受信できません。屋根の上に形の違うアンテナが2本並んでいたら、大きいほうが使われていないVHFアンテナの可能性が高いです。
| 見分けるところ | VHFアンテナ | UHFアンテナ |
|---|---|---|
| 横に伸びる棒(素子)の長さ | 1m以上の長いものが多い | 30〜40cmほどで短い |
| 棒の本数 | 少なめで間隔が広い | 短い棒が細かく並ぶ |
| 全体の大きさ | 横に大きく張り出す | 細長くコンパクト |
| 今の役割 | 使われていない(アナログ放送用) | 地デジの受信に使う |
地上から見ても判断がつかない場合は、スマホのカメラでズームして撮っておくと、業者に相談するときに状況を伝えやすくなります。屋根に上って確かめる必要はありません。
UHFアンテナだけで地デジは映る
VHFアンテナを外しても、地デジの受信に使っているのはUHFアンテナなので、映りには影響しません。ただし、アナログ放送の時代にはVHFとUHFの電波を混合器という部品でひとつのケーブルにまとめていた家が多く、VHFアンテナを外すときはこの混合器とケーブルの処理が必要です。どこを外してよいかを間違えると、地デジのケーブルまで切ってしまい家中のテレビが映らなくなるため、配線のわかる業者に任せるのが安全です。
UHFアンテナが古い場合は受信の範囲も確認する
総務省の資料では、アナログ放送の時代から使っているUHFアンテナには、特定のチャンネルにしか合わない仕様のものがあり、そのまま地デジに使えるかの確認が必要だと案内しています。今ちゃんと映っていれば急いで替える必要はありませんが、VHFアンテナを外すついでにUHFアンテナの状態や受信の強さも見てもらうと、あとで映らなくなったときの手間を減らせます。
VHFアンテナを外すか残すかの判断
使っていないVHFアンテナは、すぐに外さないと危ないというものではありません。ただ、アナログ放送の終了から15年たち、多くのアンテナは設置から20年以上が過ぎています。次のような状態なら外す時期と考えてよいでしょう。
| 家の状況 | おすすめの対応 |
|---|---|
| アンテナや支柱が錆びて赤茶色になっている | 台風の前に外す |
| 外壁に赤茶色の筋(錆び汁)が出ている | 早めに外して外壁の手入れも考える |
| アンテナが傾いている・支線がゆるんでいる | 倒れる前にすぐ業者に相談する |
| 屋根の修理や外壁塗装を予定している | 工事に合わせて外す |
| 光テレビやケーブルテレビに切り替え済み | UHFアンテナも含めてまとめて撤去を考える |
| 錆びが少なくしっかり固定されている | 急がなくてよいが点検のときに外してもよい |
台風で倒れると屋根や近所に被害が出る
VHFアンテナは横に大きく張り出しているぶん風を受けやすく、支柱や支線が錆びていると強風で折れたり倒れたりします。倒れたアンテナが屋根材を割ると雨漏りの原因になり、屋根から落ちれば車や通行人に当たるおそれもあります。使っていないアンテナのために修理費がかさむのは避けたいところです。
錆び汁で外壁が汚れることがある
錆びたアンテナや金具から雨と一緒に流れた錆び汁は、外壁に赤茶色の筋を残します。時間がたつほど落ちにくくなるので、汚れが出ているならアンテナを外すのが先です。外壁の汚れの落とし方はアナログアンテナの錆び汁で外壁が汚れる!放置リスクと安全な撤去方法で詳しく解説しています。
屋根工事や外壁塗装のときはまとめて外すと効率がよい
屋根の修理や外壁塗装で足場を組むときは、そのタイミングでアンテナを外すと作業がしやすく、塗り直したばかりの外壁が錆び汁で汚れることも防げます。塗装業者が撤去まで引き受けてくれるかは業者によって違うので、アンテナ工事業者にも見積もりを取って比べると安心です。
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VHFだけ外す場合とまとめて撤去する場合の違い
VHFアンテナの撤去には、UHFアンテナを残してVHFだけを外す方法と、アンテナ一式をまとめて外す方法があります。どちらがよいかは、今のUHFアンテナを使い続けるかどうかで決まります。
UHFアンテナが元気ならVHFだけ外す
地デジをアンテナで見ていて、UHFアンテナや支柱に目立つ錆びや傾きがなければ、VHFアンテナだけを外します。同じ支柱からVHFアンテナを取り外し、混合器やケーブルを地デジだけの配線に直して、最後にテレビで地デジが映るかを確認します。費用は撤去の中では安く済むことが多い方法です。
光テレビやケーブルテレビならまとめて撤去する
すでに光テレビやケーブルテレビでテレビを見ていて、屋根のアンテナをどれも使っていない場合は、VHFとUHFのアンテナを支柱や屋根馬ごとまとめて撤去できます。ただし、あとでアンテナに戻したくなると新しく設置する費用がかかるので、ケーブルテレビの解約予定がないかも考えてから決めましょう。
UHFアンテナも古いなら同時に交換する
アンテナの寿命は10〜15年ほどが目安とされています。UHFアンテナもVHFと同じ時期に付けたもので錆びが進んでいるなら、VHFの撤去と一緒に地デジアンテナを新しくすると、出張費や高所の作業が一度で済みます。撤去と同時に新設する場合の費用は、八木式アンテナで15,000円〜30,000円程度、壁に付けるデザインアンテナで20,000円〜35,000円程度が目安です。ブースターの交換が必要な場合などは別に費用がかかります。
VHFアンテナを自分で撤去しないほうがよい理由
「VHFアンテナ 撤去 DIY」と調べる人もいますが、屋根の上での作業はおすすめしません。浮く費用は1万円前後でも、失敗したときの損が大きいためです。
屋根からの転落の危険がある
2階建ての屋根は地上から6〜8mほどの高さがあり、傾いた屋根の上で錆びたアンテナを外す作業は、慣れた人でも安全帯などの装備が欠かせません。VHFアンテナは軽いものでも約1kg、大きなものは5kg以上あり、長い棒が風にあおられると体ごと持っていかれることもあります。
屋根材を割ったり雨漏りの原因を作ったりする
古い家では屋根材も傷んでいることが多く、踏む場所を間違えると瓦やスレートを割ってしまいます。屋根の修理はアンテナ撤去よりずっと高くつきます。また、支線を留めていた金具やケーブルの引き込み口をそのままにすると、そこから雨水が入ることがあるため、外したあとの防水処理も必要です。
地デジのケーブルを切ってしまうことがある
先に書いたとおり、VHFとUHFのケーブルは混合器でひとつにまとめられていることが多く、見た目ではどれが地デジ用か判断しにくいことがあります。間違えて切ると、家中のテレビが映らなくなります。
外したアンテナの処分にも手間がかかる
自分で処分する場合は、自治体の粗大ごみや金属ごみのルールに合わせて、長い棒を切って小さくする必要があります。業者に頼めば撤去と一緒に持ち帰ってもらえます。自分で処分する場合の方法はテレビアンテナの処分方法と捨て方!粗大ごみの出し方と撤去費用の目安にまとめています。
VHFアンテナ撤去を業者に頼むときの流れ
撤去の依頼は、見積もりから作業の完了までおおむね次の流れで進みます。作業そのものは1基なら1時間ほどで終わることが多いですが、屋根の状態や本数によって変わります。
1. 屋根のアンテナの写真を撮って問い合わせる
地上やベランダから撮ったアンテナの写真があると、アンテナの本数や錆びの具合を伝えやすくなります。家の階数と屋根の形、UHFアンテナを残したいかどうかも一緒に伝えましょう。
2. 現地を見てもらい見積もりを受け取る
業者がアンテナと配線の状態を確認し、作業費・処分費・追加費用を含めた金額を出します。この時点で内訳がわかる見積もりをもらい、納得してから依頼するかを決めます。
3. 撤去と配線の処理をする
VHFアンテナを外し、混合器やケーブルを地デジだけの配線に直します。不要になった金具を外した穴は防水処理をしてもらいます。
4. 地デジの映りを確認して完了する
工事のあとに家のテレビで地デジがすべて映るかを一緒に確認します。外したアンテナは業者が持ち帰るのが一般的ですが、処分費が見積もりに入っているかは事前に確かめておきましょう。
まとめ
使っていないVHFアンテナの撤去費用は、処分費や高所作業費を含めた総額で1基あたりおよそ10,000円〜20,000円程度が目安です。
- 地デジはUHFアンテナで受けているのでVHFを外しても映る
- 大きく長い棒のアンテナがVHFの可能性が高い
- 錆び・傾き・錆び汁があれば台風の前に外す
- 屋根工事や外壁塗装の時期に合わせると効率がよい
- UHFも古ければ撤去と同時に交換すると一度で済む
- 屋根の上の作業は危ないので自分で外さない
見積もりでは、処分費や追加費用まで含めた総額と、UHFアンテナを残すかどうかを確認しておきましょう。まずは見積もりを取り、金額を見てから依頼するかを決めれば安心です。
※見積もりだけでもOK








