テレビのブースターの電気代は、24時間つけっぱなしでも1か月およそ20円〜210円、1年でおよそ270円〜2,500円が目安です。室内用で地デジだけを増幅する機種なら年に数百円、屋外用でBS・CSアンテナにも電気を送っている家でも年に2,500円前後に収まります。
電気代を節約しようとブースターのコンセントを抜くと、テレビに届く電波が弱くなって映らなくなります。抜いてよいのは、旅行などで長く家を空けるときや雷が近づいているときです。
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ブースターの電気代は月20円〜210円程度が目安
ブースターの消費電力は、家庭用なら1W〜10W程度です。テレビを見ていない時間も電気が流れ続ける機器ですが、照明やテレビ本体に比べると使う電気はごくわずかです。
下の表は、メーカーが取扱説明書や公式の製品ページで公表している消費電力をもとに、24時間365日つけっぱなしにした場合の電気代を計算したものです。電気料金の単価は、全国家庭電気製品公正取引協議会が家電の電気代表示に使う目安単価(1kWhあたり31円・税込)で計算しています。
| ブースターの種類(機種の例) | 消費電力 | 1か月の電気代 | 1年の電気代 |
|---|---|---|---|
| 室内用・地デジだけ(DXアンテナ TU30S(B)) | 1.0W | 約23円 | 約270円 |
| 屋外用・地デジだけ(マスプロ電工 UB35の電源部 BPS5B) | 1.7W | 約38円 | 約460円 |
| 室内用・地デジとBS・CS(DXアンテナ TCU30S(B)) | 2.7W | 約61円 | 約730円 |
| 屋外用・地デジとBS・CS(DXアンテナ GCU45D1S) | 3.4W | 約77円 | 約920円 |
| 屋外用・地デジとBS・CS(マスプロ電工 UBCBW45SS) | 4.2W | 約95円 | 約1,140円 |
| 上の2機種でBS・CSアンテナにも電気を送っている場合 | 9.0〜9.1W | 約200〜210円 | 約2,440〜2,470円 |
表の機種は消費電力の幅を示すための例で、性能の良し悪しを比べたものではありません。同じ屋外用でも、地デジだけを増幅する機種より、BS・CSも増幅する共用型のほうが消費電力はやや大きくなります。
実際の電気代は契約している料金で変わる
31円は全国の平均的な単価をもとにした目安です。電力会社や料金プラン、燃料費の調整額によって1kWhあたりの単価は上下するので、検針票や電力会社のマイページに書かれている単価で計算し直すと、自分の家の金額に近づきます。単価が高い契約でも、ブースターの電気代が年に数千円を超えることはまずありません。
自分の家のブースターの電気代を計算する方法
電気代は、消費電力と使った時間がわかれば計算できます。ブースターはつけっぱなしで使うのが普通なので、1日24時間として計算します。
| 計算の手順 | 計算のしかた | 3.4Wの機種の例 |
|---|---|---|
| 1. 1年に使う電気の量を出す | 消費電力(W)×24時間×365日÷1,000 | 3.4×24×365÷1,000=約29.8kWh |
| 2. 電気料金の単価を掛ける | 1年の電気の量(kWh)×単価(円) | 29.8×31円=約920円 |
| 3. 1か月分に直す | 1年の電気代÷12 | 920円÷12=約77円 |
消費電力は電源部のラベルか取扱説明書で確認する
屋外用のブースターは、屋根の上や屋根裏に付いている増幅部と、室内のコンセントにつながっている電源部に分かれています。電気代がかかるのはコンセントにつながっている電源部で、消費電力は電源部の本体に貼られたラベルか、取扱説明書の最後にある規格表に書かれています。型番がわかれば、メーカーの公式サイトで取扱説明書を探すこともできます。
規格表には「W」と「VA」の2つの数字が並んでいることがあります。電気代の計算に使うのは「W」のほうです。VAはWより大きな数字になるので、VAで計算すると電気代を多めに見積もることになります。
BSアンテナに電気を送っていると消費電力が増える
BS・CSアンテナは、受けた電波を変換するために電気を必要とします。ブースターの電源部からBS・CSアンテナに電気を送っている家では、その分だけ消費電力が増えます。マスプロ電工のUBCBW45SSでは、通常4.2Wのところ、BS・110度CSアンテナに電気を送ると9.1Wになると公表されています。
それでも1年の電気代は2,500円前後です。テレビ側からBSアンテナに電気を送る設定と、ブースターから送る設定のどちらを使うかは、電気代ではなく配線に合わせて決めます。電気代を理由に設定を変えると、BSが映らなくなることがあるので注意しましょう。
電気代の節約でブースターの電源を抜いてよいか
ふだんはブースターの電源を抜かず、つけっぱなしで使います。抜いても節約できるのは月に数十円〜200円程度で、そのあいだテレビが映らなくなるほうが困ります。
電源を抜くとテレビが映らなくなる理由
ブースターの増幅部は、電源部から電気をもらって動いています。コンセントを抜くと増幅部が止まり、アンテナで受けた電波を増やせなくなります。ブースターが必要なほど電波が弱い家や、テレビを何台にも分けている家では、テレビに届く電波が足りなくなり、E202などのエラーが出て映らなくなります。
テレビの主電源を切っているあいだだけ抜く、という使い方もおすすめしません。抜き差しのたびにコンセントやプラグに負担がかかり、差し忘れると「テレビが急に映らない」と慌てる原因になります。
抜いてよいのは長く家を空けるときと雷のとき
マスプロ電工の取扱説明書では、旅行などで長い期間使わないときは、安全のためにコンセントからプラグを抜くよう案内しています。また、雷が近づいているときも、落雷による火災を防ぐために前もって抜いておくよう書かれています。どちらも電気代のためではなく、安全のための対応です。雷が鳴り出してからは、ブースターやケーブルに触れないようにしましょう。
抜いたあとで映らないときの確認
コンセントを差し直したのに映らない場合は、プラグが奥まで差さっているか、電源部のランプが正常を示す色で点いているかを確認します。赤いランプが点いている、点滅している場合は、配線のショートや過電流の可能性があります。ランプの色と意味は機種で違うので、電源部に貼られた表示や取扱説明書で確かめてください。
そもそもブースターが要らない家もある
電波が十分に強い地域で、テレビが1〜2台の家なら、ブースターがなくても映ることがあります。ただし、自己判断で外すと映らなくなることもあるため、外すかどうかは電波を測ってから決めるのが安全です。自分の家に必要かどうかの目安は、テレビのブースターは必要か?いらない家との違いと設置費用を解説で確認できます。
電気代のために古いブースターを買い替えるべきか
電気代を下げることだけを目的に、動いているブースターを買い替える必要はありません。新しい機種に替えて消費電力が少し下がっても、浮く電気代は年に数百円程度です。屋外用の交換は工事費を含めると15,000円以上かかるので、電気代の差で元を取るには何十年もかかります。
| 比べる項目 | 金額の目安 |
|---|---|
| 消費電力が2W下がったときに浮く電気代 | 1年で約540円 |
| 屋外用ブースターの交換(本体+電源部+工事費) | 15,000円〜45,000円程度 |
買い替えを考えたほうがよいとき
買い替えを考えるのは、電気代ではなく、ブースターが傷んできたときです。ブースターの寿命は10〜15年ほどが目安で、屋外の本体は雨風や夏の暑さにさらされるため、もっと早く傷むこともあります。映りが悪くなる日が増えた、電源部のランプが消えている、雷のあとから映らない、といった症状があれば交換の時期です。BS・CSの4K8K放送を見たいのに、今のブースターが対応していない場合も買い替えのきっかけになります。寿命の目安と故障のサインはテレビのブースターの寿命は何年?故障のサインと交換費用を解説にまとめています。
古いブースターの交換にかかる費用相場
下の表は、アンテナ工事業者の料金案内など複数の情報をもとにした一般的な目安です。金額は業者や家の状況、選ぶ機種によって変わります。
| 内容 | 費用の目安 |
|---|---|
| 電源部だけの交換 | 8,000円〜18,000円程度 |
| ブースターの交換(本体+電源部+工事費) | 15,000円〜45,000円程度 |
| 受信状態の調査・配線の手直し | 5,000円〜15,000円程度 |
| 室内用ブースター(本体のみ・自分で接続) | 数千円〜15,000円程度 |
増幅部は動いていて、室内の電源部だけが壊れている場合は、電源部の交換だけで済むことがあります。ただし、マスプロ電工の取扱説明書では、増幅部と電源部は必ずセットで使い、ほかの機器やほかのメーカーのものと組み合わせないよう注意しています。電源部だけを替えられるかどうかの見分け方はブースター電源部のみ交換はできる?費用の目安と故障の見分け方で解説しています。
屋根の上や屋根裏の増幅部を替える作業は、高い場所での作業になり、交換したあとに電波を測って利得を合わせる必要もあります。見積もりでは、本体代・電源部・工事費・調整費がすべて含まれているかを確認しておきましょう。
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電気代より気をつけたい電源部の置き方
ブースターの電源部は、電気代はわずかでも、24時間電気が流れている機器です。電気代を気にするより、安全に使えているかを時々確かめておくほうが大切です。マスプロ電工の取扱説明書に書かれている注意のうち、家の中で確認しやすいものをまとめました。
| 確認すること | 理由 |
|---|---|
| 押入れや棚の奥に押し込んだり、布をかぶせたりしていないか | 中に熱がこもると火災の原因になる |
| 電源部のコードを束ねたり結んだりしていないか | 束ねたまま使うと発熱することがある |
| プラグとコンセントのすき間にほこりがたまっていないか | たまったほこりが火災の原因になることがある |
| 電源部の近くに水や加湿器がないか | 水が入ると火災や感電の原因になる |
プラグを掃除するときは、コンセントから抜いて乾いた布でほこりを取り、終わったらすぐに差し直します。電源部から煙が出ている、焦げたようなにおいがするといった場合は、すぐにプラグを抜き、使うのをやめて業者に相談してください。
まとめ
テレビのブースターの電気代は、24時間つけっぱなしでも1か月およそ20円〜210円、1年でおよそ270円〜2,500円が目安です。
- 電気代は消費電力(W)×24時間×365日÷1,000×単価で計算できる
- BS・CSアンテナに電気を送っている家は消費電力が増える
- 節約のために電源を抜くとテレビが映らなくなる
- 抜くのは長く家を空けるときと雷が近いときだけにする
- 電気代のためだけに買い替えても元は取れない
- 交換は本体と電源部で15,000円〜45,000円程度が目安
映りが悪くなってきた、電源部のランプがおかしいなど、ブースターの交換や点検を考えている場合は、電波を測ってから機種を選んでくれる業者に相談しましょう。見積もりを見てから依頼するかどうかを決められます。








