ソニーのブラビアで地デジは映るのにBSだけ映らないときは、テレビからBSアンテナへ電気を送る「衛星アンテナ設定」が[切]になっていることがよくあります。ソニーのサポート情報では、Google TV・Android TVのブラビアは「設定」→「放送受信設定」→「アンテナ設定」→「衛星アンテナ設定」で[オート]か[入]を選ぶよう案内されており、[切]のままだとBS・CS放送は映りません。
ブラビアには、アンテナ線がショートすると安全のためにこの設定を自動で[切]にする仕組みもあります。設定を戻しても映らないときは、アンテナ線の差し方や分配器、天候を確認し、それでもだめならBSアンテナ本体や屋外の配線の故障を疑います。
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ブラビアでBSが映らない原因を症状から見分ける
同じ「BSが映らない」でも、どの放送が、家のどのテレビで映らないのかによって疑う場所が変わります。まずはいまの状況を次の表に当てはめてみてください。
| いまの状況 | 考えられる原因 | まずやること |
|---|---|---|
| 地デジは映るがBS・CSがすべて映らない | 衛星アンテナ設定が[切]、アンテナ線のショートや差し間違い、分配器の種類 | 衛星アンテナ設定を確認する |
| レコーダーの電源を切るとBSが映らなくなる | レコーダーだけがBSアンテナに電気を送っている | テレビ側の衛星アンテナ設定を見直す |
| 4K放送の一部のチャンネルだけ映らない | BSアンテナや配線が4K8K(左旋)に対応していない | アンテナと分配器の種類を確認する |
| 強い雨や雪の日だけ映らない | 天候による一時的な受信障害 | 天気の回復を待つ |
| 晴れていても家じゅうのテレビでBSが映らない | BSアンテナの向きのずれ、コンバーターや屋外の配線の故障 | アンテナレベルを確認して業者に点検を頼む |
画面に「E202」が出ている場合も、BSだけに出ているなら考え方は同じです。地デジとBSの両方でE202が出るときは、ブラビアのE202エラーを直す方法の手順もあわせて確認してください。放送しているはずなのに映らないE203の場合は、ブラビアのE203エラーの原因と直し方が参考になります。
ブラビアの衛星アンテナ設定を確認する方法
BSアンテナの皿の前に付いているコンバーターという部品は、電気がないと動きません。戸建ての家では、テレビやレコーダー、ブースターの電源部のどれか1台から、アンテナ線を通して電気を送る必要があります。ソニーのサポート情報で案内されている、Google TV・Android TVのブラビアの手順は次のとおりです。
1. BSに切り換えて設定画面を開く
リモコンの「BS」か「CS」のボタンを押してBS・110度CSの放送に切り換えます。続けて「クイック設定」ボタンか「ホーム」ボタンを押し、「設定」の画面を開きます。
2. 放送受信設定からアンテナ設定へ進む
[放送と外部入力]→[放送受信設定]の順に選びます。機種によっては[視聴設定]→[放送受信設定]、または最初から[放送受信設定]が表示されます。その中の[アンテナ設定]を選んで決定します。
3. 衛星アンテナ設定を[オート]か[入]にする
上下ボタンで[衛星アンテナ設定]を選び、[オート][入][切]の中から住まいに合うものを選びます。ソニーの案内では、衛星アンテナに電源を送る場合は[オート]か[入]にするとされ、[切]では電源が送られないためBS・CS放送が映らなくなります。
| 住まいの状況 | 衛星アンテナ設定 |
|---|---|
| 戸建てで、BSアンテナにつながっているのがこのブラビアだけ | [オート]か[入] |
| レコーダーやブースターの電源部から電気を送っている | どの機器から送るかを決めて設定をそろえる |
| マンション・アパートの共用アンテナ | [切](建物側から電源が送られている) |
メニューの名前や並び方は、発売時期やシリーズによって異なります。古いブラビアの取扱説明書では[BS・CS:衛星アンテナ設定]という名前で、[オート]か[入]が基本、マンションなどの共同受信では[切]にするよう書かれています。見つからないときは、ソニーのサポートサイトで型番から取扱説明書(ヘルプガイド)を開いて確認してください。
ショートすると設定が自動で[切]になる
ブラビアには、BS・110度CS用のアンテナ線がショートしたときに、安全のためアンテナへの電源を自動で[切]にする仕組みがあります。ソニーは原因として、電源コードを抜かずにアンテナ線を抜き差ししたこと、接続のゆるみ、芯線の折れや曲がり、差し込む端子の間違い、衛星アンテナや分配器の劣化や破損を挙げています。模様替えや掃除のあとに急にBSだけ映らなくなったなら、まずこれを疑いましょう。
ブースターを使っている家の注意点
ソニーのサポート情報では、ブースターを使っている環境の一部では、衛星アンテナ設定が[オート]でも電源が送られないことがあると案内されています。その場合はブースター側で電源を送る設定に整える必要があり、配線や環境の見直しは専門のアンテナ設置業者や販売店に相談するよう書かれています。どの機器から電気を送るかの考え方は、BSアンテナの電源供給とは?テレビの設定方法とブースターがある家の注意点で詳しく解説しています。
設定のほかに自分で確認できること
衛星アンテナ設定が[オート]か[入]になっているのにBSが映らないときは、部屋の中でできる確認を順番に試します。ソニーの案内に沿って、作業の前にはテレビの電源を切り、電源プラグをコンセントから抜いておきましょう。雷が鳴っているあいだは、アンテナ線や電源プラグに触らないでください。
1. アンテナ線を正しい端子に差し直す
ブラビアの背面には、BS・110度CS用と地上デジタル用の2つのアンテナ入力端子があります。ソニーは、BS・CS用と地デジ用のケーブルを逆につないでいないか、接続がゆるんだり外れかけたりしていないか、芯線が折れ曲がったり周りの金属部分に触れたりしていないかを確かめるよう案内しています。確認が終わったら正しい位置につなぎ直し、電源を入れてから衛星アンテナ設定をもう一度[オート]か[入]にします。
2. プラスチック製のアンテナアダプターを使っていないか
ソニーは、ブラビアにはプラスチック製のアンテナアダプターを勧めておらず、F型接栓のアンテナケーブルを使うよう案内しています。差し込むだけの簡単なプラグや変換アダプターでつないでいる場合は、ねじで締めるタイプのケーブルに替えてみましょう。
3. 分配器が電気を通すタイプか確かめる
1本のアンテナ線を複数の部屋に分けている家では、分配器の種類にも注意が必要です。ソニーのサポート情報では、1端子通電型の分配器の電気が通らない側にテレビをつないでいると電源が送られないことがあり、全端子通電型の分配器に替えると改善する場合があるとされています。最近、分配器を追加したり交換したりしたなら、まずここを疑いましょう。
4. レコーダーの電源とアンテナ設定を確認する
アンテナ線をレコーダーに通してからブラビアにつないでいる家では、レコーダーだけがBSアンテナに電気を送っていることがあります。この場合、レコーダーの電源を切るとアンテナへの電気も止まり、BSが映らなくなります。ソニーのレコーダーの案内では、テレビだけでBSを見るならテレビ側からも電源を送る設定にすることと、レコーダーの「BS/CSアンテナ出力」を[入]にしておくことが挙げられています。
5. 天候が回復するまで待つ
BS・CSの電波は衛星から届くため、強い雨や雪のときや、アンテナに雪が付いたときに弱まります。天気が荒れているあいだだけ映らないなら故障とは限らないので、回復してから映るかどうかを確かめましょう。晴れてからも映らない状態が続く場合は、別の原因を考えます。
4K放送の一部のチャンネルだけ映らないとき
BSの2K放送は映るのに、ブラビアで4K放送の一部のチャンネルだけが映らない場合は、アンテナや配線の種類が原因のことがあります。BS4Kの放送には、これまでのBS放送と同じ「右旋」という電波で送られるものと、新しく使われるようになった「左旋」という電波で送られるものがあります。右旋だけに対応した従来のBSアンテナでは、左旋の放送は受信できません。
| 映らない範囲 | 考えられる原因 |
|---|---|
| 4K放送がすべて映らない | そのブラビアがBS4Kチューナーを内蔵していない、4K放送への切り換えができていない |
| 4K放送の一部のチャンネルだけ映らない | アンテナが左旋に対応していない、分配器やブースター、壁の端子が4K8K対応でない |
| 2K放送も含めてBSがすべて映らない | 衛星アンテナ設定、配線、アンテナ本体の不具合(4Kとは別の原因) |
左旋の放送を見るには、右旋と左旋の両方に対応した4K8K対応のBSアンテナが必要で、分配器やブースター、アンテナ線も対応品にそろえないと映らないことがあります。4K放送が見られるかどうかは、お使いのブラビアの仕様表でBS4K・110度CS4Kチューナーの有無を確認してください。
アンテナレベルで「テレビ側か、アンテナ側か」を判断する
ここまでの確認をしても映らないときは、ブラビアのアンテナレベルを見てみましょう。Google TV・Android TVのブラビアでは、衛星アンテナ設定と同じ[放送受信設定]→[アンテナ設定]の中にアンテナレベルの項目があります(項目名は機種によって異なります)。ソニーの案内では、BS・CSは「信号強度」と「信号品質」の両方が緑色の範囲に届いているかを見るのが目安とされています。あわせて家のほかのテレビやレコーダーで同じBSの番組が映るかを見比べると、原因の場所を絞り込めます。
| 確認した結果 | 考えられる状態 |
|---|---|
| 衛星アンテナ設定を戻してもレベルが0のまま | コンバーターの故障、屋外のアンテナ線の断線、分配器の端子違い、ショートが続いている |
| 家じゅうのテレビでBSが映らない | BSアンテナの向きのずれ、アンテナ本体や配線の故障 |
| ほかのテレビでは映るのにブラビアだけ映らない | ブラビアの設定、その部屋の配線や端子、テレビ本体の不具合 |
| 日や時間によって数値が大きく上下する | 天候の影響、接続部の劣化や浸水 |
同じ壁の端子とアンテナ線につないだほかのテレビでは映るのに、ブラビアだけレベルが上がらない場合は、テレビ本体の不具合も考えられます。ソニーも、機器を入れ替えても改善しないときは本体の点検や修理を相談するよう案内しています。反対に、どのテレビでも映らないならテレビを替えても直りません。ソニーは、衛星アンテナの老朽化による破損や水の浸入、分波器や分配器の劣化、窓のすき間に通す薄いケーブルの破損も確認点に挙げています。BSアンテナは向きが少しずれただけでも映らなくなりますが、屋根やベランダの手すりに登って自分で調整するのは転落の危険があるのでやめてください。
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BSアンテナ側が原因のときの修理費用の目安
BSアンテナや屋外の配線に原因がある場合は、修理や交換が必要です。下の表は、アンテナ工事について公開されている複数の料金情報をもとにした一般的な目安です。屋根の形や設置する高さ、使う部材、業者によって金額は変わるため、実際の費用は見積もりで確認してください。
| 作業内容 | 費用の目安 |
|---|---|
| BSアンテナの向き調整 | 5,000円〜20,000円程度 |
| 分配器の交換(全端子通電型への交換など) | 5,000円〜25,000円程度 |
| アンテナケーブルの交換・引き直し | 10,000円〜25,000円程度 |
| ブースターの交換(BS・CS対応) | 15,000円〜40,000円程度 |
| BS・CSアンテナの交換や新設(4K8K対応品を含む) | 15,000円〜35,000円程度 |
見積もりを頼むときは、表の金額にアンテナ本体などの部材費が含まれているか、出張費や高所作業費が別にかかるか、見積もりのあとで追加料金が出る条件があるかを、作業の前に確認しておくと安心です。BSアンテナはコンバーターだけを交換するより、アンテナ本体ごと交換するのが一般的です。
台風や落雷のあとに壊れたなら火災保険も確認する
台風・強風・雪・落雷などの自然災害でBSアンテナやブースターが壊れた場合は、加入している火災保険の補償の対象になることがあります。ただし、経年劣化による故障は対象外で、補償されるかどうかや自己負担額は契約内容によって変わります。申請は契約者本人が保険会社に行うものなので、修理の前に壊れた箇所の写真を残し、契約内容を確認しておきましょう。
ブラビアでBSが映らないときに相談できるアンテナ工事業者
設定や配線を見直してもBSが映らない場合は、受信の強さの測定から原因の特定、修理までまとめて対応できるアンテナ工事業者に相談しましょう。見積もりの頼みやすさや受付時間の長さに強みがある業者を紹介します。
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まとめ
ブラビアでBSが映らないときは、テレビの故障とは限りません。次の順番で確認していきましょう。
- 地デジとBSのどちらが映らないか、ほかのテレビでも映らないかを確かめる
- [アンテナ設定]の[衛星アンテナ設定]を[オート]か[入]にする
- 電源プラグを抜いてから、アンテナ線の差し間違いや芯線の曲がりを確認する
- プラスチック製のアダプターをやめ、F型接栓のケーブルにする
- 分配器が全端子通電型か、レコーダーの電源に頼っていないかを見る
- 4K放送の一部だけ映らないなら、アンテナが左旋に対応しているかを確かめる
どのテレビでもアンテナレベルが上がらない、台風や落雷のあとから映らないといった場合は、BSアンテナの向きのずれやコンバーター、屋外の配線に原因がある可能性が高くなります。高所での作業は危険なので自分で直そうとせず、アンテナ工事の業者に点検と見積もりを依頼しましょう。








