中古の戸建てに入居して、屋根にアンテナが付いているのにテレビが映らない。そんなときに多い原因は、チャンネル設定が前の地域のまま、ブースターの電源が入っていない、前の住人がケーブルテレビや光回線のテレビを使っていてアンテナの線が切り離されている、アンテナ本体や配線が古くなっているの4つです。
前の3つは室内の確認で見つかることが多い一方、設定と電源を確かめても映らない場合は、アンテナの向きのずれ・劣化、ブースターや分配器の故障など、屋根の上や屋根裏の設備に原因があると考えられます。その場合は点検と見積もりを業者に頼むのが確実です。
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アンテナがあるのに中古住宅でテレビが映らない主な原因
中古住宅のアンテナは、前の住人が何年使っていたのか、最後にいつ映っていたのかが分からないことがほとんどです。新築や賃貸と違い、設備の状態を誰も確かめていないまま引き渡されることもあるため、原因はテレビ側と家の設備側の両方にまたがります。まずは症状から、どのあたりに原因がありそうかを見当づけましょう。
| 症状 | 考えられる原因 | 自分で確認できるか |
|---|---|---|
| 一部の局だけ映らない・番号と局がずれる | チャンネル設定が前の地域のまま | できる |
| どの部屋でも地デジもBSも映らない | ブースターの電源が入っていない・ブースターの故障 | 電源の確認まではできる |
| 壁の端子からの信号がまったく来ない | アンテナの線がケーブルテレビや光回線の機器側につながったまま | 見える範囲だけ |
| 映るがブロックノイズが出る・天気で途切れる | アンテナの向きのずれ・劣化、屋外の配線の傷み | 業者に依頼 |
| 地デジは映るがBSだけ映らない | BSアンテナの向きずれ・コンバーターの劣化、分配器がBSに対応していない | 設定の確認まではできる |
| 特定の部屋だけ映らない | その部屋の壁の端子・ケーブル・分配器の不具合 | 端子の見た目まではできる |
家中どこでも映らないのか、特定の部屋だけなのかで、原因の場所は大きく変わります。入居したばかりで1台しかテレビがない場合も、ほかの部屋の端子につなぎ替えてみると切り分けがしやすくなります。
まず室内で確かめること
屋根の上の設備を疑う前に、テレビまわりで確認できることを上から順に試してください。中古住宅に限らない引っ越し全般の確認ポイントは引っ越しでテレビが映らない原因と対処法でもまとめているので、ここでは中古住宅で特に見落としやすい点を中心に書きます。
1. チャンネルの初期スキャンをやり直す
前の家で使っていたテレビは、前の地域の放送局で設定されたままです。テレビのメニューから地域(郵便番号)を新しい住所に変え、チャンネルの自動設定をやり直してください。レコーダーを経由している場合は、レコーダー側の設定もやり直します。
2. 壁の端子とケーブルを確かめる
築年数の古い家では、壁の端子がネジで留めるだけの古い形だったり、端子の内側がさびていたりすることがあります。テレビ側のケーブルを差し直し、地デジとBS・CSの差込口が逆になっていないか、1つの端子に両方の電波が来ている場合は分波器を通しているかを確認しましょう。端子の見た目が明らかに古い・ぐらつく場合は、交換が必要なこともあります。
3. エラー番号とアンテナレベルを見る
画面にエラー番号が出ていれば控えておきます。テレビの設定メニューにある「アンテナレベル」(受信レベル)の画面で数値を見ておくと、業者に相談するときにも状況を伝えやすくなります。レベルが0のままなら電波がまったく届いておらず、低い数値で揺れているならアンテナや配線のどこかで電波が弱まっていると考えられます。
4. ブースターの電源が入っているか確かめる
アンテナの電波を強くするブースターが付いている家では、ブースターに電気を送る「電源部」がコンセントに差さっていないと、家中のテレビが映りません。中古住宅では、空き家の間にコンセントが抜かれていたり、前の住人が片付けのときに電源部を外してしまったりして、ここで止まっていることがあります。
電源部がありそうな場所
電源部はお弁当箱より小さい箱で、アンテナ線が出入りしています。置かれていることが多いのは、テレビの近くの壁際、収納や押し入れの中、洗面所や階段下の収納、天井の点検口の中(屋根裏)などです。分電盤の近くや、2階の納戸に置かれている家もあります。
見つかったら確認すること
電源部のプラグがコンセントに差さっているか、本体に電源スイッチがあればオンになっているか、ランプが点いているかを見ます。コンセントに差してランプが点き、しばらくして映るようになれば、原因は電源が入っていなかったことです。電源部が見つからない場合や、差してもランプが点かない場合は、電源部かブースター本体が故障しているか、そもそも取り外されている可能性があります。
屋根裏の点検口から中をのぞくのはかまいませんが、梁の上を歩いたり、屋根の上に登ったりするのは危険なのでやめましょう。
前の住人がケーブルテレビや光回線のテレビを使っていた場合
屋根にアンテナが残っていても、前の住人がケーブルテレビや光回線のテレビサービスに切り替えていた家では、アンテナからの線が外され、家の中の配線がそちらの機器につながったままになっていることがあります。この場合、アンテナ自体は残っていても、壁の端子にはアンテナの電波が届きません。
外壁のケーブルの引き込み口のあたりに、ケーブルテレビ会社の機器や、アンテナ線が途中で切られた跡がないか、地上から見える範囲で確認してみてください。売買のときに渡された付帯設備表(設備の有無や状態を書いた書類)にテレビの視聴方法が書かれていることもあるので、手元にあれば見ておきましょう。分からなければ、仲介した不動産会社を通して売主に、最後にどの方法でテレビを見ていたかを聞いてもらうのが確実です。
アンテナにつなぎ直すには、外された線の接続や、長く使われていなかったアンテナ・配線の点検が必要になります。屋外や屋根裏での作業になるので、業者に頼むことになります。
アンテナが古いかどうかを見分ける
テレビアンテナは、八木式アンテナやBSアンテナで10年前後、デザインアンテナで10〜15年程度がひとつの目安とされます。ブースターも常に電気が流れているため、年数とともに劣化します。中古住宅では、アンテナが家と同じくらい古いことも珍しくありません。地上から見て、次のような様子があれば、劣化や向きのずれを疑いましょう。
- アンテナが傾いている、向きがほかの家と違う
- 素子(横に並んだ棒)が折れたり曲がったりしている
- 支線がたるんでいる、金具が赤くさびている
- アンテナにつながるケーブルが垂れ下がっている
- BSアンテナのお皿が割れている、向きが大きくずれている
寿命の目安や交換のサインはテレビアンテナの寿命と交換のサインで詳しく解説しています。なお、古いアンテナでも映っていれば急いで交換する必要はありませんが、入居直後に映らないうえに見た目にも傷みがある場合は、修理より交換のほうが結果的に安く済むこともあります。
ここまで試しても映らない場合はアンテナ側の不具合
チャンネルの設定、端子とケーブル、ブースターの電源を確かめても映らない場合は、アンテナ本体の向きのずれや劣化、屋外のケーブルの傷み、ブースターや分配器の故障が考えられます。長く空き家だった家では、これらが重なっていることもあります。
どれが原因かは、受信レベルを測る機器で屋根の上や屋根裏を順に確かめないと分かりません。原因の確認と見積もりは無料の業者が多いので、まずは業者に見てもらうのが早道です。見積もりのときは、映らない部屋、地デジとBSのどちらが映らないか、エラー番号、ブースターの電源の様子を伝えると話が早く進みます。
※見積もりだけでもOK
修理と交換の費用の目安
下の表は、アンテナ工事業者などが公開している料金をもとにした一般的な目安です。屋根の形や設置場所、使う部材、業者によって金額は変わるので、必ず事前の見積もりで確認してください。
| 工事の内容 | 費用の目安 |
|---|---|
| 受信状態の点検・簡単な調整 | 3,000円〜10,000円程度 |
| 地デジアンテナの向き調整 | 5,000円〜20,000円程度 |
| 分配器の交換 | 5,000円〜15,000円程度 |
| ケーブルの交換 | 10,000円〜25,000円程度(長さや配線経路で変動) |
| ブースターの交換 | 15,000円〜42,000円程度 |
| 八木式アンテナの交換 | 15,000円〜50,000円程度 |
| デザインアンテナへの交換 | 20,000円〜60,000円程度 |
| 古いアンテナの撤去・処分 | 5,000円〜20,000円程度 |
古いアンテナを撤去して新しく付け直す場合は、交換費用に撤去・処分費が加わることがあります。地デジとBSを一緒に見直すなら、まとめて頼んだほうが出張費や作業の手間が少なく済むことが多いです。
売主や不動産会社に先に相談したほうがよい場合
付帯設備表で「アンテナあり・故障なし」とされていたのに引き渡し直後から映らない場合は、売買契約の内容によっては売主側で対応してもらえることがあります。どこまで対応してもらえるか、いつまでに伝える必要があるかは契約によって違うので、業者に修理を頼む前に、仲介した不動産会社に契約書と付帯設備表を見てもらいましょう。その際も、業者の点検で原因と見積もりが分かっていると話を進めやすくなります。
中古住宅のテレビ工事におすすめのアンテナ工事業者
入居直後は、テレビが見られない期間をできるだけ短くしたいものです。受信状態の点検から、アンテナ・ブースターの交換まで相談できる業者を紹介します。
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|---|---|
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中古住宅でテレビが映らないときのよくある質問
屋根のアンテナを外して新しく付けるのと、今のものを直すのはどちらが得ですか?
向きの調整やケーブルの交換だけで映るなら、直すほうが安く済みます。一方、アンテナが10年以上たっていて傷みも目立つ場合は、直してもすぐに別の部分が壊れることがあるため、交換を勧められることもあります。点検のときに、修理と交換の両方の見積もりを出してもらって比べるのがおすすめです。
アンテナがそもそも付いていない場合はどうすればいいですか?
アンテナがない中古住宅では、アンテナを新しく付けるか、ケーブルテレビや光回線のテレビサービスを契約することになります。新設の費用や入居前の段取りは中古物件にテレビアンテナがないときの新設工事の費用相場で解説しています。
入居前に確認しておけることはありますか?
引き渡し前に内見できるなら、アンテナの有無と見た目の状態、ブースターの電源部の場所、壁の端子の数と形を見ておくと安心です。付帯設備表にアンテナの記載があるか、前の住人がどの方法でテレビを見ていたかも、不動産会社を通して聞いておきましょう。入居日に合わせて点検や工事を予約しておけば、テレビが見られない期間を短くできます。
まとめ
アンテナが付いている中古住宅でテレビが映らないときは、テレビの設定から屋根の上の設備へと、近いところから順に確かめると原因が見つかりやすくなります。
- まずはチャンネルの初期スキャンと、壁の端子・ケーブルを確かめる
- 家中で映らないならブースターの電源部を探してコンセントを確認する
- 前の住人がケーブルテレビや光回線だった家はアンテナの線が外れていることがある
- アンテナの傾き・さび・素子の折れは劣化や向きずれのサイン
- 引き渡し直後の不具合は契約内容を不動産会社に確認する
室内でできることを試しても映らない場合は、アンテナ本体・ケーブル・ブースターの不具合が考えられます。屋根に登るのは危険なので、受信状態の点検から対応してくれる業者に見積もりを相談しましょう。








