「さっきまで普通に見られたのに、急に映らなくなって、しばらくするとまた映る」「エラーが出たり消えたりを繰り返す」と困っていませんか。ずっと映らないわけではないので、修理を頼むべきか迷ってしまいますよね。
テレビが映ったり映らなかったりする原因の多くは、アンテナから届く信号の強さ(受信レベル)が、映るか映らないかの境目近くまで下がっていることです。デジタル放送は信号が少し足りるか足りないかで、きれいに映るか、まったく映らないかが分かれます。境目にいると、天気やケーブルのわずかな揺れで行ったり来たりするのです。まずはテレビの配線の差し直しと電源リセット、受信レベルの確認を試し、直らなければアンテナ・ブースター・ケーブルのどこかが弱っているサインなので、点検を頼みましょう。
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テレビが映ったり映らなかったりする主な原因
地上デジタル放送やBS放送は、受信レベルが十分にあれば多少弱くなってもきれいに映り続けます。ところが、ある値を下回ると急に映像が止まったり、ブロックノイズが出たり、「E201」「E202」などのエラーが出たりします。映ったり映らなかったりを繰り返すのは、受信レベルがちょうどその境目を上下しているときに起こりやすい症状です。境目まで下がってしまう原因として、次のようなものが考えられます。
ケーブルや端子の接続がゆるんでいる
テレビの裏のアンテナ端子や壁の端子に差したケーブルが半分抜けかけていると、少し触れただけ、掃除機が当たっただけでも映ったり映らなかったりします。簡単に差し込むだけのタイプのプラグは、ねじ込み式よりも抜けやすい傾向があります。まず最初に疑うべき、いちばん身近な原因です。
アンテナケーブルの劣化
屋外を通っているケーブルは、紫外線や雨風で年々傷んでいきます。被覆が割れて中に水が入ると、信号が弱くなったり、天気によって映り方が変わったりします。設置から10年以上たっている家や、細くて古い規格のケーブルが使われている家では、ケーブルが原因になっていることも少なくありません。
ブースターの不調
ブースターは弱い信号を強くして各部屋に送る機器です。ブースターや、その電源部が古くなって働きが不安定になると、信号が強くなったり弱くなったりして、家中のテレビの映りが同時に不安定になります。電源部のランプが消えたり点いたりしている場合も、ブースターまわりを疑います。
分配器や壁の端子の劣化
1本のアンテナから複数の部屋へ信号を分ける分配器や、部屋の壁の端子が劣化していると、特定の部屋だけ映ったり映らなかったりすることがあります。分配器は屋根裏や天井裏、外壁の箱の中など見えにくい場所にあることが多く、家の中からは確認しにくい部品です。
アンテナの向きのずれや固定のゆるみ
屋根の上のアンテナの固定がゆるむと、風が吹くたびにアンテナが揺れて受信レベルが上下します。台風や強い風のあとから症状が出始めたなら、向きが少しずれているのかもしれません。風の日だけ映りが悪くなる場合の見分け方は強風でテレビが映らない原因は?風の日だけ映りが悪い時の対処法でくわしく解説しています。
テレビやレコーダー本体の一時的な不具合
まれに、テレビやレコーダーの内部の一時的な不具合で、受信が不安定になることもあります。この場合は電源を入れ直すと直ることがあり、ほかのテレビは問題なく映っているかどうかが見分けるヒントになります。
このように、原因は家の中から屋根の上まで広い範囲にあります。どこが悪いのかを絞り込むには、症状がいつ・どこで出るかを見るのが近道です。
いつ・どこで映らなくなるかで原因を切り分ける
映ったり映らなかったりする症状は、出るタイミングと場所にヒントがあります。次の表に、自分の家の状況に近いものがないか見てみてください。
| 症状が出るとき・場所 | 考えられる原因 | まず確認すること |
|---|---|---|
| 雨や雪の日だけ(BS・CSだけ映らない) | 強い雨や雪で衛星からの電波が弱まる。BSアンテナの向きのずれや雪の付着 | 天気が回復すると戻るか。晴れても戻らないならBSアンテナの点検 |
| 雨の日だけ(地デジも映らない) | 地デジは雨そのもので映らなくなることはほとんどない。屋外ケーブルや接続部への水の浸入 | 屋外ケーブルの被覆の割れや接続部のゆるみ |
| 風の強い日だけ | アンテナの揺れ、向きのずれ、支線のゆるみ | 地上からアンテナの傾きや支線のたるみを見る |
| 特定の時間帯だけ | ブースターの不調、家電からの電波の干渉、BSアンテナ電源の設定 | そのとき使っている家電、ブースターの電源ランプ |
| 家中のテレビで同時に | アンテナ本体、屋外ケーブル、ブースターなど家全体で共通の部分 | 全部の部屋で受信レベルが下がっているか |
| 特定の部屋だけ | その部屋のケーブル、壁の端子、分配器の出力の不良 | その部屋のケーブルを別のものに替えてみる |
| 地デジは映るがBSだけ | BSアンテナの向き、BSアンテナ電源の設定、分波器 | テレビの設定でBSアンテナ電源がオンになっているか |
| BSは映るが地デジだけ | 地デジアンテナの向きのずれや劣化、分波器 | 地デジの受信レベルだけが下がっていないか |
| 近所の家も同じように映らない | 停電などによる放送側の設備の停止、地域的な電波の乱れ | 近所の人の家の映り具合 |
雨の日にBSだけ映らないのは、強い雨で衛星からの電波が弱まるためで、雨がやめば戻るなら故障ではありません。雨がやんでも戻らない場合は、BSアンテナの向きのずれなどが考えられます。また、地域によっては、春から秋ごろに遠くの放送局の電波と混信して、地デジが一時的に乱れることがあります。近所でも同じ症状が出ているなら、家の設備の問題ではない可能性があります。
家中のテレビで同時に症状が出ているなら、アンテナやブースター、屋外のケーブルなど、屋根の上や天井裏の設備が原因になっていることがほとんどです。自分で直せる範囲を超えているので、点検を頼むのが確実です。見積もりだけでも引き受けてくれる業者に、まずは状態を見てもらいましょう。
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映ったり映らなかったりする時に自分で試せる対処
業者に頼む前に、家の中でできる確認を順番に試してみましょう。どれも道具はいらず、数分でできます。屋根の上のアンテナを見に上るのは転落の危険があるので、絶対にやめてください。
1. ケーブルを差し直す
テレビ(レコーダーをつないでいる場合はレコーダーも)の裏のアンテナ端子と、壁の端子のケーブルを、いったん抜いてからしっかり差し直します。ねじ込み式のプラグなら、ゆるんでいないか締め直します。ケーブルが家具に挟まれていたり、強く折れ曲がったりしていないかも確認しましょう。
2. テレビの電源を入れ直す
テレビの電源を切って電源プラグをコンセントから抜き、1分ほど待ってから差し直します。レコーダーを経由している場合は、レコーダーも同じように入れ直します。本体の一時的な不具合なら、これで直ることがあります。
3. 受信レベルを確認する
リモコンの設定メニューから「アンテナレベル」「受信強度」などの画面を表示し、数値を見ます。症状が出ていないときと出ているときの数値を比べると、レベルが境目を上下しているかどうかが分かります。数値が低めのまま上下しているなら、アンテナやブースター、ケーブルの問題が疑われます。アンテナレベルが低いときの原因と対処はアンテナレベルが低い原因と対処法!自分でできる確認と修理費用にまとめています。
4. 別のケーブルや別の部屋で試す
特定の部屋だけ症状が出るなら、テレビと壁の端子をつなぐケーブルを別のものに替えてみます。ほかの部屋のテレビを持ってきてつないでみるのも、テレビ本体が原因かどうかを見分ける方法です。
5. ブースターの電源ランプを見る
ブースターの電源部は、テレビの近くや分電盤のそばなど、家の中に置かれていることが多い機器です。電源部のランプが消えている、点いたり消えたりしている場合は、電源プラグがしっかり差さっているか確認します。それでも安定しなければ、ブースターの故障が考えられます。
6. BSが不安定ならアンテナ電源の設定を見る
BSだけ映ったり映らなかったりする場合は、テレビの設定メニューで「BS・110度CSアンテナ電源」がオンになっているかを確認します。家の中に複数のテレビやレコーダーがある場合は、どの機器から電源を送る設定になっているかで、そのテレビの電源を切っているときだけBSが映らないこともあります。
なお、映像にモザイクのようなノイズがときどき出るという症状が中心なら、地デジのブロックノイズの原因と対処法!時々・急に出る時の確認と修理費用もあわせて確認してみてください。
マンション・アパートの場合は管理会社へ
マンションやアパートでは、屋上のアンテナや建物内のブースター・配線は共用設備で、管理組合や大家さんが管理しています。部屋の中のケーブルの差し直しや電源の入れ直しで直らないときは、自分で業者を呼ぶ前に、管理会社や大家さんに連絡しましょう。ほかの部屋でも同じ症状が出ていれば、共用設備の点検として対応してもらえるのが一般的です。
自分で直らないときの故障箇所と修理費用の相場
ケーブルの差し直しや電源の入れ直しで直らないときは、アンテナ・ブースター・ケーブル・分配器のどこかが弱っていると考えられます。どこが原因かは、業者が専用の測定器で受信レベルを測りながら、屋根の上から各部屋まで順に調べて特定します。
下の表は、複数のアンテナ工事業者の料金表や工事費用の情報サイトをもとにした、修理内容ごとの一般的な目安です。
| 修理内容 | 費用の目安 |
|---|---|
| 受信状態の点検・簡単な調整 | 3,000円〜10,000円程度(点検無料の業者もある) |
| 地デジアンテナの向き調整・再固定 | 5,000円〜20,000円程度 |
| 分配器・ケーブルの点検・交換 | 10,000円〜25,000円程度(長さや配線の場所で変動) |
| ブースターの設置・交換 | 15,000円〜40,000円程度(性能や地デジ・BS対応かで変動) |
| アンテナ本体の交換 | 20,000円〜60,000円程度(種類や設置場所で変動) |
このほか、業者や家の条件によって、出張費や高所作業費が別にかかることがあります。原因が1か所とは限らず、たとえばケーブルの交換とブースターの交換が両方必要になる場合もあるので、見積もりで総額を確認してから依頼しましょう。設置から10年以上たっている設備は、1か所を直してもほかの部品の劣化で同じ症状が出ることがあるため、部品の交換とアンテナ一式の交換の両方の見積もりを比べるのもひとつの方法です。
台風などで壊れた場合は火災保険の対象になることも
台風・強風・雪・落雷などの自然災害でアンテナの向きがずれた、ブースターが壊れたという場合は、火災保険の補償の対象になることがあります。ただし、年数がたって自然に劣化した場合は対象外です。補償されるかどうかや自己負担額は契約内容によって異なり、申請は契約者本人が保険会社に行います。必ず保険で直せるとは限らないため、修理の見積もりと合わせて判断しましょう。
映ったり映らなかったりを放置しないほうがいい理由
「映る時間もあるから、もう少し様子を見よう」と考えがちですが、受信レベルが境目まで下がっているということは、設備のどこかが弱り始めているということです。放置すると、次のようなことが起こりやすくなります。
- 症状が出る時間が少しずつ長くなる
- ある日を境にまったく映らなくなる
- 録画が途中で途切れて失敗する
- 固定のゆるんだアンテナが台風で倒れる
特に、アンテナの固定がゆるんでいる場合は、強い風で傾いたり倒れたりして、屋根を傷めたり、落下して近所に被害を出したりするおそれがあります。ケーブルの交換や向きの調整で済むうちに直しておけば、費用も抑えられます。
映ったり映らなかったりする時におすすめのアンテナ工事業者
原因がアンテナ・ブースター・ケーブルのどこにあるかを調べて、そのまま修理まで頼める業者を紹介します。見積もりを見てから依頼するかどうかを決められるので、まずは今の設備の状態を確認してもらいましょう。
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まとめ
テレビが映ったり映らなかったりするのは、受信レベルが映るか映らないかの境目近くまで下がっていることが主な原因です。ずっと映らないわけではなくても、設備のどこかが弱り始めているサインと考えましょう。
- 原因はケーブルのゆるみや劣化、ブースター、分配器、アンテナの向き
- 症状が出る天気・時間帯・部屋で原因を絞り込める
- まずケーブルの差し直し、電源の入れ直し、受信レベルの確認を試す
- 雨の日にBSだけ映らず、やめば戻るなら故障ではない
- 家中のテレビで同時に起きるなら屋根や天井裏の設備を疑う
- マンション・アパートは、まず管理会社や大家さんへ連絡する
- 修理費用は内容により3,000円〜60,000円程度と幅がある
どこが原因なのかは、測定器で受信レベルを測ってみないと分かりません。まったく映らなくなる前に、見積もりが無料の業者に点検を頼んでみましょう。
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