2台目のテレビが映らない原因で多いのは、分配器の選び間違い(分波器を使っている・BSの電気を通さない端子につないでいる)、分配したことによる電波の不足、2台目のテレビの初期設定がまだ終わっていないの3つです。1台目が普通に映っているなら、アンテナそのものより、2台目までの配線とテレビの設定に原因があることがほとんどです。
まずは配線のつなぎ方とテレビのチャンネル設定を確認し、それでも映らなければ受信レベルが足りていない可能性があります。その場合はブースターの調整や配線の見直しが必要になるので、早めに業者に測ってもらうと確実です。
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2台目のテレビが映らないときの主な原因
2台目のテレビが映らないときは、「いつから」「何が」映らないのかで原因をかなり絞り込めます。つないだ直後から映らないのか、しばらく映っていたのに映らなくなったのか、地デジもBSも映らないのか、BSだけ映らないのかを先に確認しておきましょう。
| 症状 | 考えられる主な原因 |
|---|---|
| つないだ直後から地デジもBSもまったく映らない | 2台目のテレビの初期設定(チャンネル設定)が済んでいない/分波器を分配器の代わりに使っている/ケーブルの差し込み不足 |
| 2台目をつないだら1台目まで映りが悪くなった | 分配による電波の不足/使っていない端子や古いケーブルからの電波の漏れ |
| 2台目は地デジだけ映ってBS・CSが映らない | BSアンテナに電気を送る設定が合っていない/電気を通さない分配器の端子につないでいる |
| 1台目の電源を切ると2台目のBSが映らなくなる | 1台目のテレビだけがBSアンテナに電気を送っている(1端子電流通過型の分配器でよく起きる) |
| 2台目だけブロックノイズが出る・E202などのエラーが出る | 2台目までのケーブルが長い・古い・細い/受信レベルがぎりぎり |
総務省の関東総合通信局の資料でも、複数台のうち1台だけ受信できない場合の原因として、分配器で電波が弱くなることによる受信レベルの不足、ブースターの出力不足、分配器や壁の端子の劣化、規格に合わないケーブルなどが挙げられています。どれも家の中の配線まわりの問題で、アンテナを替えなくても直ることが多い部分です。
反対に、1台目も含めて家じゅうのテレビで映りが悪いなら、2台目の配線ではなくアンテナやブースターの側を疑います。一部の部屋だけ映らない状態が以前から続いている場合は、分配器の故障の症状と交換費用もあわせて確認してください。
原因が配線なのか電波の強さなのかは、測定器で受信レベルを測らないと見分けにくいところです。自分で試しても分からない場合は、無料の見積もりを使って点検してもらうのが近道です。
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分配器で2台をつなぐときの注意点
1つのテレビ端子から2台のテレビにつなぐときは、間に「分配器」を入れます。分配器は1本のケーブルの電波を2つ以上に分ける部品です。ここで部品の選び方やつなぎ方を間違えると、2台目が映らない原因になります。
分波器と分配器を取り違えていないか
見た目がよく似ていて間違えやすいのが「分波器」です。分波器は、1本のケーブルに混ざって届く地デジとBS・CSの電波を、テレビの「地デジ入力」と「BS・CS入力」に分けるための部品です。出力の一方には地デジだけ、もう一方にはBS・CSだけが出てくるので、分波器の出力を2台のテレビにつなぐと、片方は地デジが映らず、もう片方はBS・CSしか映らないといった状態になります。
端子の近くに「UHF」「BS・CS」と書かれていれば分波器、「出力1」「出力2」や「OUT1」「OUT2」と書かれていれば分配器です。2台のテレビに分けたいときは分配器を使い、分配器の各出力からそれぞれのテレビの分波器(またはテレビ側の入力)へつなぎます。
BSを2台で見るなら電気の通り方を確認する
BS・CSアンテナは、テレビやレコーダーからケーブルを通して電気を送ってもらわないと動きません。分配器には、どの出力端子からでも電気を通せる「全端子電流通過型」と、決められた1つの端子からしか電気を通せない「1端子電流通過型」があります。
エレコムの分配器の製品説明では、電気を通す側の機器の電源を切ると、もう一方の機器ではBS・CSが見られないと案内されています。1台目を消すと2台目のBSが映らなくなるのは、この仕組みが原因です。パナソニックの資料でも、全端子電流通過型ならどちらの部屋のテレビからでもアンテナに電気を送れるため、複数の部屋で見る場合に向いているとされています。分配器の本体や箱に書かれている表記を確認してみてください。
分けた分だけ電波は弱くなる
分配器は電波を分けるだけなので、分ける数が増えるほど1台あたりの電波は弱くなります。メーカーの仕様では、2分配でも地デジの帯域で4dB前後の損失があるとされています。1台目が受信レベルぎりぎりで映っている家では、2台目をつないだことで両方とも映りが悪くなることがあります。
使っていない端子とケーブルの質
3分配や4分配の分配器で何もつないでいない端子があると、そこから電波が乱れることがあるため、使わない端子にはダミー抵抗という部品を付けておくのが一般的です。また、総務省の資料では、細い3C規格のケーブルは電波が弱くなりやすく、5C-FBなどの規格に合ったケーブルへの交換が対策として挙げられています。2台目のために長いケーブルを引き回している場合は、ケーブルの太さと長さも見直しましょう。
2台目のテレビで確認したい設定
配線に問題がなくても、2台目のテレビ側の設定が終わっていないと映りません。新しく買ったテレビや、ほかの部屋や前の家から持ってきたテレビは、特に次の点を確認してください。
チャンネル設定(初期スキャン)をやり直す
テレビは、住んでいる地域と受信できるチャンネルを最初に登録してから映るようになります。新品のテレビで初期設定を飛ばしてしまった場合や、引っ越し前の地域の設定が残っている場合は、地デジが映りません。設定メニューにある「チャンネル設定」「初期スキャン」「地域設定」などから、郵便番号と地域を入れ直してチャンネルを読み込み直します。項目の名前はメーカーや機種によって違うので、取扱説明書で確認してください。
BS・CSアンテナ電源の設定を見直す
BSだけ映らない場合は、テレビの設定メニューにある「BS・CSアンテナ電源」を確認します。戸建てで自宅にBSアンテナがある場合は、どれか1台の機器から電気を送る設定にしておく必要があります。1端子電流通過型の分配器を使っているなら、電気を通せる端子につないだテレビの設定を「入」や「オート」などにしておきます。マンションの共用アンテナのように建物側で電気を送っている場合は、送らない設定のままで問題ありません。
入力切替とカードの確認
リモコンの入力切替がHDMIなど外部入力のままになっていると、テレビ放送は映りません。また、B-CASカードを使う古い機種では、カードが入っていない・向きが逆になっていると、画面にカードの確認を求めるメッセージが出ます。持ってきたテレビを使うときは、カードが正しく差さっているかも見ておきましょう。
自分で試せる対処の手順
家の中で安全にできる範囲で、次の順番に試してみてください。屋根の上や屋根裏に上がる作業は、転落やけがの危険があるのでやめておきましょう。
- 2台目のテレビのケーブルを、テレビ側と分配器側の両方でしっかり差し直す
- 分配器の端子の表記を見て、分波器を使っていないか、入力と出力を逆につないでいないかを確認する
- テレビの電源プラグをコンセントから抜いて数分待ち、差し直してから電源を入れる
- チャンネル設定(初期スキャン)をやり直す
- BSだけ映らない場合は、BS・CSアンテナ電源の設定と、分配器のどの端子につないでいるかを確認する
- 分配器を外して、2台目のテレビを壁の端子に直接つないでみる
- 1台目と2台目でアンテナレベル(受信レベル)を表示して、数値を比べる
6番目で直接つないだら映る場合は、分配器か、分配器から先のケーブルが原因です。直接つないでも映らない場合は、その壁の端子までの配線か電波の強さに問題があります。2台のテレビを入れ替えてみて、同じ場所で同じように映らないならテレビ本体ではなく配線側の問題と考えられます。
配線の延長や引き回しで映りが悪くなっている場合は、アンテナ線の延長方法と減衰の注意点も参考にしてください。
それでも映らないときはブースターと配線の見直し
設定と配線を確認しても映らない、または受信レベルが低すぎる場合は、家に届いている電波そのものが2台分に足りていない可能性があります。この場合は、自分で部品を買い足すより、受信レベルを測ったうえで対策を決めるほうが確実です。
ブースターの追加や調整
ブースターは弱まった電波を強める機器です。分配で足りなくなった分を補うために、アンテナの近くや分配器の手前にブースターを付けることがあります。すでにブースターがある家でも、出力の調整が合っていなかったり、古くなって力が落ちていたりすることがあります。ただし、電波を強くしすぎても映りが悪くなるため、測定器で確認しながら調整する必要があります。
テレビ端子を増やす工事
テレビ台の裏で分配器を使って2台につなぐのではなく、2台目を別の部屋で使いたい場合は、屋根裏などの分配器から新しく配線を引いて壁の端子を増やす方法もあります。工事の方法と費用はテレビ端子の増設費用と配線方法で詳しく解説しています。
2台目のテレビを映すための工事費用の相場
業者に頼む場合の費用は、どこに原因があるかで変わります。下の表は、アンテナ工事業者や工事紹介サイトなど複数の情報をもとにした一般的な目安です。
| 工事の内容 | 費用の目安 |
|---|---|
| 受信状態の調査・配線の手直し | 5,000円〜15,000円程度 |
| 分配器の追加・交換 | 5,000円〜15,000円程度 |
| ブースターの設置・交換(本体+電源部) | 15,000円〜45,000円程度 |
| テレビ端子の増設(1か所) | 8,000円〜30,000円程度 |
| 家全体のテレビ配線の工事 | 15,000円〜35,000円程度 |
出張費が別にかかる業者もあります。屋根裏の奥や屋外の高い場所での作業になる場合や、調べた結果ケーブルや壁の端子の交換も必要になった場合は、そのぶん費用が加わります。見積もりを取るときは、部品代・作業費・出張費がすべて含まれているか、作業のあとに追加料金が出ないかを確認しておきましょう。
2台目のテレビが映らないときの相談におすすめのアンテナ工事業者
2台目が映らないトラブルは、分配器・ケーブル・端子・ブースターのどこに原因があるかを測定器で確かめてから直すのが基本です。業者を選ぶときは、各部屋の受信レベルを測って原因を説明してくれるか、見積もり後に追加料金が出ないかを確認しましょう。急いで直したいときに相談しやすい業者を紹介します。
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まとめ
2台目のテレビが映らないときは、アンテナを疑う前に、2台目までの配線とテレビの設定を順番に確認するのが近道です。
- 原因で多いのは、分配器の選び間違い、分配による電波の不足、2台目のテレビの初期設定の未完了
- 分波器は地デジとBS・CSを分ける部品で、2台のテレビに分けるには分配器を使う
- BSを2台で見るなら、全端子電流通過型の分配器か、電気を送るテレビの設定を確認する
- 新しいテレビや持ってきたテレビは、チャンネル設定(初期スキャン)をやり直す
- 壁の端子に直接つないでも映らない、受信レベルが低いなら、ブースターや配線の見直しが必要
- 業者に頼む費用は、分配器の交換で5,000円〜15,000円程度、ブースターの設置で15,000円〜45,000円程度が目安
自分で試しても映らないときは、受信レベルを測ってもらうと原因がはっきりします。今日中に直したい場合は、まずは見積もりだけでも相談してみましょう。
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