アンテナの電波調査とは、アンテナを付ける予定の場所で、テレビの電波がどのくらいの強さと品質で届いているかを専用の測定器で調べることです。調査の結果から、使えるアンテナの種類、取り付ける場所と向き、ブースターが要るかどうかが決まります。アンテナ工事の専門業者では、見積もりとあわせた電波調査を無料で行っているところが多く、出張費や調査だけを頼んだときの扱いは業者ごとに違います。
特にデザインアンテナや屋根裏への設置を考えている家、周りに高い建物がある家では、電波調査をしてから工事内容を決めることで「付けたのに映らない」という失敗を防げます。
※見積もりだけでもOK
アンテナの電波調査とは?何のためにするのか
地デジの電波は、各地の送信所や中継局から送られています。同じ地域でも、家の高さ、屋根の向き、周りの建物や山、木の位置によって、届く電波の強さは家ごとに変わります。隣の家で映っているからといって、自分の家の同じ場所で同じように映るとは限りません。
そこでアンテナ工事の前に、業者がレベルチェッカーなどの測定器を使って、アンテナを付ける候補の場所で実際に電波を測ります。これが電波調査です。現地調査や受信調査と呼ばれることもあり、多くの場合は見積もりのための訪問と同じ日に行われます。
電波調査で決まること
電波調査の結果をもとに、アンテナの種類(八木式・デザインアンテナなど)、取り付ける場所(屋根の上・壁面・ベランダ・屋根裏)、アンテナを向ける方向、ブースターの要否が決まります。つまり、見積もりの金額そのものが電波調査の結果で変わるということです。
電波調査をしないで工事すると起きやすいこと
電波を測らずに「この地域ならこのアンテナで大丈夫」と決めてしまうと、工事のあとで一部のチャンネルが映らない、天気の悪い日にブロックノイズが出る、といった不具合が起きることがあります。そうなると、ブースターの追加やアンテナの付け直しが必要になり、結果として費用も手間も増えてしまいます。
反対に、電波が十分に強いのにブースターを付けると、レベルが高すぎてかえって映りが悪くなる場合もあります。必要なものを必要なだけ付けるためにも、電波調査は工事の土台になる作業です。
※工事後のチャンネル設定まで対応
電波調査で調べる項目
電波調査では、主に次のような項目を確認します。業者によって使う測定器や確認の細かさは違いますが、おおまかな中身は共通しています。
| 調べる項目 | 内容 | 分かること |
|---|---|---|
| 受信レベル(電波の強さ) | チャンネルごとの電波の強さを測る。単位はdBμV(デシベルマイクロボルト) | アンテナの種類や素子数、ブースターが要るかどうか |
| 受信品質 | C/N(MER)やBER(ビット誤り率)など、電波に雑音や乱れがどのくらい混ざっているか | レベルが足りていても映りが不安定になりそうか |
| 電波の来る方向 | どの送信所・中継局の電波を受けるのが安定するか | アンテナを向ける方向と、受信するチャンネル |
| 設置場所ごとの比較 | 屋根の上・壁面・ベランダ・屋根裏など、候補の場所ごとに測る | デザインアンテナや屋根裏設置ができるか |
| 周りの障害物 | 高い建物・山・木など、電波をさえぎるものの位置 | 将来、隣に家が建ったときの影響の見込み |
| BS・CSの方向 | 衛星のある南西の方向に、建物や木などの障害物がないか | BS・CSアンテナを付けられる場所 |
| 今ある配線や機器 | ケーブル・分配器・ブースターの状態やテレビ端子の数 | そのまま使えるか、交換が必要か |
ポイントは、電波の強さだけでなく品質も見ることです。地デジは、電波がある程度弱くなっても映り続けますが、限界を超えると急に映らなくなる性質があります。品質に余裕がないと、雨や風の日だけ映らなくなるといった症状が出やすくなります。
テレビの「アンテナレベル」画面との違い
テレビの設定メニューにも、アンテナレベルを表示する画面があります。ただし、この数字はメーカーごとの独自の目盛りで、測定器のdBμVとは別ものです。自分で確認するときは、数字の大きさそのものより「チャンネルによって差がないか」「工事の前と後で変わったか」を比べる目安として使いましょう。
電波調査が特に大切な家
どの家でも電波調査はしたほうが安心ですが、次のような家では結果によって工事内容が大きく変わるため、特に大切です。
デザインアンテナを付けたい家
壁面に付けるデザインアンテナは見た目がすっきりする反面、屋根の上の八木式アンテナより低い位置に付けるため、受け取れる電波が弱くなりがちです。壁のどの面なら十分な電波が来ているかは、測ってみないと分かりません。電波調査の結果によっては、デザインアンテナよりも八木式のほうが向いていると提案されることもあります。
屋根裏にアンテナを付けたい家
屋根裏に置くアンテナは、屋根材や断熱材を通して電波を受けることになります。金属を使った屋根材や、断熱材にアルミのシートが貼られている家では、電波が大きく弱まることがあります。屋根裏で映るかどうかは、実際に屋根裏で測ってみるのがいちばん確実です。屋根裏設置の向き不向きは屋根裏アンテナのデメリットとは?映らない原因と設置条件・費用で詳しく紹介しています。
平屋や周りに高い建物がある家
平屋は屋根の高さが低いため、周りの家やマンションに電波をさえぎられやすくなります。住宅が密集している地域や、近くにマンションが建った家も同じです。電波が来る方向に建物がある場合、アンテナの位置を少しずらしたり、マストで高さを足したりすることで受信が改善することがあります。
送信所から遠い地域や山あいの家
送信所や中継局から離れた地域、山や丘にさえぎられる地域は、電波がもともと弱い「弱電界地域」にあたることがあります。この場合は、素子数の多いアンテナやブースターが必要かどうかを、電波調査の数字をもとに判断します。弱電界地域でのアンテナ選びは地デジの弱電界地域に向くアンテナは?選び方とブースター・費用にまとめています。
新築の家は、建物ができあがってから測るのが基本です。建てる前の段階では周りの状況から見込みを立てることはできますが、実際の受信状態は完成後でないと分かりません。
電波調査は無料?有料?申し込む前に確認すること
アンテナ工事の専門業者では、工事の見積もりとあわせて行う電波調査を無料にしているところが多いのが一般的です。一方で、次のような場合は費用がかかることがあり、扱いは業者によって異なります。
| ケース | 費用の扱い | 申し込む前に聞くこと |
|---|---|---|
| 見積もりとあわせた電波調査 | 無料の業者が多い | 調査のあとで断っても費用がかからないか |
| 対応エリアの外・離島・山間部 | 出張費がかかる場合がある | 出張費の有無と金額 |
| 工事の予定がなく調査だけを頼む | 有料になる場合がある | 調査のみの料金と、あとで工事を頼んだときの扱い |
| 夜間・休日の訪問 | 時間外の料金がかかる場合がある | 訪問できる時間帯と追加の料金 |
「無料」と書かれていても、その範囲は業者ごとに違います。問い合わせのときに「電波調査と見積もりだけで、工事を頼まなかった場合も費用はかかりませんか」と聞いておくと安心です。見積もりで無料になる範囲や見積書の見方はアンテナ工事の見積もりは無料?見積書の見方と追加料金を防ぐコツで解説しています。
また、頼んでいないのに訪ねてきて「電波を無料で調べます」「アンテナが傾いているので今すぐ工事が必要」と言う業者には注意しましょう。その場では契約せず、自分で選んだ業者に調査を頼んで確かめるのが安全です。
電波調査の当日の流れと結果の見方
電波調査は、見積もりの訪問と同じ日に行われることがほとんどです。一般的な流れは次のとおりです。
- 見たい放送(地デジだけか、BS・CSもか)、テレビの台数、外観の希望などを聞き取る
- 家の周りを見て、電波の来る方向と障害物を確認する
- 屋根の上・壁面・ベランダ・屋根裏など、候補の場所で測定器を使って電波を測る
- 今ある配線・分配器・テレビ端子の状態を確認する
- 測った結果をもとに、アンテナの種類・設置場所・必要な機器を提案し、見積もりを出す
立ち会うときは、自分で屋根やはしごに上がる必要はありません。屋根裏を測る場合は、点検口の場所を確認しておき、点検口の下に物を置かないようにしておくと調査がスムーズです。
結果を受け取ったら確認したいこと
電波調査の結果は、専門的な数字が並ぶため分かりにくく感じるかもしれません。細かい数字をすべて理解する必要はなく、次の点を説明してもらえれば十分です。
- 希望した設置場所で、全部のチャンネルが安定して映る見込みがあるか
- 映りが弱いチャンネルがあるなら、どのチャンネルでどう対策するのか
- ブースターを付けるなら、なぜ必要なのか
- 希望とは違う設置方法を勧められたなら、その理由
測った数字を見せながら説明してくれる業者は、提案の根拠がはっきりしていて信頼しやすいと言えます。複数の業者に見積もりを頼んだ場合も、金額だけでなく、調査結果にもとづいた説明があるかどうかを比べましょう。
電波調査のあとにかかる工事費用の相場
電波調査の結果によって、どの工事が必要になるかが決まります。主な工事の費用の目安は次のとおりです。金額は業者や家の構造、電波の状況によって変わるため、目安として参考にしてください。
| 工事内容 | 費用の目安(本体・工事費込み) |
|---|---|
| 八木式アンテナの設置(地デジのみ) | 15,000円〜50,000円程度 |
| デザインアンテナの設置(地デジのみ) | 20,000円〜60,000円程度 |
| BS・CSアンテナの設置 | 15,000円〜40,000円程度 |
| 地デジとBS・CSのセット設置 | 40,000円〜100,000円程度 |
| ブースターの設置 | 15,000円〜30,000円程度 |
| 分配器・分波器の設置 | 5,000円〜10,000円程度 |
同じ家でも、電波が十分に強ければシンプルな構成で済み、弱ければブースターや高性能なアンテナが加わって費用が上がります。電波調査をしたうえで出してもらった見積もりなら、工事当日に金額が増えにくいのも、調査をしておく大きな利点です。
電波調査を頼みやすいおすすめのアンテナ工事業者
電波調査と見積もりを相談しやすいアンテナ工事業者を紹介します。街角アンテナ工事相談所はWebからの申込で5,000円割引があり、工事後は15年保証がつきます。アンテナドクターは完全自社施工で、見積もり後の追加料金がなく、24時間365日受付しています。アンテナ110番は24時間365日受付・見積もり後の追加料金なしで、全国対応の手配網があります。
街角アンテナ工事相談所
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|---|---|
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| 支払い方法 | 現金、銀行振込、クレジットカード、PayPay |
間に別の業者を挟まない完全自社施工のため余分な費用が上乗せされず純粋な工事費用のみで安く抑えられます。技術力の高い本職の電気職人が直接伺うため外壁に合わせた配線隠しなど見栄えの良さも抜群です。受付から工事まで連携がスムーズで待たされることがなく安さと仕上がりの美しさを両立したい方に間違いのない選択肢となります。
まとめ
アンテナの電波調査について、押さえておきたいポイントをまとめます。
- 電波調査は、アンテナを付ける場所で電波の強さと品質を測り、アンテナの種類・設置場所・向き・ブースターの要否を決めるための作業
- 受信レベルだけでなく、受信品質や電波の来る方向、障害物、今ある配線もあわせて確認する
- デザインアンテナ・屋根裏設置・平屋・弱電界地域の家では、調査の結果で工事内容が大きく変わる
- 見積もりとあわせた電波調査は無料の業者が多いが、出張費や調査だけの依頼の扱いは業者により異なるので事前に確認する
- 結果は数字をもとに説明してもらい、提案の理由に納得してから工事を決める
電波の状態は家ごとに違うため、正しく測ってから工事内容を決めることが、映らないトラブルと余計な出費を防ぐいちばんの近道です。まずは無料で電波調査と見積もりを頼めるところに相談してみましょう。
※見積もりだけでもOK








