外壁塗装のあとにテレビが映らなくなったときは、塗装の作業でアンテナの向きがずれた、ケーブルや接続部が傷んだ・外れた、ブースターの電源が抜けたままになっている、のどれかであることが多いです。工事の直後に症状が出たなら、まずは足場があるうちに塗装業者へ連絡し、家の中で確認できることを試しても直らなければ、アンテナ業者に受信レベルを測って見てもらうのが近道です。修理の費用は向きの調整なら5,000円〜20,000円前後、アンテナごと交換するなら20,000円〜60,000円前後が目安で、誰が負担するかは塗装工事の契約や業者の対応によって変わります。
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外壁塗装のあとにテレビが映らなくなる主な原因
外壁塗装では、足場の組み立てと解体、高圧洗浄、養生、塗装と、家の外まわりで多くの作業が行われます。アンテナやケーブルは外壁や屋根に沿って付いているので、どこかの作業で触れたり動いたりすることがあります。症状の出方から、どこを疑えばよいかのおおよその見当がつきます。
| 症状 | 疑われる原因 |
|---|---|
| 地デジもBSも全部の部屋で映らない | ブースターの電源が抜けている、アンテナから家に入るケーブルが外れた・傷んだ |
| 地デジだけ全部の部屋で映らない・映りが悪い | 地デジアンテナの向きのずれ、地デジ側のケーブルや接続部の不具合 |
| BSだけ映らない | BSアンテナの向きのずれ、足場や養生シートが皿の前をふさいでいる、BS側のケーブルの不具合 |
| 雨の日や雨のあとに映りが悪くなる | 高圧洗浄や付け直しで接続部の防水がはがれ、水が入った |
| 1つの部屋のテレビだけ映らない | その部屋の壁の端子やテレビまわりの配線。塗装とは関係ないこともある |
アンテナの向きがずれた
屋根の上の八木式アンテナは、足場を組むときや屋根まわりの作業で人や資材が当たると、向きが少し変わることがあります。壁に付いたデザインアンテナやBSアンテナは、塗装のために一度取り外して付け直す「脱着」をすることが多く、付け直したときの向きが元とずれていると映りが悪くなります。BSアンテナは向きがわずかにずれるだけで映らなくなることがあるので、特に影響が出やすい部分です。
ケーブルや接続部が傷んだ・外れた
壁を伝うケーブルは、塗装のときに固定具を外して浮かせたり、養生テープで押さえたりします。そのときに強く曲げられたり、足場の部材に挟まれたりすると、中の線が傷んで電波が通りにくくなります。接続部のネジが緩んだり、抜けかけたまま戻されたりすることもあります。
高圧洗浄で接続部に水が入った
塗装の前には外壁を高圧の水で洗います。アンテナまわりの接続部や分配器の防水が古くなっていると、そのすき間から水が入り、時間がたってから映りが悪くなることがあります。塗装の直後ではなく、数日たってから症状が出る場合はこの原因も考えられます。
ブースターの電源が抜けたまま
ブースターを使っている家では、電源部のプラグが抜けているだけで家中のテレビが映らなくなります。工事中にコンセントを使ったり、家具を動かしたりしたときに抜けて、そのままになっていることがあります。電源部は室内のテレビの近くや屋根裏などにあることが多いので、場所がわかれば確認してみてください。
まずは足場があるうちに塗装業者へ連絡する
塗装の工事中や工事の直後に映らなくなったなら、最初の連絡先は塗装業者です。作業で何かが当たった、ケーブルを動かしたといった心当たりは、作業した人でないとわかりません。足場が残っているうちなら、屋根や高い壁にも安全に近づけるので、点検や直しもしやすくなります。足場の解体後に不具合が見つかると、高所の作業が別に必要になり、費用がかさむことがあります。
連絡するときに伝えること
いつから映らないか、地デジとBSのどちらか、全部の部屋か一部の部屋か、テレビの画面に出ているエラーの番号を伝えると話が早く進みます。画面のエラー表示や、アンテナまわりの様子はスマホで写真に残しておくと、あとで説明するときに役立ちます。
アンテナの脱着をしたかを確認する
見積書や工事の内容に「アンテナ脱着」が入っていた場合は、誰が付け直したか、付け直したあとに受信レベルを確かめたかを聞いてみましょう。塗装業者が付け直しだけをして、向きの調整や受信の確認まではしていないこともあります。脱着をするときに確認しておきたいことは、外壁塗装でアンテナは撤去する?取り外し・再設置の判断と費用相場にまとめています。
費用の負担は契約と業者の対応しだい
塗装の作業が原因だとはっきりしていれば、塗装業者が直してくれたり、修理代を持ってくれたりすることがあります。工事中の事故に備えて賠償の保険に入っている業者もあります。ただし、もともとアンテナやケーブルが古くなっていた場合など、塗装の作業が原因かどうかが分かれるケースもあり、必ず負担してもらえるとは限りません。工事の契約書や保証の内容を確かめたうえで、塗装業者と話し合ってください。
自分で確認できること
塗装業者の返事を待つあいだに、家の中で安全にできる確認をしておくと、原因をしぼりやすくなります。屋根に上ったり、足場に乗ったりするのは危険なので、家の中と地上から見える範囲だけにしてください。
1. 映らない範囲を確かめる
家中のテレビで映らないのか、1台だけなのかを確かめます。家中で映らないなら、アンテナ・ブースター・家に入るケーブルなど、家の外側の設備に原因がある可能性が高くなります。1台だけなら、その部屋の配線やテレビの側を疑います。
2. エラーの番号を見る
画面にE201が出ていれば電波が弱い状態、E202なら電波が届いていない状態を表します。BSでE209などアンテナ電源のエラーが出ている場合は、BS側のケーブルや接続部がショートしていることがあります。番号の意味はメーカーによって少し違うので、テレビの取扱説明書でも確認してください。
3. ブースターの電源部を確認する
ブースターの電源部のプラグがコンセントに入っているか、ランプが付いているかを見ます。抜けていたら差し込み、テレビの電源を入れ直して映るかを確かめます。
4. テレビまわりのケーブルを差し直す
壁の端子からテレビやレコーダーまでのケーブルを一度抜いて、しっかり差し直します。レコーダーを通している場合は、壁の端子とテレビを直接つないで映るかも見てみます。
5. 地上からアンテナの様子を見る
道路や庭から見て、アンテナが傾いていないか、BSアンテナの皿の向きが前と変わっていないか、足場の部材やシートが皿の前をふさいでいないかを確かめます。双眼鏡やスマホのズームを使うと見やすくなります。
それでも映らなければアンテナ側の不具合を疑う
電源部や家の中のケーブルを確かめても、家中のテレビで映らない状態が続くなら、原因は屋根の上や壁の高いところなど、家の外側の設備にある可能性が高くなります。アンテナの向きのずれは見た目ではわかりにくく、正確に直すには測定器で受信レベルを見ながら調整する必要があります。向きの調整を自分でできるかどうかは、テレビアンテナの向き調整は自分でできる?安全な範囲と業者の費用相場でくわしく説明しています。
塗装業者が付け直しをしても直らない、塗装業者がアンテナには対応していないといった場合も、アンテナの専門業者に見てもらうほうが確実です。古いケーブルが塗装の作業をきっかけに傷んだ場合は、付け直すより交換したほうがよいこともあります。
ここまで試して直らない場合は、アンテナ本体の向き・ケーブル・ブースターの不具合が考えられます。原因の確認と見積もりは無料の業者が多いので、まずは業者に見てもらうのが早道です。塗装業者と費用の話をするときにも、アンテナ業者の見積書があると説明がしやすくなります。
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アンテナ業者に頼んだときの修理費用の目安
修理の費用は、何が原因か、アンテナがどこに付いているか、足場が使えるかによって変わります。下の表は、複数のアンテナ工事業者の料金をもとにした一般的な目安です。実際の金額は、現地で見てもらってからの見積もりで確かめてください。
| 修理の内容 | 費用の目安 |
|---|---|
| 受信状態の点検 | 無料〜10,000円前後(点検無料の業者もある) |
| 地デジアンテナ・BSアンテナの向きの調整 | 5,000円〜20,000円前後 |
| ケーブルの交換・接続部の修理 | 10,000円〜25,000円前後 |
| ブースター・電源部の交換 | 15,000円〜40,000円前後 |
| アンテナ本体の交換 | 20,000円〜60,000円前後(種類や設置場所で変動) |
| 高所作業の割増(3階建て・急な屋根など) | 5,000円〜20,000円前後(足場があれば不要なこともある) |
塗装の足場が残っていれば、高い場所の作業が楽になり、割増がかからないこともあります。ただし、足場は塗装業者が用意したものなので、アンテナ業者が使ってよいかは塗装業者に確認してから頼みましょう。ケーブルが古くなっている場合は、この機会に交換も考えてみてください。ケーブルの寿命と交換の目安はアンテナケーブルの劣化の症状と寿命は?屋外の交換目安と費用で紹介しています。
外壁塗装とテレビの映りについてよくある質問
塗装の工事中だけBSが映らないのは故障ですか
足場に張ったシートや足場の部材がBSアンテナの皿の前をふさいでいると、工事のあいだだけBSが映りにくくなることがあります。この場合は足場が外れると元に戻ることが多いです。足場を外したあとも映らないなら、皿の向きのずれやケーブルの不具合を疑い、塗装業者に連絡してください。
塗装が終わってしばらくしてから映らなくなりました
高圧洗浄や付け直しのときに接続部の防水がはがれ、あとから雨水が入った可能性があります。ただ、時間がたってからの不具合は、塗装とは関係のない経年劣化のこともあります。いつから、どんな天気のときに映らなくなったかを記録して、塗装業者とアンテナ業者の両方に伝えると原因をしぼりやすくなります。
次に塗装するときに防ぐ方法はありますか
工事の前に、アンテナやケーブルをどう扱うかを塗装業者と決めておくのがいちばんの予防です。脱着をするなら、付け直したあとに受信レベルを確かめてもらうこと、足場を外す前に家中のテレビで地デジとBSが映るかを自分でも確かめることを、工事の段取りに入れてもらいましょう。
まとめ
外壁塗装のあとにテレビが映らなくなったら、足場があるうちに塗装業者へ連絡するのが最初の一歩です。原因はアンテナの向きのずれ、ケーブルや接続部の傷み、ブースターの電源の抜けが多く、家の中の確認で直らなければ家の外側の設備を疑います。
- 工事の直後に映らなくなったら、まず塗装業者に連絡する
- 足場があるうちのほうが点検や直しがしやすい
- ブースターの電源部とテレビまわりのケーブルは自分で確かめられる
- 屋根や足場には上らず、地上から見える範囲だけ確認する
- 費用の負担は契約や業者の対応しだいで、必ず持ってもらえるとは限らない
- 向きの調整は5,000円〜20,000円前後が修理費用の目安
塗装業者が付け直しをしても直らない、アンテナには対応していないと言われたときは、アンテナの専門業者に受信レベルを測ってもらうのが確実です。見積もりを取ってから頼むかどうかを決められるので、まずは相談してみましょう。








