「外壁塗装の見積もりに『アンテナ脱着』と書いてあるけれど、本当に必要?」「塗装のついでにもう使っていないアンテナを撤去したほうがいい?」と迷っていませんか。外壁や屋根の塗装はアンテナ工事とは別の工事なので、アンテナをどう扱えばよいのか分かりにくいものです。
結論から言うと、塗装のときのアンテナの扱いは「そのまま」「一時的に取り外して塗装後に付け直す(脱着)」「撤去する」「別の場所へ移す(移設)」の4つです。どれを選ぶかは、アンテナが塗装の邪魔になる場所にあるか、今も使っているか、設置から何年たっているかで決まります。付け直したあとに映らなくなるトラブルもあるため、作業を誰に頼むかも大切です。
この記事では、塗装前のアンテナの扱い方の選び方、塗装業者とアンテナ業者のどちらに頼むかの違い、付け直しで映らなくなるリスク、費用の目安をまとめています。
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外壁塗装の前にアンテナをどうするか?4つの選択肢
外壁塗装や屋根塗装の前にアンテナをどうするかは、次の4つから選ぶことになります。
| 選択肢 | 向いているケース |
|---|---|
| そのまま残す | アンテナや金具が塗装する面にかかっていない。屋根の上の八木式アンテナで外壁塗装だけをする場合など |
| 一時的に取り外して付け直す(脱着) | 壁面のデザインアンテナや、壁に付いた金具・ケーブルが塗装の邪魔になる。アンテナ自体はまだ使える |
| 撤去する | 光回線やケーブルテレビでテレビを見ていて、アンテナを使っていない。古いアナログアンテナが残っている |
| 別の場所に移す(移設) | 屋根塗装や屋根の工事で今の場所に戻しにくい。設置場所を見直したい |
そのまま残す場合
屋根の上に立てた八木式アンテナは、外壁塗装だけであれば作業の邪魔にならないことが多く、そのまま残すのが一般的です。ただし、アンテナから壁を伝って下りているケーブルや、壁に固定している金具は塗装する面にかかります。ケーブルを少し浮かせて塗るのか、金具の周りをどう処理するのかは、塗装業者に事前に確認しておきましょう。
一時的に取り外して付け直す(脱着)場合
壁に取り付けるデザインアンテナや、壁面に設置したBS・CSアンテナは、付けたままだと裏側の壁が塗れません。そのため、塗装の前に一度取り外し、塗装が終わってから同じ場所に付け直す「脱着」がよく行われます。外壁塗装の見積書に「アンテナ脱着」とあるのは、この作業のことです。
撤去する場合
テレビを光回線やケーブルテレビで見ていて、屋根の上のアンテナを使っていないなら、塗装のタイミングで撤去するのも一つの方法です。古いアンテナは錆びて外壁や屋根を汚したり、強風で倒れたりするおそれがあり、せっかく塗装した面を傷めることにもなりかねません。撤去の費用や業者選びの注意点はテレビアンテナの撤去費用の相場と業者選びのポイントで詳しく紹介しています。
別の場所に移す(移設)場合
屋根塗装や屋根のリフォームで、アンテナを元の位置に戻しにくくなることもあります。屋根の上の八木式アンテナを、壁面のデザインアンテナに替えて移すといった方法も選べます。ただし、移設先で十分な電波が受けられるかは、受信レベルを測ってみないと分かりません。屋根に太陽光パネルを載せるときのアンテナ移設については、太陽光パネルでアンテナが邪魔?発電効率を守るなら設置移動も参考になります。
どの方法がよいか迷う場合は、塗装工事が始まる前に、アンテナ工事業者に今のアンテナの状態と受信レベルを見てもらうと判断しやすくなります。現地調査と見積もりが無料の業者なら、費用をかけずに相談できます。
アンテナの取り外しは塗装業者とアンテナ業者のどちらに頼む?
外壁塗装に伴うアンテナの作業は、塗装業者がまとめて引き受けてくれることもあれば、アンテナ工事業者に別に頼むこともあります。それぞれの違いは次のとおりです。
| 頼む先 | よいところ | 気をつけたいところ |
|---|---|---|
| 塗装業者(塗装工事にまとめる) | 窓口が1つで済む。塗装の工程に合わせて作業してもらえる | アンテナの専門ではないことが多く、付け直したあとの向きの調整や受信レベルの確認まではしない場合がある。下請けのアンテナ業者に頼んでいることもある |
| アンテナ工事業者(別に依頼) | 測定器で受信レベルを確認しながら付け直せる。アンテナや配線の劣化も見てもらえる | 塗装の日程と作業日を合わせる必要がある。窓口が2つになる |
塗装業者にまとめて頼むときの確認ポイント
塗装業者の見積もりにアンテナの作業が含まれている場合は、次の点を確認しておきましょう。
| どこまでの作業が含まれるか | 取り外し・付け直しだけか、向きの調整と受信レベルの確認まで含むか |
|---|---|
| 誰が作業するか | 塗装業者の職人か、アンテナ工事業者に頼むのか |
| 映らなくなったときの対応 | 付け直したあとにテレビが映らなくなった場合、誰がどこまで対応するか |
| ビス穴や金具まわりの処理 | 取り外したあとの穴をどう埋め、付け直すときにどう防水するか |
見積書に「アンテナ脱着 一式」とだけ書かれている場合は、作業の中身が分かりません。何が含まれているのかを具体的に聞いておくと、あとから「調整は別料金」と言われるのを防げます。
アンテナ業者に別に頼むほうがよいケース
次のような場合は、アンテナ工事業者に直接相談するほうが安心です。
- 塗装業者から「アンテナは対応していない」と言われた
- デザインアンテナやBS・CSアンテナなど、向きの調整が必要なアンテナを付け直す
- アンテナを撤去する、または別の場所に移す
- アンテナが設置から10年以上たっていて、塗装を機に交換も考えたい
付け直したあとにテレビが映らなくなるリスク
アンテナを一度外して付け直すと、元どおりに付けたつもりでもテレビの映りが悪くなることがあります。主な原因は次のとおりです。
アンテナの向きがずれる
地デジのアンテナは電波塔(送信所・中継局)の方向に、BS・CSアンテナは衛星の方向に、正確に向けて取り付ける必要があります。特にBS・CSアンテナは向きが少しずれただけで映らなくなることがあります。付け直したあとは、測定器やテレビのアンテナレベルで受信状態を確かめながら調整することが大切です。
ケーブルや接続部分の不具合
アンテナを外すときに、ケーブルの接続部分が緩んだり、古いケーブルが折れて傷んだりすることがあります。また、塗料がケーブルの接続部分に付いたり、付け直すときに防水処理が不十分だったりすると、あとから雨水が入って映りが悪くなる原因になります。ブースターの電源を抜いたまま戻し忘れる、といった単純なミスで映らなくなることもあります。
ビス穴から雨水が入る
壁面のアンテナを取り外したあとのビス穴や、付け直したときの新しい穴の防水処理が不十分だと、そこから雨水が入り込むことがあります。アンテナまわりからの雨漏りについてはテレビアンテナから雨漏り?原因と応急処置・修理の依頼先と費用で詳しく解説しています。
塗装が終わったらすぐに映りを確認する
付け直しの作業が終わったら、足場が残っているうちに、家じゅうのテレビで地デジ・BS・CSのすべてのチャンネルが映るかを確認しましょう。足場が解体されたあとに不具合が見つかると、高所作業が必要になって費用がかさむことがあります。もし映らなくなってしまったら、早めにアンテナ工事業者に見てもらうのが確実です。
外壁塗装に伴うアンテナ工事の費用相場
アンテナの作業にかかる費用は、どの方法を選ぶか、アンテナの種類と設置場所、誰に頼むかによって変わります。下の表は、複数のアンテナ工事業者や工事費用の情報サイトをもとにした一般的な目安です。実際の金額は業者や家の状況によって異なります。
| 工事の内容 | 費用の目安 |
|---|---|
| 屋根の上のアンテナの撤去(処分込み) | 10,000円〜20,000円程度(業者によっては5,000円台からの基本料金に出張費・処分費などが加算) |
| 一時的な取り外しと付け直し(脱着) | 決まった相場はなく、塗装工事に含まれることも別料金のこともある。取り外しと取り付けの両方の作業費がかかるため、見積もりで総額を確認 |
| デザインアンテナの新規取り付け(移設や交換のとき) | 22,000円〜30,000円程度(本体代込みの目安。ブースターなどは別) |
| 古いアンテナから新しいアンテナへの交換 | 15,000円〜60,000円程度 |
| ビス穴の補修・防水処理 | 5,000円〜程度 |
| 出張費・高所作業費など | 工事費に含まれる業者もあれば、別に数千円〜かかる業者もある |
塗装工事の足場がある期間に作業できれば、屋根や高い壁面にも安全に近づけるため、作業がしやすくなることがあります。ただし、足場は塗装業者が用意したものなので、アンテナ業者が使ってよいかは事前に塗装業者と相談しておきましょう。
費用を抑えるコツ
使っていないアンテナは付け直さずに撤去する
付け直しの費用がかからず、今後の倒壊や錆の心配もなくなる
古いアンテナは交換と合わせて考える
付け直したあとすぐに寿命で交換になると、作業費が二重にかかる
見積もりは総額で比べる
塗装業者の「脱着一式」と、アンテナ業者の見積もりを、調整・受信確認・防水処理まで含めた総額で比べる
付け直しの作業で受信状態を確認してほしい、塗装の日程に合わせて早めに来てほしい、という場合は、即日対応していて見積もり後の追加料金がない業者に相談すると安心です。
※工事後のチャンネル設定まで対応
外壁塗装を機にアンテナを見直すときのポイント
外壁塗装は10年前後に一度の工事なので、アンテナを見直すよい機会でもあります。次のような状態なら、そのまま付け直すより、撤去や交換も含めて検討してみましょう。
- アンテナや屋根馬、支線に錆が目立つ
- アンテナが傾いている、強風の日に映りが悪くなる
- 設置から10年以上たっている
- 光回線やケーブルテレビでテレビを見ていて、アンテナを使っていない
- 屋根の上のアンテナをやめて、壁面のデザインアンテナにしたい
ただし、デザインアンテナは八木式アンテナより受信感度が低めなので、電波が弱い地域では設置できないこともあります。場所を変える場合や種類を替える場合は、必ず受信レベルを測ってから決めましょう。
外壁塗装に合わせたアンテナ工事におすすめのアンテナ工事業者
外壁塗装に合わせたアンテナの取り外し・付け直し・撤去・移設を相談しやすい業者を紹介します。見積もりを取ってから依頼するかどうかを決められるので、塗装の日程とあわせて相談してみましょう。
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|---|---|
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まとめ
外壁塗装の前にアンテナをどうするかは、アンテナが塗装の邪魔になるか、今も使っているか、設置から何年たっているかで決まります。付け直しで映らなくなることもあるため、作業の中身と、誰が受信の確認まで責任を持つのかを事前に確認しておくことが大切です。
- 選択肢は「そのまま」「一時的に取り外して付け直す(脱着)」「撤去」「移設」の4つ
- 壁面のデザインアンテナやBS・CSアンテナは、塗装のために脱着が必要になることが多い
- 塗装業者に任せる場合は、向きの調整・受信確認・ビス穴の防水処理まで含まれるか確認する
- 付け直したあとは、足場があるうちに全部のテレビ・全チャンネルの映りを確認する
- 撤去は10,000円〜20,000円程度が目安。脱着は決まった相場がないので見積もりの総額で比べる
- 使っていない・古いアンテナは、付け直さずに撤去や交換を検討すると費用の二重払いを防げる
アンテナを付け直すべきか、撤去や交換をしたほうがよいかは、今のアンテナの状態と受信レベルを見てもらうのが一番確実です。塗装工事が始まる前に、現地調査と見積もりが無料の業者に相談してみましょう。
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