BSアンテナの雨対策で効果がはっきりしているのは、ひと回り大きいアンテナへの交換と、向きの合わせ直し、接続部の防水の3つです。カバーや撥水スプレーは雨粒が空中で電波を弱める「降雨減衰」を防げないため、強い雨のたびに途切れる家では効果が小さくなります。
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自分でできる雨対策は3つ
手が届くベランダや1階のアンテナなら、次の3つは自分で確かめられます。屋根の上や、はしごが必要な場所のアンテナには登らないでください。雨の日の作業も避け、晴れた日に行いましょう。
1. ケーブルの接続部と防水キャップを確かめる
アンテナの受信部(コンバーター)とケーブルのつなぎ目に、ゴムの防水キャップがしっかりかぶっているかを見ます。キャップがずれたり割れたりしていると雨水が入り、雨の日だけ映りが悪くなる原因になります。付け直し方はアンテナの防水キャップとは?自分で付ける方法と劣化時の補修費用で説明しています。
2. カバーは「雪対策」と考える
市販のアンテナカバーは、お皿に雪を積もりにくくするための製品です。スカパーの公式のカバーも雪による受信障害を減らすものとして案内されていて、取り付け後の受信感度は保証されず、耐用年数も約2年とされています。雨粒が空中で電波を弱める分は、カバーでは防げません。
3. 撥水スプレーには期待しすぎない
お皿に撥水スプレーを塗ると水滴は流れ落ちやすくなりますが、弱まるのはお皿に付いた水の影響だけです。アンテナメーカーの公式資料で雨対策としての効果は確かめられず、塗りむらや厚塗りで受信が下がるおそれもあります。試すなら手が届く場所だけにし、塗る前後でアンテナレベルを比べてください。
3つを確かめても、小雨や曇りでも途切れる、雨のたびに映らなくなるなら、原因は家の設備側です。アンテナの向きがずれて晴れの日から受信がぎりぎりになっているか、アンテナの大きさが足りていない可能性があります。雨がやんでも戻らない場合の見分け方は大雨でBSアンテナが映らない原因と雨がやんでも戻らない時の対策を見てください。
雨に強くするのは大きいアンテナと向きの調整
雨の日の途切れを根本から減らすには、晴れの日の受信に「余裕」を持たせることが必要です。屋根や壁の上の作業になるので、業者に頼む工事になります。
ひと回り大きいアンテナに交換する
アンテナメーカーの日本DXアンテナは、悪天候のときは雨水の影響で受信レベルが下がるため、影響を少しでも抑えたいなら大きいアンテナを選ぶのがおすすめだと案内しています。家庭用で多い45cm型を50〜60cm型に替えると、電波を集める面が広がり、雨で電波が弱まっても映り続けやすくなります。ただし台風や激しい雷雨のような強い雨では、大きいアンテナでも途切れることがあります。サイズの選び方はBSアンテナのサイズの違いとは?地域別の選び方と交換費用の目安にまとめています。
測定器で向きを合わせ直す
BSアンテナは向きが少しずれるだけで受信レベルが下がります。強風や年数でずれていると、晴れの日はぎりぎり映っていても、少しの雨で途切れます。業者は測定器でいちばん強く受かる向きに合わせ、金具を締め直します。アンテナが10年以上たっている場合は、調整より交換を勧められることもあります。
雨対策の工事費用の目安
費用は、アンテナの高さや配線の長さ、本体代を含むかで変わります。下の表は複数の工事業者の料金表をもとにした目安で、総額は見積もりで確かめてください。
| 作業内容 | 費用の目安 |
|---|---|
| BSアンテナの向きの調整 | 5,000円〜20,000円程度 |
| 接続部の防水処理・ケーブルの交換 | 10,000円〜25,000円程度 |
| 同じ大きさのBSアンテナへの交換(本体代込み) | 20,000円〜35,000円程度 |
| 50〜60cm型のBSアンテナへの交換(本体代込み) | 25,000円〜45,000円程度 |
| 高所作業の割増(3階建て・急な屋根など) | 5,000円〜20,000円程度 |
見積もりのときは、今の受信レベルに余裕がどれくらいあるか、調整で足りるのか、大きいアンテナに替えるべきかを聞いておくと、必要な工事だけを選べます。
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まとめ
BSアンテナのカバーや撥水スプレーは雪や水滴の付着を減らすもので、雨粒が空中で電波を弱める分は防げません。自分でできるのは防水キャップと接続部の確認までで、雨のたびに途切れるなら、向きの合わせ直しやひと回り大きいアンテナへの交換が効果的です。屋根の上の作業は危険なので、受信レベルを測ってもらったうえで必要な工事を見積もってもらいましょう。
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