「アンテナの防水キャップって何のため?」「BSアンテナのケーブルの付け根にあるゴムが割れている」「雨の日だけテレビの映りが悪くなる」と気になっていませんか。
結論から言うと、防水キャップはアンテナとケーブルをつなぐ金具(接栓)に雨水が入らないようにするための部品です。付いていなかったり劣化していたりすると、接続部に水が入ってさびが進み、雨の日のブロックノイズやE202エラーの原因になります。ベランダや外壁の手の届く位置にあるBSアンテナなら自分で付け直せることもありますが、屋根の上のアンテナは業者に任せましょう。業者に頼む場合、接栓の交換と防水処理だけならおおむね数千円程度+出張費・基本料金が目安です。
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アンテナの防水キャップとは?役割と付いている場所
アンテナで受けた電波は、同軸ケーブルを通って家の中のテレビまで届きます。ケーブルの先には「接栓(F型接栓・F型コネクタ)」という金具が付いていて、これをアンテナやブースターの端子にねじ込んでつないでいます。防水キャップは、この接続部分にかぶせて雨水やほこりが入らないようにするゴムや樹脂のカバーです。
BSアンテナではコンバーターの接続部に付ける
BS・CSアンテナでは、お皿の前に突き出たコンバーターの端子にケーブルをつなぎます。この接続部分は雨が直接当たりやすいため、多くの製品に防水キャップが付属しています。アンテナメーカーの製品の中には、接栓付きのケーブルをそのまま通せるように形を工夫したキャップもあります。
地デジアンテナやブースターの接続部にもある
地デジアンテナでは、アンテナ本体の端子部分に防水用のカバーやキャップが付いているものが一般的です。屋外に置くブースターや、ケーブル同士を中継する接続部も、雨が入らないようにキャップやテープで保護します。
防水キャップと自己融着テープの違い
接続部の防水には、キャップのほかに「自己融着テープ」も使われます。自己融着テープは粘着剤を使わず、引き伸ばしながら巻くとテープ同士がくっついて一体になる性質があり、配線の接続部の絶縁や防水に使われる材料です。メーカーの取扱説明書でも、接続部を自己融着テープで巻いたうえでビニールテープで覆う方法が示されているものがあります。キャップだけで済む場所もあれば、キャップとテープを組み合わせる場所もあります。
防水キャップがない・劣化するとどうなる?
防水キャップは屋外で紫外線や雨風にさらされ続けるため、年数がたつと硬くなったりひびが入ったりします。強風でずれて外れてしまうこともあります。防水が切れた接続部に雨水が入ると、次のような症状につながります。
| 症状 | 起きていること | 放置した場合 |
|---|---|---|
| 雨の日だけブロックノイズが出る | 接続部に入った水で電波が弱まっている | さびが進み、晴れの日も映りが悪くなる |
| 雨の日にE202などのエラーが出る | テレビに届く電波が受信できないほど弱まっている | エラーが出る日が増え、常に映らなくなることがある |
| BS・CSだけ映らない | コンバーターの接続部やコンバーター内部に水が入っている | コンバーターの故障でアンテナごと交換になることがある |
| 接栓の金具が緑や茶色にさびている | 以前から水が入り込んでいた | ケーブルの中までさびが広がり、ケーブルの交換も必要になる |
特に気をつけたいのは、雨がやむと元に戻るために気づきにくい点です。「たまに映らないだけだから」と放っておくと、接栓だけでなくケーブルやコンバーターまで傷み、修理の範囲が広がります。雨の日だけエラーが出るときの確認方法は、雨の日だけE202が表示される原因は?アンテナ点検と浸水の対処法で詳しく解説しています。
なお、雨の日に映りが悪くなる原因は防水切れだけではありません。強い雨そのものでBS・CSの電波が弱まる「降雨減衰」や、アンテナの向きのずれ、ブースターの不調でも似た症状が出ます。原因が自分で分からないときは、接続部の状態も含めて点検してもらうのが確実です。
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防水キャップを自分で付けられる場所と業者に任せる場所
防水キャップの付け直しは難しい作業ではありませんが、どこにあるアンテナかによって、自分でやってよいかどうかが分かれます。
自分で付けられるのは足元が安全な場所だけ
ベランダの手すりに付けたBSアンテナや、地面から手が届く高さの外壁にある接続部など、脚立を使わずに安全に手が届く場所なら、自分でキャップを付け直すことができます。手順はおおむね次のとおりです。
- テレビやレコーダーの電源を切る(BSアンテナはテレビから電気が送られているため)
- 古いキャップを外し、接栓の金具にさびや緑青が出ていないか見る
- さびがなければ、接栓が端子にしっかりねじ込まれているか確かめる
- 新しいキャップをケーブルに通してから接栓をつなぎ、キャップを接続部にしっかりかぶせる
- 必要に応じて、キャップのすき間を自己融着テープで巻き、その上をビニールテープで覆う
- 電源を入れ、アンテナレベルや映りが戻ったかを確かめる
キャップの形や付け方は製品によって違うため、アンテナの取扱説明書やキャップの説明に従ってください。接栓の金具がすでにさびている場合は、キャップを付け直しても映りは戻りにくく、接栓の付け替えやケーブルの交換が必要です。
屋根の上・高い外壁は業者に任せる
屋根の上にある地デジアンテナや、2階以上の外壁に付いたアンテナの接続部は、自分で作業しないでください。転落の危険が大きいうえ、作業中にアンテナの向きがずれると、防水は直っても今度は映らなくなることがあります。
また、接栓がさびていた場合は、ケーブルの先を切り落として新しい接栓を付け直す作業が必要です。この加工が甘いと、すき間から再び水が入ります。屋外のケーブル自体が傷んでいることも多いので、アンテナケーブルの劣化の症状と寿命は?屋外の交換目安と費用もあわせて確認しておくと、どこまで直すべきか判断しやすくなります。
アンテナの防水処理の種類と使い分け
接続部の防水にはいくつかの方法があり、場所や部材に合わせて使い分けたり組み合わせたりします。
| 方法 | 特徴 | 主に使う場所 |
|---|---|---|
| 防水キャップ | 接続部にかぶせるだけで付け外ししやすい。経年でゴムが硬くなる | BSアンテナのコンバーター、地デジアンテナの端子 |
| 自己融着テープ | 伸ばして巻くと一体になり、すき間をふさぎやすい。巻き方で仕上がりが変わる | キャップのすき間、ケーブル同士の中継部 |
| ビニールテープ | 自己融着テープの上から巻いて紫外線から守る。単独では防水が不十分 | 自己融着テープの保護 |
| 防水型の接栓 | 接栓そのものに防水の構造があるもの | 屋外の接続部全般 |
| コーキング(シーリング材) | すき間を埋めて固める。接続部ではなく、壁の穴や固定金具まわりに使う | ケーブルの引き込み口、外壁の金具まわり |
注意したいのは、ビニールテープだけを接続部に巻くやり方です。ビニールテープは紫外線や寒暖差ではがれやすく、すき間から入った水が中にたまってかえって乾きにくくなることがあります。自分で補修するなら、自己融着テープを下に巻き、ビニールテープはその上の保護として使いましょう。
ケーブルが家の中へ入る引き込み口のすき間は、接続部とは別に雨水の入り口になります。引き込み口まわりから雨漏りしている場合は、テレビアンテナから雨漏り?原因と応急処置・修理の依頼先と費用を参考にしてください。
防水キャップの交換・防水処理の費用相場
費用は、防水処理だけで済むのか、接栓やケーブル、コンバーターまで交換が必要なのかで大きく変わります。下の表は、アンテナ工事業者が公開している料金表や部材の販売価格をもとにした一般的な目安です。
| 内容 | 費用の目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 防水キャップ・自己融着テープの購入(自分で補修) | 数百円〜2,000円程度 | 部材代のみ |
| 接栓の交換と防水処理(業者・1か所) | 1,500〜5,000円程度 | 別途、出張費や基本料金がかかることが多い |
| 外壁・引き込み口まわりの防水処理 | 5,000〜15,000円程度 | 範囲や高さで変わる |
| 屋外ケーブルの交換 | 1mあたり1,000〜2,500円程度 | 接栓の付け替えと防水処理を含むことが多い |
| BSアンテナの交換(コンバーターの浸水など) | 15,000〜35,000円程度 | アンテナ本体代を含む目安 |
| 地デジアンテナの交換 | 20,000〜60,000円程度 | アンテナの種類や設置場所で変わる |
防水処理だけの作業は単価が小さいため、出張費や基本料金のほうが高くつくこともあります。税込・税抜の違いや、何が基本料金に含まれるかも業者によって違うので、見積もりでは「どこを交換して、合計でいくらか」を確認しましょう。アンテナの点検や交換のついでに接続部の防水もやり直してもらうと、出張が1回で済みます。
台風や強風、雪などの自然災害でアンテナやキャップが壊れた場合は、火災保険の補償の対象になることがあります。ただし、紫外線などによるキャップのひび割れのような経年劣化は対象外です。対象になるかどうかは契約内容によって異なり、申請は契約者本人が保険会社に行います。
アンテナの防水や接続部の点検を頼めるアンテナ工事業者
防水キャップの劣化や接続部の浸水は、地上からでは状態が分かりにくく、アンテナやケーブルの点検とあわせて見てもらうのが確実です。雨の日の映りの悪さやエラーに対応してくれる業者を紹介します。
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まとめ
アンテナの防水キャップについてのポイントをまとめます。
- 防水キャップは、アンテナとケーブルをつなぐ接栓に雨水が入らないようにする部品
- 付いていない・劣化していると、雨の日のブロックノイズやE202エラー、BS・CSだけ映らないといった症状につながる
- ベランダなど足元が安全な場所なら自分で付け直せるが、屋根の上や高い外壁は業者に任せる
- 接栓がさびている場合は、キャップの付け直しでは直らず、接栓やケーブルの交換が必要になる
- 防水処理だけなら数千円程度が目安だが、出張費や基本料金を含めた合計を見積もりで確認する
雨の日だけ映りが悪いのは、接続部に水が入り始めているサインかもしれません。さびが広がってケーブルやアンテナの交換が必要になる前に、早めに点検を頼みましょう。
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