使わなくなった地デジのテレビアンテナは、すでに取り外してあれば、住んでいる自治体のルールに従って粗大ごみや金属ごみなどで出すのが一番安い処分方法です。粗大ごみの手数料は数百円から千円程度の自治体が多く見られます。一方、屋根の上や2階の壁に付いたままなら、取り外しと処分をまとめて業者に頼むのが安全で、費用は10,000円〜20,000円程度がひとつの目安です。
八木式アンテナは長さが1mを超えるものが多く、マスト(支柱)や屋根馬、ケーブルなどの部材もついてきます。アンテナ本体と部材は大きさも材質も違うため、まとめて1つのごみとして出せるとは限りません。屋根の上での取り外しは転落の危険が大きいので、自分で外すのはおすすめしません。
※見積もりだけでもOK
テレビアンテナは何ごみで捨てる?
テレビアンテナの捨て方に全国共通の決まりはなく、何ごみになるかは住んでいる市区町村の分別ルールで決まります。多くの自治体では、大きさと材質で区分を分けています。
大きさの基準を超えると粗大ごみになる
粗大ごみの基準は自治体によって違い、「一番長い辺が30cmを超えるもの」とするところもあれば、「50cmを超えるもの」「指定袋に入らないもの」とするところもあります。地デジ用の八木式アンテナは長さが1m前後から1mを超えるものが多いため、ほとんどの自治体で粗大ごみの扱いになると考えておくとよいでしょう。手数料は品目や長さによって決まり、数百円から千円程度の自治体が多く見られます。
デザインアンテナも基本は粗大ごみ
壁に付ける箱型のデザインアンテナは、八木式より小さいものの、縦横とも数十cmあるため、粗大ごみの基準を超えることが多くなります。中に金属の部品が入っているので、「金属を含む製品」として区分する自治体もあります。
テレビ本体とは扱いが違う
テレビ本体は家電リサイクル法の対象なので、粗大ごみには出せず、リサイクル料金を払って家電販売店などに引き取ってもらいます。アンテナはこの法律の対象(エアコン・テレビ・冷蔵庫と冷凍庫・洗濯機と衣類乾燥機)に入っていないため、自治体のごみとして出せるのが一般的です。テレビとアンテナを同時に処分するときは、出し方が別になる点に気をつけましょう。
正確な区分と手数料は、住んでいる自治体の「ごみ分別辞典」や「粗大ごみの品目一覧」で「アンテナ」の項目を確認するのが確実です。長さによって手数料が変わる自治体もあるので、アンテナの長さを測ってから調べるとスムーズです。
外したアンテナと部材の分け方
屋根の上の八木式アンテナを外すと、アンテナ本体のほかにマストや屋根馬、支線などの部材がいくつも出てきます。材質や長さが違うため、自治体によっては別々の区分で出すことになります。主な部材と出し方の傾向をまとめました。
| 部材 | おおよその大きさ・材質 | 出し方の傾向 |
|---|---|---|
| 八木式アンテナ本体 | 長さ1m前後〜1m超・アルミなどの金属 | 粗大ごみになることが多い |
| デザインアンテナ本体 | 縦横数十cm・樹脂と金属 | 粗大ごみになることが多い |
| マスト(支柱) | 長さ1m〜3m程度の金属パイプ | 粗大ごみ。長いものは受け付けない自治体もある |
| 屋根馬 | 屋根の上でマストを支える金属の台 | 粗大ごみか金属ごみ |
| 支線(ワイヤー)・取付金具 | 細い金属線・小さな金具 | 金属ごみや不燃ごみになることが多い |
| 同軸ケーブル | 束ねれば小さくなる | 不燃ごみや可燃ごみなど自治体で違う |
| ブースター・分配器 | 小型の電子機器 | 小型家電の回収や不燃ごみ |
表はあくまで傾向で、実際の区分は自治体ごとに違います。マストは長さがあるため、決められた長さを超えると粗大ごみとして受け付けてもらえないことがあります。3mを超えるような長いアンテナやマストの扱いは3m超のアンテナが粗大ゴミで出せない?処分のみ頼める回収業者と費用で詳しくまとめています。
無理に切ったり曲げたりしない
ごみ袋に入れたいからといって、アンテナやマストを金ノコで切ったり、足で踏んで曲げたりするのはやめましょう。アルミの素子や金属パイプの切り口は鋭く、手を切る原因になります。サイズが大きいものは、そのまま粗大ごみとして出すほうが安全です。
出す前に部材をまとめておく
支線や小さな金具は、なくしたり収集の人がけがをしたりしないよう、袋や箱にまとめておきます。同軸ケーブルは丸めてひもで縛っておくと出しやすくなります。
テレビアンテナの処分方法と選び方
テレビアンテナの処分方法は、大きく分けて次の3つです。アンテナがすでに外してあるか、まだ屋根の上に付いているかで、向いている方法が変わります。
| 処分方法 | 費用の目安 | 向いている状況 |
|---|---|---|
| 自治体の粗大ごみなどに出す | 無料〜千円程度 | すでに外してあり、自分で収集場所まで運べる |
| アンテナ工事業者に撤去と処分をまとめて頼む | 10,000円〜20,000円程度 | 屋根の上や2階の壁に付いたまま |
| 不用品回収業者に引き取ってもらう | 業者や量によって大きく違う | 外してあり、ほかにも捨てたい家具や家電がある |
すでに外してあるなら自治体のごみが安い
外したアンテナが手元にあるなら、自治体の粗大ごみなどに出すのが一番費用がかかりません。事前の申し込みと手数料の支払いが必要な自治体が多いので、収集日に間に合うよう早めに手続きしましょう。処理施設へ自分で持ち込める自治体もあります。
屋根の上に付いたままなら業者にまとめて頼む
屋根の上や2階の壁に付いたままのアンテナは、捨てる前の取り外しのほうが大変です。アンテナ工事業者に頼めば、取り外しから部材の回収、ケーブルの後始末、ねじ穴の防水処理までまとめて任せられます。新しいアンテナへの交換や、光回線・ケーブルテレビへの切り替えにあわせて古いアンテナを撤去してもらうこともできます。
不用品回収業者は高い場所の作業に注意
不用品回収業者は、ほかの不用品とまとめて引き取ってもらえるのが便利な点です。ただし、屋根の上での取り外しには対応していないことがあり、アンテナ1本だけだと出張費などで割高になることもあります。頼む前に、総額の見積もりを出してもらいましょう。
※工事後のチャンネル設定まで対応
撤去と処分を一緒に頼む場合の費用相場
アンテナ工事業者に取り外しと処分をまとめて頼む場合、地デジアンテナ1本で10,000円〜20,000円程度がひとつの目安です。業者によっては処分費が撤去費に含まれていたり、別の項目になっていたりします。複数の業者の料金情報をもとにした内訳の目安は次のとおりです。
| 項目 | 費用の目安 |
|---|---|
| 地デジアンテナの撤去作業 | 5,000円〜15,000円程度 |
| BS・CSアンテナもあわせて撤去する場合 | 追加料金は業者により異なる(BSアンテナだけの撤去は10,000円〜20,000円程度) |
| 取り外したアンテナと部材の処分 | 2,000円〜5,000円程度(撤去費に含む業者もある) |
| 3階建て・急な屋根などの高所作業 | 3,000円〜20,000円程度の追加 |
| 出張費 | 無料〜数千円程度 |
表の金額は目安で、アンテナの大きさや屋根の形、金具のさびぐあいによって変わります。マストが長いものや、支線が何本も張られているものは、作業に時間がかかるぶん高くなることがあります。撤去費用の詳しい内訳や業者ごとの違いはテレビアンテナ撤去費用の相場とぼったくり業者の回避策をプロが徹底解説で解説しています。
見積もりで確認しておきたいこと
見積もりを取るときは、金額に次の作業が含まれているかを確認しましょう。あとから「処分は別料金」と言われるのを防げます。
- 取り外したアンテナ・マスト・屋根馬・支線をすべて持ち帰ってもらえるか
- 不要になったケーブルの撤去や、残すケーブルの端の防水処理が入っているか
- 壁や屋根に残ったねじ穴の防水処理が入っているか
- 高所作業や出張費が別にかからないか
交換とあわせると撤去費が割安になることも
古いアンテナを捨てて新しいアンテナに替える場合は、新しいアンテナの工事と一緒に頼むと、撤去と処分の費用が工事費に含まれていたり、割安になったりすることがあります。映りが悪くなって処分を考えている場合は、交換した場合の金額もあわせて見積もってもらうと比べやすくなります。
屋根の上のアンテナを自分で外さないほうがよい理由
処分費を節約しようと、自分で屋根に上ってアンテナを外そうとする人もいますが、おすすめできません。理由は次のとおりです。
転落や落下の危険が大きい
屋根の上は傾斜があり、瓦やスレートは足元が滑りやすくなっています。八木式アンテナは長く、風を受けるとあおられてバランスを崩しやすいため、慣れていない人が外すのは危険です。外したアンテナやマストを落とすと、家族や通行人、隣の家の車などに当たるおそれもあります。
屋根や外壁を傷めて雨漏りの原因になる
屋根馬や支線の金具は、屋根材や外壁に固定されています。さびたボルトを無理に外そうとして屋根材を割ったり、壁のねじ穴をそのままにしたりすると、そこから雨水が入って雨漏りにつながることがあります。
ほかのテレビ配線に影響することがある
地デジのアンテナとBS・CSのアンテナは、混合器で1本のケーブルにまとめて家の中へ引き込んでいることがよくあります。地デジのアンテナだけを外すつもりでケーブルを切ると、BS・CSまで映らなくなることがあります。配線がどうなっているかわからないときは、業者に確認してもらうのが安心です。
処分の前に確認しておきたいこと
アンテナを処分する前に、次の点を確認しておくと、あとで困ることを防げます。
本当にアンテナが不要になったか
光回線のテレビサービスやケーブルテレビに切り替えた場合でも、契約や配線によっては、一部の部屋や機器でアンテナからの電波を使っていることがあります。すべてのテレビとレコーダーがアンテナなしで映ることを確かめてから撤去を頼みましょう。
BS・CSアンテナも一緒に処分するか
地デジのアンテナと一緒に、ベランダや壁のBS・CSアンテナも処分するなら、同じ日にまとめて頼むと出張費などが一度ですみます。BS・CSアンテナの捨て方はBSアンテナの捨て方はゴミ袋か粗大ごみか?処分方法4選と取り外し費用で詳しく解説しています。
賃貸住宅なら勝手に処分しない
賃貸住宅で、入居したときから付いていたアンテナは建物の設備なので、入居者が勝手に外したり捨てたりしてはいけません。不要な場合は、管理会社や大家さんに相談しましょう。自分で後から付けたアンテナは、退去のときに自分で撤去するのが一般的です。
まとめ
テレビアンテナの処分のポイントをまとめます。
- 何ごみになるかは自治体の分別ルールで決まり、八木式やデザインアンテナは粗大ごみになることが多い
- すでに外してあるなら、自治体の粗大ごみなどに出すのが一番安い(無料〜千円程度が目安)
- マスト・屋根馬・支線・ケーブルは材質や長さが違うので、自治体のルールに合わせて分けて出す
- 屋根の上や2階の壁に付いたままなら、撤去と処分をまとめて業者へ(10,000円〜20,000円程度が目安)
- 見積もりでは、部材の持ち帰りや防水処理まで金額に含まれているかを確認する
- テレビ本体は家電リサイクル法の対象なので、アンテナとは出し方が別になる
屋根の上での取り外しは、転落や雨漏りのリスクがある作業です。無理に自分で外さず、まずは無料の見積もりで、撤去と処分にいくらかかるかを確認してから決めましょう。
※見積もりだけでもOK








