一般的な2階建ての戸建てなら、アンテナ工事ははしごで屋根や壁に上がって作業することが多く、足場を組まずに済むケースがほとんどです。足場が必要になりやすいのは、3階建てで屋根が高い家、屋根の傾きが急な家、はしごを立てる場所がない狭い敷地などです。
アンテナ工事のためだけに家の周りへ足場を組むと、外壁塗装の例では30坪の家で13万〜20万円程度かかるといわれ、アンテナ本体の工事費より高くなることもあります。足場が要るかどうかは現地を見ないと決められないので、まずは無料の現地調査で「足場なしで設置できるか」を確認してもらいましょう。
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アンテナ工事で足場は必要?ふつうははしごで作業する
テレビアンテナの設置・交換・修理では、作業員がはしごを掛けて屋根や壁の高い位置に上がり、安全帯(墜落制止用器具)などで落下を防ぎながら作業するのが一般的です。アンテナの作業は屋根の一部や壁の一か所で終わることが多く、建物全体を囲う足場までは必要ないことがほとんどだからです。
そのため、アンテナ工事の料金表や見積もりには、足場代が最初から含まれていないのがふつうです。逆にいえば、足場が必要な家だと分かった場合は、工事費とは別に費用がかかることがあります。見積もりの段階で「この家は足場なしで作業できるか」をはっきり聞いておくと、あとから予算が大きくふくらむのを防げます。
高い場所での作業には安全対策が欠かせない
労働安全衛生規則では、高さ2m以上の墜落のおそれがある場所で作業するときは、足場などの作業床を設けるか、それが難しい場合は墜落制止用器具を使うなどの対策をとることが求められています。はしごで作業できるかどうかは、屋根の高さや傾き、屋根材の状態を見て業者が安全に作業できるかで判断します。足場の要否は業者ごとに判断が分かれることもあるので、気になる場合は理由も聞いてみましょう。
足場の代わりに高所作業車を使う業者もある
3階建てや、はしごを立てられない狭い敷地では、足場を組まずに高所作業車を使って作業する業者もあります。高所作業車を使うには車を家の近くに止められることが条件で、費用のかかり方も業者によって違います。足場と高所作業車のどちらが安く済むかは現地の条件で変わるので、両方の選択肢があるかを見積もりのときに確認すると比べやすくなります。
「急いで設置したいけれど、うちは足場が要るのか分からない」という場合は、すぐに現地を見に来てくれる業者に相談すると判断が早くなります。
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足場が必要になりやすい家とはしごで済む家
足場が必要かどうかは、家の高さ・屋根の形・屋根材・敷地の広さの組み合わせで決まります。下の表はよくある判断の目安です。最終的には現地で業者が判断します。
| 家や屋根の状態 | 足場の要否の目安 | 理由 |
|---|---|---|
| 一般的な2階建てで屋根の傾きがゆるやか | はしごで済むことが多い | 屋根に上がって安全に歩けるため |
| 2階の外壁やベランダに設置する | はしごで済むことが多い | 作業する場所が低く、屋根に上がらなくてよいため |
| 3階建てで屋根の上に設置する | 足場や高所作業車が必要になることがある | はしごが屋根まで届かない、または安全に掛けられないことがあるため |
| 屋根の傾きが急 | 足場が必要になることがある | 屋根の上で足元が安定せず、すべり落ちる危険があるため |
| 金属屋根や劣化したスレート屋根 | 状態によっては足場や屋根に上がらない方法を検討 | すべりやすい、踏むと割れるおそれがあるため |
| 隣家との間が狭い・建物の周りに地面がない | 高所作業車も使えず足場が必要になることがある | はしごを掛ける角度がとれないため |
3階建ては設置場所の選び方で変わる
3階建ての家でも、必ず足場が必要になるわけではありません。屋根の上ではなく3階のベランダや外壁にアンテナを付ける、屋根に上がりやすい側からはしごを掛けるなど、作業の場所を工夫すればはしごで済むこともあります。ただし3階の外壁は地上から高いため、作業できるかどうかは業者の判断と装備によって変わります。
屋根の状態が悪いときは無理に上がらない
屋根材が割れている、ずれている、苔で滑りやすいといった状態では、屋根に上がること自体が雨漏りや転落の原因になります。こうした家では、足場を組んで屋根を傷めないように作業するか、屋根に上がらない設置方法に切り替えるかを業者と相談しましょう。
アンテナ工事の足場代の相場
アンテナ工事のために足場を組む場合の費用は、組む範囲(家の一面だけか、家全体か)や家の大きさ、地域によって大きく変わります。アンテナ工事だけの足場代には決まった相場が見当たらず、業者により異なるため、見積もりで必ず確認してください。参考として、家全体に足場を組む外壁塗装の例と、アンテナ工事そのものの費用の目安を表にまとめました。
| 費用の項目 | 目安 |
|---|---|
| 家全体の足場(外壁塗装の場合の1㎡あたり) | 600円〜1,200円程度(飛散防止ネットが別にかかることもある) |
| 家全体の足場(外壁塗装の場合の30坪程度の家) | 13万円〜20万円程度 |
| アンテナ工事のために一部だけ組む足場 | 決まった相場はない。範囲によって変わるため業者により異なる |
| 高所作業車を使う場合 | 業者により異なる。工事費に含まれることも、別料金のこともある |
| 地デジアンテナの新設工事(参考) | 1万円台後半〜5万円程度(アンテナの種類や部材で変わる) |
表のとおり、家全体の足場はアンテナ工事の費用を大きく上回ることがあります。足場が必要と言われた場合は、本当に家全体に組む必要があるのか、一面だけや高所作業車で対応できないのかを確認し、ほかの業者の見積もりとも比べてみましょう。
見積もりで確認しておきたいこと
- 足場や高所作業車が必要か、必要ならその理由
- 足場代や高所作業費が工事費に含まれているか、別料金か
- 足場を組む範囲と、組み立て・解体にかかる日数
- 足場なしでできる設置場所(壁面・ベランダ・屋根裏)がないか
- 見積もりのあとに追加料金がかかることはあるか
足場なしで設置できる方法
足場が必要と言われても、アンテナを付ける場所を変えれば足場なしで済むことがあります。どの方法も電波の受信状態に左右されるため、受信レベルを測ってから決めるのが前提です。
外壁やベランダに付ける
デザインアンテナを外壁の2階あたりに付けたり、BS・CSアンテナをベランダの手すりに付けたりする方法なら、屋根に上がらずにはしごやベランダから作業できます。屋根の高さに関係なく作業しやすいので、3階建てや急な屋根の家でも選びやすい方法です。ただし壁に穴を開けて金具を固定するため、防水処理が大切です。外壁に付けるときの注意点はテレビアンテナを外壁に付けても大丈夫?穴・雨漏りの注意点と費用で詳しく解説しています。
屋根裏に入れる
屋根裏にスペースがあれば、地デジアンテナを屋根裏に設置する方法もあります。屋外での高所作業がないので足場は要らず、雨風や雪でアンテナが傷むこともありません。一方で、屋根材や断熱材で電波が弱まるため、電波の強い地域でないと映らないことがあります。金属屋根や、アルミの断熱材を使っている家では向かないことが多いです。また、BS・CSアンテナは屋根裏では受信できません。
受信状態によっては屋根の上が必要なことも
電波が弱い地域や、周りに高い建物がある場所では、壁面や屋根裏では十分に映らず、高い位置に八木式アンテナを立てるしかないこともあります。その場合でも、高所作業車が使えるか、家の一面だけの足場で済むかなど、費用を抑える方法がないかを相談してみましょう。
外壁塗装や屋根工事の足場があるときに合わせる
外壁塗装や屋根の葺き替えでは、家の周りに足場を組むのが一般的です。その足場があるうちにアンテナの設置・交換・撤去をすれば、アンテナ工事のために足場を組む費用をかけずに、屋根の上でも安全に作業しやすくなります。屋根が高い家や急な屋根の家で、近いうちに外壁や屋根の工事を予定しているなら、日程を合わせることを考えてみましょう。
足場を使わせてもらえるかは先に相談する
足場は塗装業者や屋根業者が用意したものなので、アンテナ工事業者が使ってよいか、使う場合に費用がかかるかは、施工業者と事前に相談しておく必要があります。また、足場の解体日が決まっているため、アンテナ工事の作業日は余裕をもって合わせましょう。工事が終わったら、足場が残っているうちにすべてのテレビの映りを確認しておくと安心です。
外壁塗装のときのアンテナの扱いは外壁塗装でアンテナは撤去する?取り外し・再設置の判断と費用相場、屋根の葺き替えのときは屋根葺き替えでアンテナはどうする?撤去・再設置の費用と頼む先で詳しく紹介しています。
足場があっても自分で屋根に上がらない
足場があると屋根に上がりやすく見えますが、アンテナの取り外しや向きの調整を自分でするのは危険です。足場は作業する業者のために組まれたもので、慣れていない人が上がると転落のおそれがあります。アンテナの作業は必ず業者に任せましょう。
足場が必要か相談できるおすすめのアンテナ工事業者
足場が要るかどうかや、足場なしで設置できる場所があるかは、現地を見てもらうのが一番確実です。見積もりをもとに頼むかどうかを決められる業者を紹介します。
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まとめ
アンテナ工事は、一般的な2階建てならはしごで作業できることが多く、足場が必要になるのは3階建て・急な屋根・狭い敷地など一部のケースです。足場が必要と言われたら、理由と費用を確認し、足場なしでできる方法がないかを相談しましょう。
- ふつうのアンテナ工事は、はしごと安全帯で作業するため足場代はかからないことが多い
- 3階建てや急な屋根、はしごを掛けられない敷地では足場や高所作業車が必要になることがある
- 家全体の足場は30坪程度の家で13万円〜20万円程度が目安で、アンテナ工事費より高くなることもある
- 外壁・ベランダ・屋根裏に設置場所を変えれば足場なしで済むことがある
- 外壁塗装や屋根工事の足場があるときに合わせれば、足場代をかけずに作業しやすい
足場が要るかどうかは、家の形や屋根の状態を見てもらわないと分かりません。まずは現地調査と見積もりが無料の業者に、足場なしで設置できるかを確認してもらいましょう。
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