今あるテレビアンテナを別の場所へ移す「移設」の費用は、同じ家の中で地デジアンテナを移すなら15,000円〜40,000円程度、引っ越し先へ持っていくなら地デジのみで30,000円〜50,000円程度、地デジとBS・CSのセットで50,000円〜70,000円程度がひとつの目安です。
金額を左右するのは、移す先が屋根の上か壁面か屋根裏か、今の金具やケーブルをそのまま使えるか、移した先で電波が足りるかの3つです。アンテナが10年以上たっている場合は、移設より新しいアンテナに替えたほうが結果的に安くすむこともあります。
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テレビアンテナの移設が必要になる主なケース
アンテナの移設を考えるきっかけは、大きく分けて「家の工事や設備の都合で今の場所に置けなくなった」場合と、「見た目や映りを良くしたい」場合、そして「引っ越し先に持っていきたい」場合の3つです。よくあるケースと、移す先の例をまとめました。
| きっかけ | よくある移設先 |
|---|---|
| 屋根の葺き替えやカバー工法、外壁塗装をする | 工事の間だけ外して、終わったら同じ場所か別の場所に付け直す |
| 太陽光パネルを載せたい・アンテナの影が気になる | 屋根の別の位置、壁面、屋根裏 |
| 屋根の上のアンテナが目立つ・台風が心配 | 壁面(デザインアンテナに替えることが多い)、屋根裏 |
| 隣に建物が建ってBSが映らなくなった | 南西の空が開けている別の壁面やベランダ |
| 引っ越しで今のアンテナを持っていきたい | 引っ越し先の屋根の上や壁面 |
太陽光パネルの設置にあわせてアンテナを動かす場合の考え方は、太陽光パネルでアンテナが邪魔?発電効率を守るなら設置移動で詳しく解説しています。
屋根や外壁の工事とあわせるときは順番に注意
屋根の葺き替えや外壁塗装の場合、リフォーム会社がアンテナを外して付け直してくれることもありますが、付け直したあとに向きがずれて映りが悪くなる例もあります。工事の前に「アンテナの取り外しと再設置は誰がやるのか」「映りの確認までしてくれるのか」を確認しておきましょう。足場がある間にアンテナ工事をすませると、高所作業の費用を抑えやすくなります。
アンテナ移設の費用相場
アンテナの移設費用は、「今のアンテナの取り外し」「新しい場所への取り付け」「向きの調整」の3つの作業を合計した金額になります。複数の業者の料金情報をもとにした目安は次のとおりです。
作業ごとの費用の目安
| 作業内容 | 費用の目安 |
|---|---|
| 今あるアンテナの取り外し | 5,000円〜10,000円程度 |
| 地デジアンテナの再設置 | 15,000円〜22,000円程度 |
| BS・CSアンテナの再設置 | 12,000円〜22,000円程度 |
| 向きの調整・補強 | 8,000円〜10,000円程度 |
| ブースターの設置(必要な場合) | 8,000円〜28,000円程度 |
| 使わなくなった部材の処分 | 2,000円〜5,000円程度 |
移設のパターン別の総額の目安
| 移設のパターン | 総額の目安 |
|---|---|
| 地デジアンテナを同じ屋根の別の位置へ移す | 15,000円〜35,000円程度 |
| 屋根の上の地デジアンテナを壁面へ移す | 20,000円〜40,000円程度 |
| 屋根の上の地デジアンテナを屋根裏へ移す | 20,000円〜45,000円程度 |
| BS・CSアンテナだけを別の壁面やベランダへ移す | 12,000円〜30,000円程度 |
| 引っ越し先へ地デジアンテナを移す | 30,000円〜50,000円程度 |
| 引っ越し先へ地デジとBS・CSのセットを移す | 50,000円〜70,000円程度 |
表の金額は目安で、業者や地域、家の形によって変わります。屋根上から壁面へ移すときは壁面用の金具が、屋根裏へ移すときは屋根裏用の取り付け金具や配線の引き直しが必要になるため、そのぶん同じ屋根の上で動かすより高くなりやすくなります。
追加でかかりやすい費用
次のような場合は、上の金額に追加費用がかかることがあります。
- 3階建てや急な屋根など、高所の作業になる場合(10,000円〜30,000円程度)
- 移す先までケーブルが届かず、引き直しが必要な場合(5,000円〜15,000円程度。壁の中に隠す配線はさらに上がる)
- 今の金具がさびていて使えず、新しい金具やマストに替える場合
- 移した先で電波が足りず、ブースターや高性能のアンテナが必要になった場合
見積もりを取るときは「移設」であることと、移したい場所を伝えたうえで、取り外し・再設置・調整・処分のどこまでが金額に含まれているかを確認しましょう。条件をそろえて2〜3社を比べると、相場から外れた金額にも気づきやすくなります。
※工事後のチャンネル設定まで対応
移設すると映りが変わることがある理由
アンテナは、今の場所で電波がしっかり届くように向きや高さを合わせて設置されています。場所を変えると、同じアンテナでも受信できる電波の強さが変わり、移設したあとに「一部のチャンネルだけ映らない」「ときどきブロックノイズが出る」といった症状が出ることがあります。
移す先によって電波の受けやすさが違う
一般に、屋根の上は周りの建物の影響を受けにくく、電波をいちばん受けやすい場所です。壁面や屋根裏は見た目がすっきりする一方で、屋根の上より低い位置になったり、屋根材や壁が電波をさえぎったりするため、電波が弱い地域では十分に映らないことがあります。設置場所ごとの向き・不向きはテレビアンテナの設置場所はどこがいい?屋根上・壁面・屋根裏を比較で詳しく比べています。
移設の前に電波の強さを測ってもらう
移設で失敗しないためには、工事の前に、移したい場所で測定器を使って電波の強さを確認してもらうことが大切です。業者に頼むと、候補の場所ごとに電波を測ったうえで、今のアンテナのまま移せるか、ブースターが必要か、アンテナの種類を変えたほうがよいかを判断してくれます。引っ越し先の場合も、送信所の方向や距離が変わるため、今の家で映っていたアンテナがそのまま使えるとは限りません。
BSアンテナだけを移設するときのポイント
BS・CSアンテナは、南西の方向にある放送衛星に向けて設置します。地デジアンテナより小さく、壁面やベランダにも付けやすいため、BSアンテナだけを移したいという相談もよくあります。
注意したいのは、移した先で南西の空が開けているかどうかです。BSの電波は、建物や木、ベランダの屋根などで少しでもさえぎられると映らなくなります。隣に家が建った、木が伸びたといった理由で映らなくなった場合は、さえぎるものがない高さや壁面を探して移すことになります。
また、アンテナのケーブルの長さが変わると、テレビやレコーダーからアンテナへの電源供給の設定や、分配器・ブースターの配線を見直す必要が出ることもあります。BSアンテナの付け替えの手順と費用はBSアンテナ付け替えの費用相場は?失敗しない手順と業者の選び方でもまとめています。
移設より新しいアンテナに替えたほうがよいケース
移設はアンテナ本体を買わないぶん、新しく設置するより安くすみやすい工事です。ただし、次のような場合は新しいアンテナに替えたほうが、結果的に費用を抑えられることがあります。
| 状況 | 新しいアンテナを検討したほうがよい理由 |
|---|---|
| アンテナを使い始めて10年以上たっている | アンテナの寿命は10年前後とされることが多く、移設してすぐに交換が必要になると工事費が二重にかかる |
| アンテナや金具にさびや曲がりがある | 取り外しのときに部品が折れたり、付け直しても強度が足りなかったりすることがある |
| 屋根上の八木式アンテナを壁面に移したい | 大きな八木式アンテナは壁面に向かないため、デザインアンテナに替えるのが一般的 |
| 移す先で電波が弱い | ブースターや高性能のアンテナが必要になり、移設の追加費用が新設と変わらなくなる |
見積もりのときに「移設した場合」と「新しいアンテナに替えた場合」の両方の金額を出してもらうと、どちらが得かを比べやすくなります。
アンテナの移設を自分でしないほうがよい理由
アンテナの取り外しや付け直しは、一見すると簡単そうに見えますが、自分で行うのはおすすめできません。主な理由は次のとおりです。
屋根の上の作業は転落の危険が大きい
屋根の上や2階の壁面での作業は、慣れていない人にとって転落の危険が大きい作業です。取り外したアンテナや金具を落とすと、家族や通行人、隣の家に当たるおそれもあります。
向きの調整には測定器が必要
アンテナは、少し向きがずれただけで映るチャンネルが減ったり、天気によって映らなくなったりします。テレビのアンテナレベルの表示だけで合わせるのは難しく、業者は専用の測定器で電波の強さと品質を確認しながら調整しています。
固定や防水が不十分だと雨漏りや倒壊につながる
壁面に移すときは外壁にねじ穴を開けることになり、防水処理が不十分だと雨漏りの原因になります。屋根の上でも、支線や金具の固定が甘いと、台風や強風でアンテナが倒れることがあります。業者に頼めば、電波の確認から固定、防水処理、工事後の保証まで任せられます。
アンテナの移設におすすめのアンテナ工事業者
アンテナの移設は、移す先で電波を測り、今のアンテナを使えるかどうかの判断から相談できる業者を選ぶのが安心です。現地調査や見積もりを無料で受けられる業者を紹介します。
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まとめ
テレビアンテナの移設費用のポイントをまとめます。
- 同じ家の中で地デジアンテナを移すなら15,000円〜40,000円程度、BSアンテナだけなら12,000円〜30,000円程度が目安
- 引っ越し先へ移す場合は、地デジのみで30,000円〜50,000円程度、地デジとBS・CSのセットで50,000円〜70,000円程度
- 壁面や屋根裏へ移すときは、金具や配線の引き直しで同じ屋根の上より高くなりやすい
- 場所を変えると映りが変わることがあるので、移す前に電波の強さを測ってもらう
- 10年以上使ったアンテナやさびのあるアンテナは、新しいアンテナに替えたほうが得なこともある
- 高所作業や向きの調整、防水処理が必要なため、移設は業者に任せるのが安心
移したい場所で映るかどうかと、移設と新設のどちらが安いかは、現地で見てもらうのがいちばん確実です。まずは無料の現地調査・見積もりで、費用と移す場所を相談してみましょう。
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