「テレビアンテナにはどんな種類があるの?」「一戸建てならどれを選べばいいの?」と、新築やアンテナの交換を前に迷っていませんか。見た目だけで選ぶと、引き渡し後に「映りが不安定」「BSが見られない」と困ることもあります。
結論から言うと、一戸建てのテレビアンテナは、地デジ用の八木アンテナ・デザインアンテナ・ユニコーンアンテナ・室内アンテナと、BS・CS用のパラボラアンテナが基本です。どれが合うかは「自宅の電波の強さ」「外観へのこだわり」「BS・CSを見るかどうか」「予算」の4つで決まり、最終的には現地で電波を測って選ぶのが確実です。
この記事では、テレビアンテナの種類を一覧表で比較したうえで、それぞれの特徴、一戸建てに合う選び方、本体と工事費を含めた費用の相場、相談先の業者までをまとめています。
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テレビアンテナの種類は大きく5つ|一覧表で比較
テレビアンテナは、受信する放送によって「地デジ用」と「BS・CS用」に分かれます。地デジとBS・CSは電波の届き方がまったく違うため、両方を見たい場合はアンテナを2つ設置するのが一般的です。
| 種類 | 受信する放送 | 主な設置場所 | 受信性能 | 見た目 | 費用感 |
|---|---|---|---|---|---|
| 八木アンテナ | 地デジ | 屋根の上 | 高い(弱い電波にも対応しやすい) | 目立ちやすい | 比較的安い |
| デザインアンテナ | 地デジ | 外壁・ベランダ・屋根裏 | 八木よりやや低め | 外壁になじむ | 八木より高め |
| ユニコーンアンテナ | 地デジ | 屋根の上・軒下の外壁 | 控えめ(強・中電界向け) | 目立ちにくい | 高めになりやすい |
| 室内アンテナ | 地デジ | テレビの近く・窓際 | 低い(電波の強い地域向け) | 屋外から見えない | 本体代のみで済むことが多い |
| BS・CSアンテナ(パラボラ) | BS・110度CS | ベランダ・外壁・屋根の上 | 南西の空が開けていれば安定 | 皿型で目立つ | 地デジに追加して設置 |
ひとことで言えば、映りの安定と費用の安さなら八木アンテナ、外観なら壁面のデザインアンテナやユニコーンアンテナという関係です。室内アンテナは手軽ですが、一戸建てのメインのアンテナとして使えるのは電波がかなり強い地域に限られます。
ただし、同じ地域でも家の向きや周りの建物によって受信できる電波の強さは変わります。「デザインアンテナにしたいけれど映るか心配」という場合は、まず現地で電波を測ってもらい、設置場所ごとの受信レベルを見てから決めると失敗がありません。
地デジアンテナの種類と特徴
ここからは、地デジアンテナの4種類と、屋根裏に設置する方法の特徴を見ていきます。
八木アンテナ:受信性能が高く費用も抑えやすい
魚の骨のような形をした、昔からある地デジアンテナです。屋根の上に「屋根馬」という台とポール(支柱)を据えて、その先に取り付けるのが一般的です。素子(横に並ぶ短い棒)の数が多いモデルほど受信性能が高く、送信所から遠い地域や、周りに建物が多い場所でも映りを確保しやすいのが強みです。
一方で、屋根の上で目立つため外観にこだわる人には好まれにくく、風雨や雪を直接受けるので、台風のあとに向きがずれたり傾いたりすることがあります。
デザインアンテナ:外観になじむ壁面設置の定番
薄い箱型の地デジアンテナで、外壁やベランダに取り付けます。外壁の色に合わせて色を選べる製品が多く、新築の戸建てでよく選ばれています。屋根に上らずに設置でき、風や雪の影響を受けにくいのもメリットです。
ただし、八木アンテナより低い位置に付くことが多く、受信性能もやや控えめなため、電波の弱い地域や、電波の来る方向に高い建物がある家では映りが足りないことがあります。デメリットと後悔しない選び方はデザインアンテナのデメリットとは?後悔しない選び方と費用相場で詳しく解説しています。
ユニコーンアンテナ:屋根の上でも目立ちにくいポール型
細い円柱(ポール)のような形をした地デジアンテナです。屋根の上や軒下の外壁など、デザインアンテナより高い位置に取り付けやすく、それでいて見た目が目立ちにくいのが特徴です。風を受ける面が小さいため、強風の影響も受けにくい形をしています。
反面、受信性能は控えめで、電波の強い〜中程度の地域向けです。本体と工事費も八木アンテナより高めになりやすい傾向があります。メリット・デメリットの詳細はユニコーンアンテナのデメリットとは?八木・デザインとの比較と費用にまとめています。
室内アンテナ:工事不要だが一戸建てには不向きなことが多い
テレビの近くや窓際に置いて、テレビとケーブルでつなぐだけで使えるアンテナです。工事がいらず、本体も数千円程度から購入できます。ただし、屋外のアンテナに比べて受信性能は低く、送信所に近い電波の強い地域でないと安定して映らないことが多いです。
また、一戸建てで複数の部屋のテレビを見たい場合、室内アンテナでは基本的に1台ずつの対応になります。家全体のテレビを見るなら、屋外のアンテナを立てて各部屋に配線するのが一般的です。
屋根裏設置:外から見えないが条件を選ぶ
デザインアンテナや八木アンテナを屋根裏(天井裏)に設置する方法もあります。外観を一切損なわず、風雨による劣化もほとんどありません。ただし、屋根材や断熱材によっては電波が弱まり、太陽光パネルや金属系の屋根材だと受信が難しいこともあるため、電波の強さと屋根の構造の両方を確認したうえで選ぶ必要があります。
BS・CSアンテナ(パラボラアンテナ)の特徴
BS放送と110度CS放送は、赤道上空の衛星から届く電波を受信します。そのため、BS・CSを見るには地デジアンテナとは別に、お皿の形をしたパラボラアンテナが必要です。地デジアンテナでBS・CSは受信できず、反対にパラボラアンテナで地デジは受信できません。
BS・CSアンテナを選ぶときのポイントは次の3つです。
南西の空が開けているか
衛星のある南西の方向に、建物や木などの障害物があると受信できません
4K8K放送に対応しているか
BS・CSの4K8K放送の一部のチャンネルは、2K・4K・8K対応のアンテナでないと見られません
設置場所
ベランダの手すりや外壁、屋根の上のポールに取り付けます。一般的な戸建てでは直径45cm前後のタイプが多く使われています
新築で地デジアンテナを設置するときにBS・CSアンテナも同時に付けると、配線をまとめられ、別々に頼むより工事費を抑えやすくなります。将来見るかもしれない場合は、見積もりの段階で「BS・CSも付けた場合」の金額を出してもらうと比較しやすいです。
一戸建てに合うテレビアンテナの選び方
アンテナの種類は、次の4つのポイントで絞り込むと決めやすくなります。
1. 電波の強さ
送信所や中継局からの距離、山や高い建物の陰になっていないか。電波が弱ければ八木アンテナが第一候補です
2. 外観へのこだわり
屋根の上にアンテナを見せたくないなら、デザインアンテナ・ユニコーンアンテナ・屋根裏設置を検討します
3. BS・CSを見るか
見るならパラボラアンテナの設置場所(南西の空が開けているか)も一緒に確認します
4. 予算
本体と工事費の合計は八木アンテナが安く、デザインアンテナ・ユニコーンアンテナは高めになりやすいです
状況別に向いているアンテナをまとめると、次のとおりです。
| こんな家・こんな希望なら | 向いているアンテナ |
|---|---|
| 送信所から遠い、山の陰など電波が弱い地域 | 八木アンテナ(素子数の多いモデル) |
| 費用をできるだけ抑えたい・映りの安定を優先したい | 八木アンテナ |
| 電波が強めの地域で、新築の外観を重視したい | デザインアンテナ |
| 住宅が密集していて壁面では電波が取りにくいが、見た目も気になる | ユニコーンアンテナ |
| 外から一切見せたくない・屋根の構造が電波を通しやすい | 屋根裏設置 |
| 送信所の近くで、テレビ1台だけ見られればよい | 室内アンテナ |
| BS・CSや4K8K放送も見たい | 地デジアンテナ+BS・CSアンテナ(4K8K対応) |
八木アンテナとデザインアンテナで迷っている場合は、八木アンテナとデザインアンテナの違いは?比較表で選び方と費用を解説で、項目ごとの違いと判断基準を詳しく紹介しています。
なお、自分で判断するのが難しいのが「電波の強さ」です。ネット上の電波の目安だけでは、隣家や木の影響までは分かりません。アンテナ工事業者の多くは、見積もりの前に専用の測定器で受信レベルを測ってくれるので、その結果をもとに種類と設置場所を決めるのが確実です。
テレビアンテナの種類別の費用相場
テレビアンテナの費用は、本体代に加えて取り付け工事費、配線、必要に応じてブースター(電波を増幅する機器)などがかかります。業者に依頼した場合の目安は次のとおりです。
| 工事の内容 | 費用の目安(本体・工事費込み) |
|---|---|
| 八木アンテナの新規設置(地デジのみ) | 15,000円〜50,000円程度 |
| デザインアンテナの新規設置(地デジのみ) | 20,000円〜60,000円程度 |
| ユニコーンアンテナの新規設置(地デジのみ) | 30,000円〜70,000円程度 |
| 室内アンテナ(本体を購入して自分で設置) | 1,000円〜7,000円程度(本体代) |
| BS・CSアンテナの追加設置 | 15,000円〜40,000円程度 |
| 地デジ+BS・CSアンテナのセット設置 | 40,000円〜90,000円程度 |
| ブースターの追加 | 15,000円〜30,000円程度 |
| 既存アンテナの撤去・処分(交換時) | 3,000円〜15,000円程度 |
金額は業者・製品・設置場所・配線の長さによって変わります。特に、電波が弱くてブースターが必要になる場合や、テレビを見る部屋が多い場合は費用が上がりやすいです。また、屋根の形や高さによっては作業の難しさで料金が変わることもあります。
費用を抑えるコツは、2〜3社から見積もりを取り、同じ条件(アンテナの種類・設置場所・BS・CSの有無・ブースターの有無)で比べることです。見積もりに含まれる項目と、見積もり後に追加料金が出ないかも確認しておきましょう。
※工事後のチャンネル設定まで対応
アンテナの種類選びの相談におすすめのアンテナ工事業者
どの種類が自宅に合うかは、実際に電波を測ってみないと判断しにくいものです。現地調査や見積もりの相談ができる業者を紹介します。
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|---|---|
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テレビアンテナの種類に関するよくある質問
テレビアンテナは何年くらい使えますか?
使う環境によって変わりますが、屋根の上で風雨を受ける八木アンテナは10年前後、壁面に付けるデザインアンテナは10〜20年程度が目安と言われます。海の近くや雪の多い地域では、錆や劣化が早く進むことがあります。
今の八木アンテナをデザインアンテナに替えられますか?
電波の強さが十分であれば交換できます。ただし、八木アンテナで映っていた家でも、壁面の低い位置では電波が足りないことがあるため、交換前に設置予定の場所で受信レベルを測ってもらうことが大切です。古いアンテナの撤去・処分費がかかる点も見積もりで確認しましょう。
地デジアンテナ1本でBS・CSも見られますか?
見られません。地デジとBS・CSは電波の種類と届く方向が違うため、BS・CSを見るにはパラボラアンテナが別に必要です。2つのアンテナの配線は、混合器という機器で1本にまとめて室内に引き込むのが一般的です。
まとめ
テレビアンテナの種類と選び方のポイントをまとめます。
- 一戸建ての地デジアンテナは、八木・デザイン・ユニコーン・室内の4種類が基本。屋根裏に設置する方法もある
- BS・CSを見るには、地デジアンテナとは別にパラボラアンテナが必要
- 映りの安定と費用の安さなら八木アンテナ、外観ならデザインアンテナやユニコーンアンテナ
- 室内アンテナは電波の強い地域向けで、一戸建て全体のテレビを見るには不向きなことが多い
- どの種類が合うかは電波の強さで決まるため、現地で受信レベルを測ってから選ぶのが確実
- 費用は2〜3社の見積もりを同じ条件で比べる
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