「雪が降り始めたら、BSだけ急に映らなくなった」「雪がやんだのに、BS放送のエラーが消えない」と困っていませんか。BS・CS放送は衛星から届く電波を受けているため、雪の影響を地デジよりも受けやすく、冬になると同じ悩みを抱える人が増えます。
結論から言うと、雪が降っている間だけ映らないなら、天候の回復を待てば戻ることがほとんどです。一方で、雪がやんでも戻らない場合は、アンテナに雪が付いたままになっているか、雪の重みや落雪でアンテナの向きがずれた・壊れた可能性があります。対策としてはカバーや撥水スプレーが知られていますが、使い方を誤ると逆に映りが悪くなることもあるため注意が必要です。
この記事では、雪でBSアンテナが映らなくなる仕組み、雪がやめば戻るかどうかの見分け方、自分でできる確認と安全な雪対策、雪で壊れたときの火災保険の考え方、修理・交換の費用相場をまとめています。
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雪でBSアンテナが映らなくなる仕組み
BSアンテナが雪で映らなくなる原因は、大きく分けて次の3つです。どれが起きているかで、待てば直るのか、修理が必要なのかが変わります。
降っている雪や雪雲で電波が弱まる
BS・CS放送は、赤道の上空約36,000kmにある衛星から届く電波を受信しています。この電波は周波数が高く、空気中の水分に吸収・散乱されやすい性質があります。そのため、強い雨や雪が降っている間は電波が弱まり、ブロックノイズが出たり、「受信できません」といったメッセージが出たりします。水分を多く含んだ湿った雪は、特に影響が大きいといわれています。
この場合は、アンテナ自体に問題はないため、雪がやんで雲が薄くなれば自然に映るようになります。雨の日に起きる同じ現象については大雨でBSアンテナが映らない原因|雨がやんでも戻らない時の対策で詳しく解説しています。
アンテナに雪が付いて電波をさえぎる(着雪)
BSアンテナのお皿(反射鏡)や、電波を受け取るコンバーター(受信部)に雪が付くと、電波がさえぎられて受信レベルが下がります。風のない日に湿った雪が降ると、お皿の表面にべったりと雪が付きやすくなります。この「着雪」は雪がやんだ後も残るため、天気が回復しても映らない原因になります。
雪の重みや落雪でアンテナの向きがずれる・壊れる
BSアンテナは、向きが少しずれただけでも映らなくなる繊細なアンテナです。雪の重みでアームが下を向いたり、屋根から落ちてきた雪がぶつかったりすると、向きがずれたり、金具やアームが曲がったりします。雪が溶けた水がコンバーターや接続部に入り込み、接触不良を起こすこともあります。この場合は、雪が溶けても映らない状態が続きます。
雪がやんで時間がたっても映らない、アンテナが傾いて見えるといった場合は、向きの調整や部品の交換が必要になっている可能性があります。急いで直したいときは、早めに業者に点検を依頼しましょう。
※工事後のチャンネル設定まで対応
雪がやめば戻る?戻らない?見分け方
雪の日にBSが映らないとき、まず確認したいのは「今も雪が降っているか」と「地デジは映っているか」です。下の表を目安に、待つべきか修理を考えるべきかを判断しましょう。
| 状況 | 考えられる原因 | 対応の目安 |
|---|---|---|
| 雪が強く降っている間だけBSが映らない | 雪や雪雲による電波の減衰 | 天候の回復を待つ |
| 雪はやんだが、アンテナに雪が付いたまま | 着雪で電波がさえぎられている | 雪が溶けるのを待つ。手が届く安全な場所なら雪を払う |
| 雪が溶けてもBSが映らない | 向きのずれ、コンバーターや接続部の不具合 | アンテナレベルを確認し、低ければ業者に点検を依頼 |
| アンテナが傾いている・曲がっている | 雪の重みや落雪による破損 | 触らずに業者へ。自然災害なら火災保険の対象になり得る |
| BSも地デジも映らない | ブースターの電源、配線、テレビ側の不具合など | 電源や配線、テレビの設定を確認 |
テレビの「アンテナレベル(受信強度)」の画面で、晴れている日の数値と比べるのも有効です。天気が回復しているのにレベルが大きく下がったままなら、アンテナ側に原因があると考えられます。アンテナレベルの見方はテレビの取扱説明書で確認できます。
自分でできる確認と対処
雪でBSが映らないときに、自分でできるのは次のような確認です。屋根の上や、はしごが必要な高い場所のアンテナには絶対に近づかないでください。雪が積もった屋根やベランダの手すりは非常に滑りやすく、転落事故につながります。
1. 天候の回復を待つ
雪が降っている間は、何をしても改善しないことがあります。まずは雪がやんでしばらく様子を見ましょう。
2. アンテナレベルを確認する
雪がやんだ後にテレビのアンテナレベルを確認し、晴れの日と比べてどれくらい下がっているかを見ます。
3. 地上から見える範囲でアンテナの様子を見る
窓やベランダの室内側、地上から、お皿に雪が付いていないか、向きや角度が変わっていないかを確認します。
4. ベランダの手が届く位置なら雪をそっと払う
足元が安全で、身を乗り出さずに手が届く場合に限り、柔らかいほうきなどで雪を軽く払います。アンテナを押したり叩いたりすると向きがずれるため、力を入れないことが大切です。
5. テレビとレコーダーの電源を入れ直す
電波が戻っても表示がおかしい場合は、電源プラグを抜いてしばらく待ってから差し直すと改善することがあります。
お湯をかけて雪を溶かす方法は、水がコンバーターや接続部に入ったり、すぐに凍って再び着雪の原因になったりするためおすすめできません。雪を払っても映らない、払ったときに向きがずれてしまったという場合は、無理に自分で角度を直そうとせず、業者に調整を頼みましょう。
BSアンテナの雪対策|カバー・撥水スプレー・設置場所
雪の多い地域では、事前に対策をしておくと着雪によるトラブルを減らせます。ただし、どの方法も雪を完全に防げるわけではなく、雪が降っている間の電波の減衰は防げない点は理解しておきましょう。
アンテナカバーを付ける
BSアンテナのお皿全体を覆う専用のカバーが市販されています。お皿に雪が直接積もるのを防ぎ、付いた雪が滑り落ちやすくなります。選ぶときは、お使いのアンテナの大きさ(45cm型など)に合うものを選び、風でばたつかないようにしっかり固定することが大切です。カバーを付けた後は、アンテナレベルが下がっていないかを必ず確認しましょう。
撥水スプレー・着雪防止スプレーを使う
お皿の表面に撥水スプレーや雪離れをよくするスプレーを塗る方法もあります。軽い雪なら滑り落ちやすくなりますが、大雪では効果が追いつかないことが多く、効果も長くは続きません。厚く塗りすぎると受信に影響するおそれがあり、アンテナメーカーが推奨している方法ではない点にも注意が必要です。屋根の上など高い場所のアンテナに自分で塗るのは危険なので、業者に相談しましょう。
ビニール袋などの自作カバーは注意が必要
ビニール袋やゴミ袋をかぶせる自作の対策も知られていますが、おすすめはできません。袋がたるんでいると雪や水がたまりやすく、袋の中に結露した水分が受信を妨げることもあります。風で袋があおられるとアンテナの向きがずれたり、劣化した袋が破れて飛んでいったりするおそれもあります。試す場合は手が届く安全な場所に限り、付けた後にアンテナレベルが下がっていないかを必ず確認してください。
設置場所や向きを見直す
屋根の軒先の真下など、屋根からの落雪が直撃する場所にBSアンテナがあると、雪のたびに向きがずれやすくなります。毎年のように雪で映らなくなる場合は、落雪の当たらない壁面やベランダへの移設を検討するのもひとつの方法です。ただし、BSアンテナは南西の方向に建物や木などの障害物がないことが条件になるため、移設できる場所は限られます。受信レベルを測ったうえで場所を決められる業者に相談するのが確実です。
雪だけでなく、強風に備えた固定の強化も一緒に考えておくと安心です。強風への備えはBSアンテナの台風対策ガイド!倒壊防止の事前準備と映らない時の対処法でまとめています。
雪下ろし・落雪でアンテナを壊さないために
雪の多い地域では、屋根の雪下ろしでアンテナを傷めてしまうケースもあります。雪下ろしをするときは、次の点に気をつけましょう。
- アンテナや支線(ワイヤー)の周りの雪は無理に下ろさない
- スコップやスノーダンプをアンテナやケーブルに当てない
- アンテナにつかまったり、支線に体重をかけたりしない
- 雪下ろしを業者に頼む場合は、アンテナの位置を事前に伝えておく
雪下ろしの最中にアンテナが曲がってしまった場合は、自分で元に戻そうとせず、業者に点検を依頼してください。曲がったアンテナの直し方や費用は雪下ろしで曲がったアンテナの修理はどうする?安く安全に直す方法で解説しています。
雪でアンテナが壊れたら火災保険は使える?
雪の重みや落雪でアンテナが壊れた場合は、火災保険の「雪災」の補償の対象になる可能性があります。火災保険の補償の対象になり得るのは、台風・強風・雪・落雷などの自然災害でアンテナが壊れた場合です。
経年劣化は対象外
金具の錆や古くなったことによる傷みは補償されないのが基本です。雪の後に壊れていても、劣化が主な原因と判断されると対象外になることがあります。
契約内容によって変わる
雪災が補償に含まれているか、自己負担額(免責金額)がいくらかは、契約によって異なります。
申請は契約者本人が行う
保険の申請は、契約者本人が保険会社に対して行います。業者は見積書や被害状況の写真の準備などで協力してくれることがあります。
保険金が支払われるかどうか、いくら支払われるかは保険会社の判断によるため、保険で修理費がすべてまかなえるとは限りません。まずはご自身の保険証券や契約内容を確認し、保険会社に相談しましょう。被害の状況が分かる写真を、修理の前に撮っておくと申請の際に役立ちます。
雪で傷んだBSアンテナの修理・交換費用の相場
雪によるBSアンテナの修理費用は、向きの調整だけで済むか、部品や本体の交換が必要かで変わります。下の表は、複数のアンテナ工事業者の料金表や工事費用の情報サイトをもとにした一般的な目安です。
| 作業内容 | 費用の目安 |
|---|---|
| 点検・現地調査 | 無料〜数千円程度(無料の業者も多い) |
| BSアンテナの角度調整 | 5,000円〜20,000円程度 |
| 固定金具の交換・締め直しを含む調整 | 10,000円〜25,000円程度 |
| BSアンテナの交換(本体代込み) | 20,000円〜35,000円程度 |
| 落雪の当たらない場所への移設 | 15,000円〜30,000円程度(配線の引き直しで変動) |
| 高所作業の割増(3階建て・急勾配の屋根など) | 5,000円〜20,000円程度 |
積雪が多い時期は、屋根の上の作業ができず、雪が落ち着くまで工事を待つことがあります。また、雪の後は修理の依頼が集中しやすいため、映りが悪いと感じたら早めに相談しておくと安心です。見積もりのときは、調整だけで直るのか、交換が必要ならいくらかかるのか、出張費や点検費がかかるのかを確認しておきましょう。
まとめ
雪でBSアンテナが映らなくなる原因と対策のポイントをまとめます。
- 雪が降っている間だけ映らないなら、電波の減衰が原因なので天候の回復を待つ
- 雪がやんでも映らないなら、着雪・向きのずれ・コンバーターや接続部の不具合を疑う
- 屋根の上や高い場所のアンテナには近づかず、雪を払うのは手が届く安全な場所だけにする
- カバーや撥水スプレーは着雪を減らせるが万能ではなく、ビニール袋などの自作カバーは受信低下や風のリスクがある
- 落雪で毎年ずれるなら、設置場所の見直しや固定の強化を業者に相談する
- 雪の重みや落雪による破損は火災保険の対象になり得るが、経年劣化は対象外で、契約内容次第。申請は契約者本人が保険会社に行う
雪がやんでも映らない状態が続くときは、アンテナの向きのずれや破損が起きているかもしれません。無理に自分で直そうとせず、プロに点検してもらいましょう。
※見積もりだけでもOK








