「アンテナ工事って何時間かかるの?」「仕事を休むなら半日で足りる?」と、工事の時間が分からずに日程を決められない方は多いのではないでしょうか。
結論から言うと、アンテナ工事の時間は地デジアンテナのみなら1.5〜2時間、BS・CSアンテナとのセットなら2〜3時間がひとつの目安です。修理や向きの調整だけなら30分〜1時間ほどで終わることもありますが、古いアンテナの交換や電波の弱い地域、配線のやり直しがある場合は長引きます。立ち会いが必要なのは、基本的に工事の最初と最後です。
この記事では、次のことがわかります。
- 新設・交換・撤去・修理など工事内容別の所要時間(早見表)
- 当日の流れと、立ち会いが必要なタイミング
- 工事が予定より長引きやすいケースと、時間を短くする事前準備
アンテナ工事の時間は?工事内容別の所要時間早見表
アンテナ工事にかかる時間は、新設、交換、修理などの依頼内容によって大きく異なります。ご自身の希望する工事内容がどれに当てはまるのかを確認し、スケジュール調整の参考にしてください。まずは、代表的な工事内容とそれぞれの目安時間について全体像を把握しておきましょう。
| 工事の内容 | 目安となる所要時間 | 備考 |
| 地デジ用アンテナのみの新設 | 1.5時間から2時間 | 最も一般的な工事内容です。現場の条件によっては3時間ほどかかることもあります。 |
| 地デジとBS・CS用アンテナの新設 | 2時間から3時間 | 2種類のアンテナを設置し配線をまとめます。 |
| 古いアンテナの撤去と新規交換 | 2時間から3時間程度 | 撤去作業の手間により3時間を超えることもあります。 |
| 古いアンテナの撤去のみ | 30分から1時間 | 屋根上の状態や処分方法によって変わります。 |
| アンテナの修理や方向調整のみ | 30分から1時間 | 部品交換や調整のみであれば短時間で終了します。 |
上の時間は、作業前の電波測定や説明、作業後の視聴確認まで含めたおおよその目安です。業者が到着してからアンテナ本体の取り付けに入るまでに、電波の測定や設置場所・お見積もりの説明で30分〜1時間ほどかかるのが一般的です。
地上デジタル放送用アンテナのみを設置する場合
地上デジタル放送を受信するためのアンテナを新しく設置する場合、所要時間の目安は1.5時間から2時間程度となります。一般的な戸建て住宅において最も依頼の多い工事内容です。
作業手順としては、まず電波状況を専用の測定器で確認し、最適な設置場所を決定します。その後、屋根上や外壁に専用の金具を固定してアンテナ本体を取り付け、テレビを視聴する部屋まで配線を引き込みます。建物の外観に馴染むデザインタイプのアンテナや、昔ながらの骨組みタイプのアンテナなど、種類が異なっても基本的な作業時間は大きく変わりません。
衛星放送用アンテナをセットで追加設置する場合
地上デジタル放送に加えて、BS放送やCS放送を視聴するためのパラボラアンテナを同時に設置する場合、目安となる時間は2時間から3時間程度に延びます。
2つのアンテナを設置することになるため、単純に機器を取り付ける手間が増えるほか、それぞれのアンテナから受信した電波を一本のケーブルにまとめるための混合器と呼ばれる部品の設置が必要になります。また、衛星放送の電波は少しでも方角がずれると受信できなくなるため、地デジ用アンテナ以上に繊細な方向調整の時間が求められます。
既存アンテナの撤去や交換を伴う場合
すでに設置されている古いアンテナを撤去し、新しいものへ交換する工事の場合、2時間から3時間程度が目安で、新設より長めになりやすい工事です。これは既存の設備がどのような状態になっているかに大きく左右されるためです。
例えば、サビがひどく固定金具のネジが回らない場合や、屋根の上のアンテナが強風で倒壊してしまっている場合は、撤去作業そのものに時間を要します。また、古いアンテナを外した後の壁面や屋根のビス穴を塞ぐための防水処理(コーキング作業)も丁寧におこなう必要があるため、新設工事よりも長めに時間を想定しておく必要があります。
電波不良の修理や方向調整のみの場合
テレビの映像が乱れる、特定のチャンネルだけ映らないといったトラブルで、部品の交換や方向調整のみをおこなう場合は、30分から1時間程度で完了することが大半です。
この場合、作業の大部分は原因の特定に費やされます。アンテナ本体の向きが強風でズレてしまっているだけなのか、ケーブルの接続不良なのか、あるいは電波を増幅する機器の故障なのかを測定器を使って探り当てます。原因さえ特定できれば、あとは部品を取り替えたり向きを直したりするだけなので、実際の作業時間は短く済みます。
自宅の工事が何時間かかるかは、建物や電波の状況を見てもらうのがいちばん確実です。現地調査・見積もりが無料の業者なら、所要時間もあわせて確認できます。
工事当日の立ち会いは必要?作業員が屋内に入るタイミング
工事にかかる時間が分かったところで、次に気になるのが当日の過ごし方です。作業員がご自宅に入るため、立ち会いの必要性や作業員が家の中に入るタイミングについて事前に知っておくと安心です。当日の基本的な流れは以下の3つのステップで進行します。
- 工事開始時の現地調査と設置場所・お見積もりの確認
- 屋外でのアンテナ設置および配線作業
- 屋内での機器接続と各部屋でのテレビ視聴テスト
立ち会いが必須となる工事の最初と最後
アンテナ工事において、立ち会いが必ず必要になるのは、工事が始まる前の最初の時間帯と、すべての作業が終わった後の最終確認の時間帯です。
工事開始時は、どこにアンテナを設置するのか、配線はどのルートを通すのか、そして最終的なお見積もり金額がいくらになるのかの説明を受け、了承してから作業が始まるためです。また、作業完了時は、実際にご自宅のテレビできれいに映像が映るかどうかを一緒に確認し、問題がなければ引き渡しと精算をおこなうため、在宅している必要があります。
ブースター設置やテレビ確認での屋内作業
アンテナ工事と聞くと屋根の上だけで作業が完結するイメージを持たれがちですが、実際には家の中での作業も発生します。主な理由は、ブースター(電波増幅器)の電源部を設置するためと、壁のテレビ端子での電波測定をおこなうためです。
ブースターは、アンテナが受信した微弱な電波を各部屋のテレビに分割しても映像が乱れないようにパワーを底上げする機器です。この機器を動かすための電源部分は、屋内のユニットバス(お風呂場)の天井裏や、屋根裏の点検口付近、あるいはテレビの裏側などに設置されることが一般的です。そのため、作業員がこれらの場所に立ち入って配線作業をおこなうことになります。
屋外作業中の待ち時間と外出の可否
最初の打ち合わせと屋内での配線・確認作業以外の時間帯、つまり作業員が外でアンテナを取り付けている最中は、ご自宅内で自由に過ごしていて問題ありません。テレビを見たり、家事をしたり、テレワークで仕事をしていても大丈夫です。
ただし、作業中の外出は基本的に控えるのがおすすめです。万が一、壁の中に配線を通す段階で想定外の構造上の問題が見つかった場合など、工事の途中で作業方針の変更について相談されるケースが稀にあるためです。外出が必要な場合は、事前に業者へ伝えておきましょう。
アンテナ工事の時間が想定より長引くケース
基本的な目安時間をお伝えしましたが、現場の環境や状況によっては予定より工事が長引くこともあります。お仕事の都合などでスケジュールに余裕がない場合は、時間がかかりやすいケースを事前に知っておくことが大切です。想定より長引く原因としては、主に以下の4つの要因が挙げられます。
- 悪天候による安全確保のための作業ペース低下
- 電波状況が悪く最適な設置場所を探すのに難航する場合
- 3階建て以上の建物や特殊な屋根形状での高所作業
- 宅内配線の劣化や複雑な構造による配線ルートの確保
天候不良や高所作業の難易度による影響
雨や雪が降っている日、または強風の日は、安全確保を最優先とするため通常よりも作業に時間がかかります。屋根の上やハシゴでの作業は足元が滑りやすく、非常に危険を伴うため、慎重に作業を進めざるを得ないからです。
また、天候に問題がなくても、3階建ての住宅や、屋根の傾斜が極端に急な建物の場合は、安全帯の確保や高所作業車の手配が必要になることもあり、一般的な2階建て住宅よりも準備と施工に時間を要します。
電波が弱い地域での慎重な測定作業
ご自宅の周辺に高層マンションがあったり、山や竹林などに囲まれていたりする電波の弱い地域(弱電界地域)では、アンテナを設置する場所の選定に時間がかかります。
少し設置場所をずらすだけで電波の強さが大きく変わるため、屋根のさまざまな場所や高さを専用の測定器で一つひとつ確認し、最も安定して受信できるポイントを探り当てなければなりません。このような環境下では、電波測定の工程だけで通常の倍以上の時間をかけることもあります。
宅内配線の経年劣化や隠蔽配線のトラブル
築年数の経過した住宅でよくあるのが、壁の中に埋め込まれているアンテナケーブルが劣化しており、そのままでは新しいアンテナの電波を正常にテレビまで届けられないケースです。
この場合、古いケーブルを新しいものに引き直す作業が追加で発生します。壁の中を通す隠蔽(いんぺい)配線は、建物の図面を確認しながら慎重にケーブルを通していく必要があるため、作業難易度が高く、数時間単位で作業時間が延びる要因となります。
スムーズにアンテナ工事を終わらせるための事前準備
工事当日にバタバタせず、最短の時間で確実に作業を完了させるためには、依頼する側のちょっとした事前準備が非常に効果的です。難しい作業は必要ありませんので、以下のポイントを事前に確認しておくと工事がスムーズに進みます。
見積もりの段階で所要時間と追加作業を確認する
当日の時間を読み違えないためには、見積もりの段階で「何時間くらいかかりそうか」「配線のやり直しなど追加作業が出る可能性はあるか」を聞いておくのが確実です。追加作業が出ると時間だけでなく費用も変わるため、工事内容ごとの料金の目安はテレビアンテナ工事費用の相場もあわせて確認しておくと安心です。
また、見積もり後の追加料金の有無や当日対応の可否は業者によって異なります。依頼先に迷う場合はアンテナ工事の業者の選び方も参考にしてください。
テレビ周辺と点検口付近の整理整頓
作業員がスムーズに屋内作業へ取り掛かれるよう、作業スペースを確保しておきましょう。具体的には、テレビの裏側の配線を触るため、テレビ台の周辺を少し片付けておくと作業が進めやすくなります。
また、前述した通り、お風呂場の天井裏やクローゼットの上などにある「点検口」を開けてブースターの設置作業をおこなう可能性が高いです。お風呂場の場合は浴槽のフタを閉めておいたり、クローゼット内の点検口の真下にある荷物を一時的に別の場所へ移動しておいたりすると、すぐに作業を開始できます。
駐車スペースの確保と周辺への配慮
工事当日は、アンテナ本体やハシゴ、工具などを積んだ作業用の車両で業者が来ます。そのため、ご自宅の駐車場に作業車を停められるスペースを確保しておくと、機材の搬入がスムーズになり作業時間の短縮につながります。
もし駐車スペースがない場合は近隣のコインパーキング等を利用することになりますが、機材の出し入れでご自宅との往復に時間がかかってしまいます。また、作業中は電動工具の音が出ることもあるため、事前にご近所へアンテナ工事をおこなう旨を軽く声がけしておくと、トラブルを未然に防ぐことができます。
※まずは症状の相談・見積もりからでもOK
アンテナ工事の所要時間に関してよくある質問
アンテナ工事のスケジュール調整や時間配分について、よくある質問とその回答をまとめました。ご自身の状況と照らし合わせてご活用ください。
休日の工事は平日に比べて時間がかかりますか?
休日だからといって、実際の工事作業そのものにかかる時間が増えるわけではありません。しかし、土日や祝日は道路が渋滞しやすいため、前の現場からの移動時間が予定より長引き、到着時刻が少し前後してしまう可能性はあります。スケジュールにはある程度の余裕を持って予約するのがおすすめです。
複数台のテレビで視聴したい場合、作業時間は増えますか?
各部屋にあらかじめテレビ端子(壁のコンセントのような差込口)が設置されている住宅であれば、テレビの台数が増えても作業時間は大きく変わりません。ブースターという機器を使って建物全体の電波を増幅するため、一括で対応できるからです。ただし、新しくテレビを見たい部屋に端子がない場合は、配線の増設工事が必要になるため追加で時間がかかります。
共働きで立ち会いの時間が限られていますが対応してもらえますか?
多くの場合は相談に応じてもらえます。仕事の都合で半日しか休みが取れないといった場合は、予約の段階でその旨を業者に伝えておきましょう。1.5〜2時間程度で終わる工事内容であれば、午前休や午後休の枠内で完了できることもあります。正確な所要時間は現地調査で判明するため、まずは見積もりの際に確認してください。
まとめ
アンテナ工事の時間は、地デジアンテナのみの新設で1.5〜2時間、BS・CSアンテナとのセットで2〜3時間、交換工事で2〜3時間程度、修理や向きの調整だけなら30分〜1時間ほどが目安です。
- 立ち会いが必要なのは、工事の最初(説明・見積もり確認)と最後(視聴確認・精算)
- 悪天候、3階建てなどの高所作業、電波の弱い地域、配線のやり直しがあると長引きやすい
- 見積もりの段階で所要時間と追加作業の有無を確認し、当日はテレビ周りや点検口付近を片付けておく
自宅の工事に実際どれくらいかかるかは、現地で電波や建物の状態を見てもらうのが確実です。日程を決める前に、まずは無料の見積もりで所要時間と費用を確認しておきましょう。

