「最近テレビの映りが悪い」「ブロックノイズが出るのはアンテナの向きがずれたせいかも」と思っても、業者を呼ぶほどなのか、自分で向きを直せるのか迷いますよね。
結論から言うと、テレビアンテナの向き調整を自分でしてよいのは、手が届くベランダや室内に置いたアンテナまでです。屋根の上のアンテナは転落の危険が大きく、測定器なしでは正確に合わせにくいため、業者に頼むのが安全です。業者に頼んだ場合の向き調整の費用は、5,000円〜20,000円程度がひとつの目安です。
この記事では、向きがずれたときのサイン、自分で調整できる範囲と手順、屋根の上を自分でやらない方がいい理由、業者に頼んだときの費用相場をまとめています。
テレビアンテナの向きがずれたときに出るサイン
地デジのアンテナは、電波塔(送信所)や中継局の方向に向けて設置されています。向きが少しずれただけでも受信できる電波が弱くなり、テレビの映りに次のような変化が出ます。
- ブロックノイズが出る・映像が止まる:電波が弱く、映像のデータを受け取りきれていない状態です。
- 一部のチャンネルだけ映らない:もともと電波が弱めのチャンネルから先に映らなくなります。
- E201やE202などのエラーが出る:受信レベルが下がった、または受信できなくなったことを示すエラーです。
- 台風や強風、大雪のあとから映りが悪い:アンテナの固定が緩み、向きが変わった可能性があります。
- 外から見てアンテナが傾いている・ほかの家と向きが違う:近所の家のアンテナは同じ方向を向いていることが多いので、比べると気づきやすいです。
まずはテレビのアンテナレベルを確認する
向きのずれかどうかを判断するには、テレビの設定メニューにある「アンテナレベル」「受信強度」「信号レベル」などの表示を見ます。呼び方や表示の仕方、映るための目安の数値はメーカーや機種によって違うので、お使いのテレビの取扱説明書やメーカーのサポートページで確認してください。
家中のテレビで同じようにレベルが下がっているなら、アンテナ本体の向きや屋外の設備に原因がある可能性が高いです。1台だけ低い場合は、向きよりもその部屋のケーブルや壁端子を先に疑いましょう。
向き以外が原因のこともある
アンテナレベルが下がる原因は、向きのずれだけではありません。ケーブルの抜けや緩み、分配器やブースターの故障、アンテナ本体の劣化、新しく建った建物による電波の遮り(ビル影)などでも同じ症状が出ます。向きを触る前に、テレビ側のケーブルを差し直す、テレビの電源プラグを抜いて入れ直すといった室内の確認を済ませておくと、無駄な作業を減らせます。
原因がはっきりしないまま屋根の上のアンテナを触るのは危険です。家中のテレビで映りが悪い、外から見てアンテナが傾いているといった場合は、無理をせず業者に点検してもらうのが近道です。
テレビアンテナの向き調整を自分でできる範囲
自分で向きを調整してよいかどうかは、アンテナの設置場所でほぼ決まります。目安は「足場が安定していて、手すりから身を乗り出さずに手が届くかどうか」です。
| 設置場所 | 自分で調整 | 理由 |
|---|---|---|
| 室内アンテナ(卓上・窓際) | できる | 置く場所と向きを変えるだけで、危険がない |
| ベランダの手すりに付けたアンテナ | 条件付きでできる | 手が届き、身を乗り出さずに作業できる場合に限る |
| 外壁に付けたデザインアンテナ | おすすめしない | 2階の高さが多く、はしごでの作業になる |
| 屋根の上のアンテナ | やめた方がいい | 転落の危険が大きく、正確な調整に測定器が必要 |
なお、BS・CSアンテナは地デジアンテナと違い、向き(方位)に加えて上下の角度も細かく合わせる必要があります。BSアンテナの調整のコツはBSアンテナを自分で交換する方法!手順や費用と失敗しない設置のコツで詳しく解説しているので、この記事では主に地デジアンテナの向き調整を扱います。
自分でアンテナの向きを調整する手順
室内アンテナやベランダのアンテナであれば、次の手順で向きを合わせられます。作業はテレビの画面が見える人と、アンテナを動かす人の2人で行うとスムーズです。
- 電波塔・中継局の方角を調べる:一般社団法人放送サービス高度化推進協会(A-PAB)が公開している「地デジ放送エリアのめやす」などで、住んでいる地域がどの送信所・中継局の電波を受けているかを確認します。近所の家の屋根のアンテナがどちらを向いているかも参考になります。
- 偏波(素子の向き)を確認する:地デジの電波には、地面と平行な「水平偏波」と、垂直な「垂直偏波」があり、中継局ごとに決まっています。水平偏波ならアンテナの素子を横向き、垂直偏波なら縦向きにする必要があります。
- テレビにアンテナレベルを表示させる:設定メニューからアンテナレベルの画面を開き、数値が見える状態にしておきます。チャンネルごとに数値が変わる機種もあるので、映りが悪いチャンネルで確認しましょう。
- 少しずつ動かして数値を見る:アンテナを数度ずつ左右に動かし、そのたびに数秒待って数値が落ち着くのを確認します。一気に大きく動かすと、最適な位置を通り過ぎてしまいます。
- 一番高い位置で固定する:数値が最も高く、安定している向きでネジや金具をしっかり締めます。固定が甘いと、風ですぐにまたずれてしまいます。
- ほかのチャンネルも確認する:すべてのチャンネルが映るか確かめ、必要ならテレビのチャンネル再スキャンを行います。
スマホのアプリは方角の目安まで
スマホのコンパスや地図アプリを使うと、電波塔のおおよその方角をつかめます。ただし、スマホのコンパスは近くの金属や家電の影響でずれることがあり、アプリだけで正確な向きまでは合わせられません。最終的にはテレビのアンテナレベルの数値を見ながら微調整しましょう。
室内アンテナは置き場所も一緒に見直す
室内アンテナは、向きよりも置き場所の影響が大きいことがあります。電波塔の方角にある窓際に置く、家電や金属製の家具から離す、なるべく高い位置に置くといった工夫で改善することがあります。それでも映りが安定しない場合は、室内アンテナで映らない原因と対処法も参考に、屋外アンテナへの切り替えを検討してください。
屋根の上のアンテナを自分で調整しない方がいい理由
屋根の上のアンテナは、映りが悪くても自分で登って直すのはおすすめしません。理由は次の3つです。
転落の危険が大きい
屋根は傾斜があり、瓦やスレートは雨露やコケで滑りやすくなっています。はしごの昇り降りや、アンテナを動かすために体をひねる動作は、慣れていない人ほどバランスを崩しやすい作業です。大けがにつながるおそれがあるため、屋根に登るのは避けてください。
測定器がないと正確に合わせにくい
業者は、アンテナの真下で電波の強さと品質を測れる専用の測定器を使って向きを合わせます。テレビの数値を見ながら屋根の上と室内でやり取りする方法では、確認に時間がかかり、最適な位置からわずかにずれたまま固定してしまうことがよくあります。受信がぎりぎりの地域では、このわずかなずれで一部のチャンネルが映らなくなります。
固定が甘いとまたずれる・屋根を傷める
向きを合わせても、支柱(マスト)や金具、支線(ワイヤー)の締め付けが甘いと、次の強風でまたずれてしまいます。金具が錆びて緩んでいるのが原因なら、締め直すだけでは直らず部品の交換が必要です。また、慣れない人が屋根の上を歩くと、瓦を割ったりスレートにひびを入れたりして、雨漏りの原因を作ってしまうこともあります。
台風のあとに向きがずれた場合の修理の流れや注意点は、台風でアンテナがずれた?向き調整の費用相場と修理・火災保険の活用法でも詳しく解説しています。
アンテナの向き調整を業者に頼んだときの費用相場
業者に向き調整を頼んだ場合の費用は、複数のアンテナ工事関連の情報を確認すると、5,000円〜20,000円程度が目安です。屋根の形状や高さ、部品交換の有無によって金額は変わるため、必ず作業前に見積もりを確認してください。
| 作業内容 | 費用の目安 |
|---|---|
| 地デジアンテナの向き調整 | 5,000円〜20,000円程度 |
| BS・CSアンテナの角度調整 | 5,000円〜20,000円程度 |
| 傾いたアンテナの立て直し・支線の張り直し | 10,000円〜25,000円程度 |
| 高所作業の割増(3階建て・急勾配の屋根など) | 5,000円〜20,000円程度 |
| 地デジアンテナの交換(八木式) | 15,000円〜50,000円程度 |
向きのずれだけなら比較的安く済みますが、点検してみると金具の錆やアンテナ本体の破損が見つかり、交換が必要になることもあります。見積もりの段階で「調整だけで直るのか」「部品交換が必要になったらいくらかかるのか」を確認しておくと安心です。
台風や強風でずれた場合は火災保険を確認する
台風・強風・雪・落雷などの自然災害でアンテナがずれたり壊れたりした場合は、加入している火災保険の補償対象になることがあります。ただし、経年劣化による緩みやずれは対象外です。補償されるかどうかや自己負担額は契約内容によって異なり、申請は契約者本人が保険会社に対して行います。必ず保険で直せるわけではないので、まずは契約内容を確認し、修理前にアンテナの状態を写真に残しておきましょう。
※まずは症状の相談・見積もりからでもOK
アンテナの向き調整におすすめのアンテナ工事業者
屋根の上のアンテナの向きがずれたときは、測定器で受信状態を確認し、向きの調整から金具の締め直しまでまとめて対応してくれる業者に頼むのが確実です。傾きやずれの相談に対応している業者を紹介します。
アンテナパンダ
- 関東エリアに多数のスタッフが巡回しており最短即日で駆けつける早さ
- 大量仕入れによる部材コストダウンで高性能なデザインアンテナ等をお得に設置可能
- 年間施工実績が圧倒的に多く15年の長期保証をつける確かな技術力
| 受付時間 | 電話:9時〜21時(365日)/WEB:24時間365日 |
|---|---|
| 支払い方法 | 現金、銀行振込、クレジットカード、PayPay |
とにかくテレビが映らないから早く直してほしいという要望に最速で応えてくれるスピード特化型の体制です。大手の規模を活かして最新のアンテナ機材を安く大量に仕入れているため見た目の良いデザインアンテナなどもお得に選べます。施工件数の多さに裏打ちされたノウハウがあり15年という業界最長クラスの保証で長期間の安心が得られます。
アンテナドクター
- 外注を使わない完全自社施工により余計な費用をカットした適正な安さを実現
- 熟練の専属職人が直接担当するため家の外壁や外観を損ねない美しい仕上がり
- 見積もりから工事まで連携がスムーズで待ち時間が発生しない圧倒的なスピード感
| 受付時間 | 24時間365日対応 |
|---|---|
| 支払い方法 | 現金、銀行振込、クレジットカード、PayPay |
間に別の業者を挟まない完全自社施工のため余分な費用が上乗せされず純粋な工事費用のみで安く抑えられます。技術力の高い本職の電気職人が直接伺うため外壁に合わせた配線隠しなど見栄えの良さも抜群です。受付から工事まで連携がスムーズで待たされることがなく安さと仕上がりの美しさを両立したい方に間違いのない選択肢となります。
アンテナ工事の専門 テイクサービス
- 最短30分で現場に急行する突発的なトラブル解決に特化した圧倒的な早さ
- アンテナだけでなく住まいの電気トラブル全般に精通した高い現場対応力
- 他社でスケジュールが埋まっている繁忙期でも広域の出張網でカバー可能
| 受付時間 | 24時間 365日対応 |
|---|---|
| 支払い方法 | 現金、クレジットカード払い |
台風でアンテナが倒れたなど今日今のタイミングで直さないと本当に困るという緊急事態に真っ先に頼れるレスキュー特化の体制です。常に各地を巡回しているため他社で断られた場合でも最速で駆けつけてくれます。急を要する場面でも現場で必要な機材を揃えて即日復旧させるためとにかくスピードと確実な解決を最優先する場面で役立ちます。
テレビアンテナの向き調整に関するよくある質問
賃貸住宅のアンテナがずれた場合も自分で直していいですか?
マンションやアパートの屋上にあるアンテナは建物の共用設備なので、入居者が自分で調整したり業者を呼んだりすることはできません。管理会社や大家さんに連絡しましょう。ベランダに自分で付けたアンテナであれば、この記事の手順で調整できます。
向きを調整してもアンテナレベルが上がらないときは?
向きを変えても数値がほとんど変わらない場合は、向き以外の原因が考えられます。ケーブルの劣化や接続部の浸水、ブースターや分配器の故障、アンテナ本体の劣化などです。設備のどこで電波が弱くなっているかは測定器で調べる必要があるため、業者に点検を頼みましょう。
向き調整にかかる時間はどれくらいですか?
アンテナ本体や金具に問題がなければ、向き調整の作業そのものは短時間で終わることが多いです。ただし、金具の交換や立て直しが必要な場合は時間が延びるので、見積もりのときに作業時間の目安もあわせて確認しておくと予定を立てやすくなります。
まとめ
テレビアンテナの向き調整は、手が届く場所のアンテナなら自分でもできますが、屋根の上のアンテナは業者に任せるのが安全です。
- ブロックノイズ、一部のチャンネルだけ映らない、台風のあとから映りが悪いといった症状は、向きのずれのサイン
- 向きを触る前に、ケーブルの差し直しや電源の入れ直しで室内の原因をつぶしておく
- 室内やベランダのアンテナは、電波塔の方角と偏波を確認し、アンテナレベルを見ながら少しずつ動かして固定する
- スマホのアプリは方角の目安までで、最終的な調整はアンテナレベルの数値で行う
- 屋根の上は転落の危険があり、正確な調整には測定器が必要なので業者に頼む
- 業者の向き調整の費用は5,000円〜20,000円程度が目安で、部品交換や高所作業があると高くなる
映りの悪さが向きのずれなのか、ほかの原因なのか分からないときも、まずは無料の現地調査や見積もりで状態を見てもらいましょう。早めに直しておけば、次の強風でアンテナが倒れたり落下したりする心配も減らせます。

