外観がすっきりするからとデザインアンテナを付けたのに、一部のチャンネルが映らない。何年も問題なく見られていたのに、最近になってブロックノイズが出たりE202などのエラーが表示されたりする。屋根の上の八木式アンテナと違って、壁に付いた箱を見ても何が悪いのか分かりにくく、困ってしまいますよね。
結論から言うと、デザインアンテナが映らない原因の多くは「アンテナに届く電波が足りていない」ことです。デザインアンテナは八木式より受信性能が低めで、壁面に付けるため設置位置も低くなりがちです。電波の弱い地域や、電波の来る方向に建物がある家では、受信がぎりぎりになりやすいのです。配線やブースターの電源など自分で直せる原因もありますが、電波不足が原因なら、設置位置の変更、ブースターの追加、八木式アンテナへの交換のどれかで改善を図ることになります。
この記事では、デザインアンテナが映らない主な原因、自分で確認できること、業者に頼む改善策の選び方と費用相場、相談するときのポイントをまとめています。
デザインアンテナが映らない主な原因
デザインアンテナは、外壁やベランダに取り付ける薄い箱型の地デジアンテナです。見た目がよく風や雪の影響を受けにくい反面、八木式アンテナと比べると受信できる電波の強さに余裕がありません。メーカーの製品も「強・中電界向け」「中・弱電界向け」のように、電波の強さに合わせて種類が分かれています。
映らない原因として多いものを表にまとめました。
| 原因 | よくある状況 | 自分で改善できるか |
|---|---|---|
| 地域の電波が弱い | 送信所や中継局から遠い、山や丘の陰になる地域 | 難しい |
| 設置した壁の向き・高さが合っていない | 電波の来る方向と違う面の壁に付いている、1階の低い位置に付いている | 難しい(屋外の高所作業になるため) |
| 電波の通り道に建物や木がある | 隣に家やマンションが建った、庭木が伸びた | 難しいことが多い |
| ブースターの不足・故障・電源切れ | テレビの台数が多い、ブースターの電源部のコンセントが抜けている | 電源の確認はできる |
| 配線・端子・設定の問題 | ケーブルの緩み、分配器の劣化、チャンネル設定のずれ | 確認・改善できる |
| アンテナ本体の劣化・ずれ | 長年の使用、強風で取付金具がゆるんで向きが変わった | 難しい |
設置したときから映りが不安定な場合
工事直後から一部のチャンネルが映らない、雨の日だけ映らないという場合は、設置した場所の電波がデザインアンテナにとって足りていない可能性が高いです。デザインアンテナが受信できるかどうかは、地域の電波の強さだけでなく、送信所の方向に建物や木があるかどうかにも左右されるため、実際に付けてみないと分からない面があります。施工した業者の保証期間内であれば、まずはその業者に連絡して受信レベルを測り直してもらいましょう。
前は映っていたのに映らなくなった場合
何年も問題なく映っていたのに急に映らなくなった場合は、「何かが変わった」ことが原因です。よくあるのは、ブースターの故障や電源の抜け、強風によるアンテナのずれ、近所に新しい建物が建って電波がさえぎられたケースです。テレビやケーブルの不具合のこともあるので、次の章の手順で家の中から確認できることを先に試してください。
確認しても原因が分からない場合は、アンテナ工事業者に受信レベルを測ってもらうと、どこに問題があるのかがはっきりします。
デザインアンテナが映らないときに自分で確認できること
デザインアンテナは2階の外壁など高い場所に付いていることが多く、はしごをかけて自分で向きを直すのは転落の危険があります。屋外の高所作業はせず、家の中から次の順番で確認しましょう。
- ほかのテレビ・ほかの部屋でも映らないか確認する:1台だけ映らないなら、そのテレビか、その部屋の配線の問題の可能性が高くなります。家中のテレビが映らないなら、アンテナやブースター側を疑います。
- ケーブルと端子を確認する:壁のアンテナ端子からテレビまでのケーブルが奥まで差さっているか、地上デジタルの入力端子につながっているかを確認します。レコーダーを経由している場合は、その間のケーブルも見てください。
- ブースターの電源部を確認する:デザインアンテナにはブースターを組み合わせていることが多く、電源部は室内のテレビ周りや分電盤の近くなどに置かれています。コンセントが抜けていないか、ランプが点いているかを見ます。
- テレビの電源を入れ直す:テレビの電源プラグをコンセントから抜いて少し待ち、差し直します。一時的な不具合ならこれで直ることがあります。
- アンテナレベル(受信レベル)を確認する:テレビの設定メニューで、映らないチャンネルのアンテナレベルを表示します。表示の仕方や目安の数値はメーカー・機種によって違うので、取扱説明書で確認してください。
- チャンネルの再スキャンをする:設定メニューから地上デジタルの再スキャン(チャンネル設定)を実行します。
このほか、雨や雪の強い日だけ映らない場合は、天候が回復してから映るかどうかも見ておきましょう。天候で映ったり映らなかったりするのは、受信レベルが映るか映らないかの境目にあるサインです。外から見てアンテナが傾いている、取付金具が外れかけていると分かる場合は、触らずに業者へ連絡してください。
業者に頼むデザインアンテナの改善策
自分で確認しても直らない場合は、アンテナ側で電波を受け取れていない状態です。業者に受信レベルを測ってもらったうえで、次のどれかで改善を図るのが一般的です。
設置位置・高さを変える
デザインアンテナは、付ける壁の向きや高さが数十センチ変わるだけで受信レベルが変わることがあります。電波の来る方向により近い面の壁に移す、1階から2階の高い位置に上げる、ベランダの手すりなど見通しのよい場所に移すといった方法で改善することがあります。アンテナ本体に問題がなければ、本体はそのまま使えることが多いです。
ブースターを追加・交換する
電波はある程度届いているものの、分配して複数の部屋のテレビに送ると足りなくなる場合は、ブースターで電波を増幅すると改善することがあります。すでにブースターがある場合は、ブースター自体の故障も考えられます。ただし、アンテナが受け取る電波そのものが弱すぎると、ブースターでノイズまで一緒に増幅してしまい効果が出ません。ブースターが本当に必要かどうかの判断は、テレビのブースターは必要か?いらない家との違いと設置費用を解説で詳しく紹介しています。
八木式アンテナに交換する
位置を変えてもブースターを付けても受信レベルが足りない場合は、受信性能の高い八木式アンテナに替えるのが確実です。屋根の上の高い位置に設置できるため、建物の陰になりにくいのもメリットです。外観が気になる場合は、デザインアンテナの中でも中・弱電界向けの高性能な製品を屋根の上に設置する方法もあります。デザインアンテナと八木式の性能・費用の違いは、デザインアンテナのデメリットとは?後悔しない選び方と費用相場で比較しています。
近くに建物が建って映らなくなった場合
隣に家やマンションが建ってから映らなくなった場合は、電波の通り道がさえぎられている可能性があります。壁面のデザインアンテナでは避けにくいことが多く、屋根の上に高く設置する、別の方向の送信所や中継局に向けるといった対策を検討します。建物による受信障害の考え方や対策は、近くにビル、テレビが映らなくなった時の原因とマスト延長など対策で解説しています。
デザインアンテナの改善にかかる費用相場
改善策ごとの費用の目安は次のとおりです。複数のアンテナ工事関連の情報をもとにした一般的な目安で、家の構造や設置場所、電波状況、業者によって金額は変わります。
| 工事内容 | 費用の目安 |
|---|---|
| デザインアンテナの設置位置の変更 | 取り外しと再設置の工事費がかかり、新規設置の工事費に近い金額になることが多い(本体を再利用できれば本体代はかからない) |
| ブースターの設置・交換 | 15,000円〜40,000円程度 |
| デザインアンテナの新規設置・交換(地デジ・本体と工事費込み) | 20,000円〜60,000円程度 |
| 八木式アンテナの設置(地デジ・本体と工事費込み) | 15,000円〜50,000円程度 |
| 既存アンテナの撤去・処分(交換時) | 工事費に含まれる場合と別料金の場合がある |
どの方法が合うかは、実際の受信レベルを測ってみないと決められません。見積もりを取るときは、受信レベルの測定をしてくれるか、ブースターや配線工事、古いアンテナの撤去費用が含まれているか、追加料金が発生する条件があるかを確認しておきましょう。戸建てのアンテナ工事費用の内訳は、戸建てテレビアンテナ工事の料金相場も参考にしてください。
※まずは症状の相談・見積もりからでもOK
業者に相談するときに伝えておきたいこと
デザインアンテナの不具合は原因がいくつも考えられるため、相談のときに状況を詳しく伝えると、現地での調査がスムーズになります。
- いつから映らないか:設置直後からなのか、何年か映っていて急に映らなくなったのか
- どう映らないか:全チャンネルか一部のチャンネルだけか、表示されるエラー番号、天候で変わるかどうか
- 家の中で確認したこと:ほかのテレビでも映らないか、ブースターの電源部のランプは点いているか
- 周りの変化:近所で新しい建物が建った、強い風の日があった、外壁の工事をしたなど
- アンテナの情報:設置した時期、施工した業者、保証書があるかどうか
設置から間もない場合や保証期間内の場合は、施工した業者の保証で対応してもらえることがあります。保証書が見当たらなくても、設置した業者が分かれば先に問い合わせてみましょう。
デザインアンテナの受信改善におすすめのアンテナ工事業者
デザインアンテナが映らないときは、受信レベルを測ったうえで、位置の変更で済むのか、ブースターや八木式への交換が必要なのかを提案してくれる業者に相談するのが安心です。アンテナパンダはデザインアンテナを得意としていて、見積もり・現地調査が無料です。アンテナドクターは完全自社施工で、24時間365日受付しています。街角アンテナ工事相談所は、Webで条件を選ぶと対応できる業者を手配してくれるサービスです。
アンテナパンダ
- 関東エリアに多数のスタッフが巡回しており最短即日で駆けつける早さ
- 大量仕入れによる部材コストダウンで高性能なデザインアンテナ等をお得に設置可能
- 年間施工実績が圧倒的に多く15年の長期保証をつける確かな技術力
| 受付時間 | 電話:9時〜21時(365日)/WEB:24時間365日 |
|---|---|
| 支払い方法 | 現金、銀行振込、クレジットカード、PayPay |
とにかくテレビが映らないから早く直してほしいという要望に最速で応えてくれるスピード特化型の体制です。大手の規模を活かして最新のアンテナ機材を安く大量に仕入れているため見た目の良いデザインアンテナなどもお得に選べます。施工件数の多さに裏打ちされたノウハウがあり15年という業界最長クラスの保証で長期間の安心が得られます。
アンテナドクター
- 外注を使わない完全自社施工により余計な費用をカットした適正な安さを実現
- 熟練の専属職人が直接担当するため家の外壁や外観を損ねない美しい仕上がり
- 見積もりから工事まで連携がスムーズで待ち時間が発生しない圧倒的なスピード感
| 受付時間 | 24時間365日対応 |
|---|---|
| 支払い方法 | 現金、銀行振込、クレジットカード、PayPay |
間に別の業者を挟まない完全自社施工のため余分な費用が上乗せされず純粋な工事費用のみで安く抑えられます。技術力の高い本職の電気職人が直接伺うため外壁に合わせた配線隠しなど見栄えの良さも抜群です。受付から工事まで連携がスムーズで待たされることがなく安さと仕上がりの美しさを両立したい方に間違いのない選択肢となります。
街角アンテナ工事相談所
- スマホから希望条件を選ぶだけで最短で来られる業者をシステムが自動選定
- 自分で複数業者へ相見積もりを取る手間を省き最安値クラスの施工を素早く実現
- ホームページ上に基本料金が分かりやすく明記されており予算が立てやすい
| 受付時間 | 24時間 365日対応 |
|---|---|
| 支払い方法 | 現金、PayPay、クレジットカード |
自分で色々な業者に電話をかけて比較する手間を省きシステムが一番早くて条件の良い業者をマッチングしてくれます。WEBからの申し込みに特化しているため余計な経費がかからず工事費用全体も安く抑えられる仕組みです。仕事が忙しくて手っ取り早く適正価格で工事を済ませたいという効率重視の方にぴったりなサービスです。
※街角アンテナ工事相談所は、群馬県・東北・北海道・九州は対象外です。
デザインアンテナが映らないときのよくある質問
デザインアンテナの向きは自分で直せますか?
デザインアンテナは2階の外壁など高い場所に付いていることが多く、はしごでの作業は転落の危険があります。また、向きを調整するにはアンテナレベルを測りながら少しずつ動かす必要があり、見た目だけで合わせるのは難しいです。屋外での調整は業者に任せましょう。
室内やベランダに置き直せば映りますか?
屋外より室内のほうが電波は弱くなるため、外壁で映らないデザインアンテナを室内に移しても改善しないことが多いです。ベランダへの移設は、電波の来る方向の見通しがよければ改善することもありますが、受信レベルを測ってから判断するのが確実です。
デザインアンテナをやめて八木式にすると、見た目は悪くなりますか?
八木式アンテナは屋根の上に設置するため、デザインアンテナより目立ちます。ただ、道路から見えにくい側の屋根に寄せて設置する、建物の色に近いアンテナを選ぶなどで、目立ちにくくできる場合もあります。外観と受信の安定性のどちらを優先するかを業者と相談して決めましょう。
まとめ
デザインアンテナが映らない原因の多くは、アンテナに届く電波が足りていないことです。
- デザインアンテナは八木式より受信性能が低めで、電波の弱い地域や建物の陰では映りにくい
- 設置直後から不安定なら設置場所の電波不足、急に映らなくなったならブースターの故障やアンテナのずれ、周りの建物の影響を疑う
- 家の中では、ほかのテレビの確認、配線、ブースターの電源部、電源の入れ直し、アンテナレベルの確認、再スキャンの順に試す
- 直らない場合は、設置位置の変更、ブースターの追加・交換、八木式アンテナへの交換のどれかで改善を図る
- どの方法が合うかは受信レベルを測らないと分からないため、まずは業者に測定と見積もりを依頼する
デザインアンテナの不具合は、外から見ただけでは原因を判断しにくいトラブルです。高所での作業は避け、受信レベルの測定から対応してくれるアンテナ工事業者に見積もりを相談してみましょう。

